【ウマ娘】リッキーえっち!お姉さん!勝負服すけべ!←あのですね
1: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:01:21
リッキーの魅力として確かに上記のものも素晴らしい。だがコパノリッキーの真の魅力は控えめながらもしっかり主張する八重歯にこそある。
2: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:01:54
もっと村上春樹みたいなレスをしろ
5: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:02:40
>>2
召喚口上やめろ
召喚口上やめろ
8: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:07:51
>>2
ちょっと本の帯書いてくださいの感覚で言うなよ
ちょっと本の帯書いてくださいの感覚で言うなよ
9: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:08:44
>>2
そんな簡単に野生の村上春樹は生えてこないんじゃ
そんな簡単に野生の村上春樹は生えてこないんじゃ
15: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:29:25
>>2
彼は浅瀬で貝を取るかのようにガリガリと頭を掻いた。「あのですね」彼の眉間にはこれ以上ないほどに皺が寄っていた。小学生の頃、ランドセルの底に押し込められたプリントがそんな形をしていたかもしれない。
「えっちだとか、おねえさんだとか、好きだとか、言う事は自由だ。僕の言っていることはわかるかい?勝負服がすけべだと、君が言ったことも一理あるかもしれない。それは素晴らしいことかもしれない。」そこまで言って、彼はトントンと、バンドのスネアドラムを試す様に机の端を叩いた。「何が言いたいんだい?」
僕が聞くと、彼はこちらにざらざらとしたやすりのような視線を向けた。「女性の魅力と言うものは控えめなものだよ。モナリザが、スフマートによってぼかされるように。彼女の場合は、八重歯がそれそものだ。」「悪くない感想だね。」僕は頷いた。
彼は浅瀬で貝を取るかのようにガリガリと頭を掻いた。「あのですね」彼の眉間にはこれ以上ないほどに皺が寄っていた。小学生の頃、ランドセルの底に押し込められたプリントがそんな形をしていたかもしれない。
「えっちだとか、おねえさんだとか、好きだとか、言う事は自由だ。僕の言っていることはわかるかい?勝負服がすけべだと、君が言ったことも一理あるかもしれない。それは素晴らしいことかもしれない。」そこまで言って、彼はトントンと、バンドのスネアドラムを試す様に机の端を叩いた。「何が言いたいんだい?」
僕が聞くと、彼はこちらにざらざらとしたやすりのような視線を向けた。「女性の魅力と言うものは控えめなものだよ。モナリザが、スフマートによってぼかされるように。彼女の場合は、八重歯がそれそものだ。」「悪くない感想だね。」僕は頷いた。
16: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:32:03
>>15
ウワーッ!
いきなり現れるな!
ウワーッ!
いきなり現れるな!
19: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:35:08
>>15
あ! やせいの
むらかみはるきが とびだしてきた!
あ! やせいの
むらかみはるきが とびだしてきた!
20: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:36:50
>>15
普通突然村上春樹召喚しろって言われたらこれぐらい時間かかるよな…(召喚できることには突っ込まない)
普通突然村上春樹召喚しろって言われたらこれぐらい時間かかるよな…(召喚できることには突っ込まない)
22: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:39:39
>>20
レスから6分で現れた本人と比較してはいけない…
レスから6分で現れた本人と比較してはいけない…
24: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:41:45
>>22
村上春樹は何度でも現れる
村上春樹は何度でも現れる
21: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:38:38
>>15
ふんっ 相変わらず素晴らしい文章力だ
井上ひさしは無いのか
ふんっ 相変わらず素晴らしい文章力だ
井上ひさしは無いのか
75: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 14:27:43
>>21
吉里吉里国にでも飛ばすんか
吉里吉里国にでも飛ばすんか
37: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:25:41
>>15
約28分かかって現れるなら、普通に安心感あるな
約28分かかって現れるなら、普通に安心感あるな
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6: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:03:23
意外と高い身長も魅力だと思う
ホーム会話でセイちゃんと並んでる時びっくりした
ホーム会話でセイちゃんと並んでる時びっくりした
11: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:10:43
八重歯はいいぞ
17: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:33:30
村上春樹の召喚に成功!
いやなんで…?
いやなんで…?
18: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:34:08
あにまんでは村上春樹は呼べば出てくる
25: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:55:58
あにまん名物野生の村上春樹だ!こんな時間にも出るのか!
26: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 00:58:17
>>25
村上春樹も複数いるのかもしれない
村上春樹も複数いるのかもしれない
27: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:00:20
あにまん畑では村上春樹が栽培されていると聞くが、本当だったとはな
28: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:00:33
ハルキスト多いな?
29: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:11:37
また村上春樹が出没したと聞いて
30: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:12:42
呼べば来るんだ……
32: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:13:54
3レスでいきなり召喚に成功した前回は1番おかしかったがよく考えたら召喚呪文を唱えると時間経過で村上春樹が確定召喚なのだいぶおかしいな?
35: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:17:53
スナフキンみてえだな…
36: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:21:27
怖くなってきた
38: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 01:52:38
イクノスレみたいに漱石も召喚出来そう
39: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:04:48
>>38
私が梨月(りつき)、梨月はと洩らす独り言に、先生は苦笑いをした。私はとっさにそれが私の口癖だといって弁解した。先生は暫く沈吟したあとで、私に向かってこう云った。
「あなたは梨月の何が好ましく思うのです」
「何と云って、それは姐御肌と着物の艶美さではありませんか」
先生と話していた私は、梨月の銀杏の大樹の如き痛烈な色の着物を眼の前に想い浮かべた。
「それではあまりに淋しいじゃないですか」
「そりゃまたなぜです」
この時の私は外の人から見たらきっと癪に触った顔をしていたろうと思う。しかし、先生はそんな私を見て飛切りの笑いと親しみをその顔に湛えていた。
「梨月はね」と先生が云った。「梨月の良さはもっと控目なものでしょう。梨月が最も梨月として私たちに訴えて来るのは八重歯でしょうに」
私は何とも言い返すことができなかった。
私が梨月(りつき)、梨月はと洩らす独り言に、先生は苦笑いをした。私はとっさにそれが私の口癖だといって弁解した。先生は暫く沈吟したあとで、私に向かってこう云った。
「あなたは梨月の何が好ましく思うのです」
「何と云って、それは姐御肌と着物の艶美さではありませんか」
先生と話していた私は、梨月の銀杏の大樹の如き痛烈な色の着物を眼の前に想い浮かべた。
「それではあまりに淋しいじゃないですか」
「そりゃまたなぜです」
この時の私は外の人から見たらきっと癪に触った顔をしていたろうと思う。しかし、先生はそんな私を見て飛切りの笑いと親しみをその顔に湛えていた。
「梨月はね」と先生が云った。「梨月の良さはもっと控目なものでしょう。梨月が最も梨月として私たちに訴えて来るのは八重歯でしょうに」
私は何とも言い返すことができなかった。
40: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:05:51
>>39
本当に召喚されるやつがあるか
本当に召喚されるやつがあるか
41: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:08:12
なんで野生の漱石までいるんだ
42: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:08:54
すごいスレだ
43: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:12:25
梨月=リッキーに笑ってしまった
44: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:13:22
漱石版は奥ゆかしい情欲が湧き出てきて捗るな
45: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:15:06
これより文豪召喚の儀を…もう始まってる!?
46: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 02:20:13
イクノスレの方の漱石は「坊ちゃん」風だが、ここの漱石は「こころ」風だな!
個性が出ていて面白い
個性が出ていて面白い
48: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 03:06:50
困ったな。SSは書けるがこれから村上春樹やら夏目漱石やらのエミュなんて振られても出来ないぞ‥‥
49: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 03:14:24
処女作の中で、真面目なのか鼻につく感じなのか、そんな登場人物から突如として繰り出される『えちえちと殊更に騒ぎ立てる』がツボすぎた
50: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 06:11:21
いつの間に
51: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 06:12:40
な、何これぇ…?
52: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:01:29
寝てる間に新たな文豪が召喚されてたの草
53: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:02:08
ありがたやありがたや
54: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:04:39
村上春樹はあにまん民だった…?
55: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:05:07
あにまんってたまに文豪が湧くよな
56: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:06:57
村上春樹あにまん民説は最悪訴訟されてもおかしくないレベルのイメ損
57: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:10:21
村上春樹が初登場したのがウマカテだから召喚成功してるけど他カテにも現れるんかな…春樹はウマ娘専門説を推したいけど
58: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 08:30:40
2番煎じでも3番煎じでも面白いからどんどんやって欲しいが、中々村上春樹エミュ出来る人は少ないだろう。
春樹の影に隠れてるけど、漱石風も好きよ
春樹の影に隠れてるけど、漱石風も好きよ
59: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 12:31:05
野生の太宰や少納言や夢野久作や梶井基次郎や谷川流も便乗して出てこい
66: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 21:10:11
>>59
「ウン……君の言うことも尤もだ。お姉ちゃんのような温かさと朗らかさ、それにあの扇情的な衣装はドウダ……」
「……ソ……それじゃ……」
「総じてコパノリッキーというウマ娘は確かにえっちだと言えるだろう。……が……」
と云いさして言葉を切った彼を、僕はジッと見据えた。続くその後の言葉を想像しながら……。
大卓子を挟んだ向かいの椅子にドッカリと座った彼の口から、一体ドンナ言葉が出てくるのかしらん……と……。
ゴクゴクと唾液を呑んで待つ僕をチラリと一瞥すると、フーッと息を吐いて、何ともなしに彼はこう続けた。
「ホントウの魅力というのはね……いいかい……そういう目立つような、或は大きなモノに隠れてしまいがちなんだ」
「……ヘエ。それで……」
「……御覧、彼女の笑顔、ソノ口許……見えるだろう。……アハアハアハ。眼を皿のようにしなくても宜しい」
「…………」
「……タッタ一つ……小さいけれど確かにあるだろう。主張しているだろう……わかるかい……可愛らしい八重歯が」
「……アッ……」
と叫びかけた僕を見て、彼はサモ満足気に幾度もうなずいた。
「ウン……君の言うことも尤もだ。お姉ちゃんのような温かさと朗らかさ、それにあの扇情的な衣装はドウダ……」
「……ソ……それじゃ……」
「総じてコパノリッキーというウマ娘は確かにえっちだと言えるだろう。……が……」
と云いさして言葉を切った彼を、僕はジッと見据えた。続くその後の言葉を想像しながら……。
大卓子を挟んだ向かいの椅子にドッカリと座った彼の口から、一体ドンナ言葉が出てくるのかしらん……と……。
ゴクゴクと唾液を呑んで待つ僕をチラリと一瞥すると、フーッと息を吐いて、何ともなしに彼はこう続けた。
「ホントウの魅力というのはね……いいかい……そういう目立つような、或は大きなモノに隠れてしまいがちなんだ」
「……ヘエ。それで……」
「……御覧、彼女の笑顔、ソノ口許……見えるだろう。……アハアハアハ。眼を皿のようにしなくても宜しい」
「…………」
「……タッタ一つ……小さいけれど確かにあるだろう。主張しているだろう……わかるかい……可愛らしい八重歯が」
「……アッ……」
と叫びかけた僕を見て、彼はサモ満足気に幾度もうなずいた。
67: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 01:41:48
>>66
カタカナと…を多用したリズムの良い文体。
ドグラマグラみがあるから夢野久作か
カタカナと…を多用したリズムの良い文体。
ドグラマグラみがあるから夢野久作か
96: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 20:31:50
>>59
はじめ南二郎は女に対して、妙な不安と物珍しさとを感じていた。が、やがて、その女の風貌を、また、八重歯によりなおさら強調される、女の魅力に対する純粋な恋心が徐々に湧いてくるのであった。そして、彼の友人が、彼のすることにはついぞ向けることのなかった感嘆の声をあげるために、彼は、それを憎んだ。
ある日、南二郎が一人で夕飯をたべていると、友人がやってきた。友人は、その女の勝負服が煽動する婬情について演説を始めた。これが理由もなく、彼の気持に反撥した。彼は苦い顔をして彼を一瞥した。突然、友人は左手で南二郎の服の襟をつかむと、続けざまに右手で彼の頭を三つ四つ殴った。それから、はじめて、友人は、怒りに震えた声で、叫んだ。
「何という目でみるんだ。折角、語ってやったのに。」
南二郎は黙っていた。友人はもう一度繰り返した。南二郎は醜く顔を歪めながら嗤った。
「彼女の真の魅力は、口腔の縁からささやかに主張する、八重歯じゃありませんか。」
友人を執えたのは激怒だった。友人は、その脚がいたくなる位、はげしく南二郎を蹴った。蹴るたびに病的な兇暴さを増していくのが、蹴られている南次郎にまで感じられた。
はじめ南二郎は女に対して、妙な不安と物珍しさとを感じていた。が、やがて、その女の風貌を、また、八重歯によりなおさら強調される、女の魅力に対する純粋な恋心が徐々に湧いてくるのであった。そして、彼の友人が、彼のすることにはついぞ向けることのなかった感嘆の声をあげるために、彼は、それを憎んだ。
ある日、南二郎が一人で夕飯をたべていると、友人がやってきた。友人は、その女の勝負服が煽動する婬情について演説を始めた。これが理由もなく、彼の気持に反撥した。彼は苦い顔をして彼を一瞥した。突然、友人は左手で南二郎の服の襟をつかむと、続けざまに右手で彼の頭を三つ四つ殴った。それから、はじめて、友人は、怒りに震えた声で、叫んだ。
「何という目でみるんだ。折角、語ってやったのに。」
南二郎は黙っていた。友人はもう一度繰り返した。南二郎は醜く顔を歪めながら嗤った。
「彼女の真の魅力は、口腔の縁からささやかに主張する、八重歯じゃありませんか。」
友人を執えたのは激怒だった。友人は、その脚がいたくなる位、はげしく南二郎を蹴った。蹴るたびに病的な兇暴さを増していくのが、蹴られている南次郎にまで感じられた。
119: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 22:20:59
>>96
お前受験生だろ
問題集の問題文に似てる表現が散見される
お前受験生だろ
問題集の問題文に似てる表現が散見される
61: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 15:34:21
何が恐ろしいって登場頻度からして、あにまんに生息している村上春樹は恐らく1人じゃないってことだよ
63: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 15:49:46
「リッキーえっち!お姉さん!勝負服すごいエ○い!」
虎がそう唸っているように、私には聞こえた。
私は虎相手に反論した。
「しかし、目立たないながらも主張する八重歯がいいのではないか?」
言った後に、私はある重大なことに気がついた。そして、気付いたらこういっていた。
「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
虎がそう唸っているように、私には聞こえた。
私は虎相手に反論した。
「しかし、目立たないながらも主張する八重歯がいいのではないか?」
言った後に、私はある重大なことに気がついた。そして、気付いたらこういっていた。
「その声は、我が友、李徴子ではないか?」
64: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 16:42:16
文豪エミュむずすぎだろ!
65: 名無しのあにまんch 2022/09/01(木) 20:24:24
ウマ娘文豪スレで打線組めるぐらいいっぱいいっぱい出てほしい
68: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 02:32:50
エミュ出来るくらい真面目に読書してるならあにまんなんてやめたほうが良いぞ
69: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 10:15:21
「えっちだ」と、コパノリッキイの画を見ながら彼は云った。
「そうかい。それはどのへんが?」
「決まってる。如何にも姉らしいところさ。それから衣装から覗く肌も善い。……」
彼はいくつか美点を挙げていったが、僕のイメエジしていた答えは出なかった。
best feature という言葉を何度も頭の中に呼び起こしながら、僕は彼へこう云った。
「君の云うのも尤もだがね。一番は違うところにあるだろうぜ」
妙な顔をしながら、──それでも彼は僕の方へ向いて返事をした。
「そうかい?」
彼は思いつかないとでも云いたそうな表情を示した。本当に?──しかし彼は本当に分かっていないらしかった。
「口のところ、……八重歯があるだろう。小さくて目立たないけれども、しかし反って一番美しい」
彼はこれを聞いて、やっと僕の心もちを理解したらしい。
「そうかい。それはどのへんが?」
「決まってる。如何にも姉らしいところさ。それから衣装から覗く肌も善い。……」
彼はいくつか美点を挙げていったが、僕のイメエジしていた答えは出なかった。
best feature という言葉を何度も頭の中に呼び起こしながら、僕は彼へこう云った。
「君の云うのも尤もだがね。一番は違うところにあるだろうぜ」
妙な顔をしながら、──それでも彼は僕の方へ向いて返事をした。
「そうかい?」
彼は思いつかないとでも云いたそうな表情を示した。本当に?──しかし彼は本当に分かっていないらしかった。
「口のところ、……八重歯があるだろう。小さくて目立たないけれども、しかし反って一番美しい」
彼はこれを聞いて、やっと僕の心もちを理解したらしい。
70: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 13:14:20
「しかしだね、あの目立たない八重歯こそが彼女の魅力の所以ではないか」
難波の言葉で、莉月は婀娜っぽい、服が扇情的と、友人に繰り返し言ってきた自分が、まるで泣くことしかできない赤ん坊のように思えました。
ああ、なんと哀しいことか。
私は小娘の八重歯ひとつ、気づくことができないのだ。
難波の言葉で、莉月は婀娜っぽい、服が扇情的と、友人に繰り返し言ってきた自分が、まるで泣くことしかできない赤ん坊のように思えました。
ああ、なんと哀しいことか。
私は小娘の八重歯ひとつ、気づくことができないのだ。
71: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 13:44:17
もっと純文学読まないとなと思わされるスレ
72: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 14:22:09
あにまん掲示板を読んで、自分の教養の無さを突きつけられるとは思ってもみなかったよ…
74: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 14:26:14
え?何?おまえらって教養なさそうに見えて割と本とか読み漁るタイプなの?
76: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 14:41:24
>>74
オタクは教養あるものでは? なんならそれで戦うでしょ
この人たちはレベルというかスキルが違うけど
オタクは教養あるものでは? なんならそれで戦うでしょ
この人たちはレベルというかスキルが違うけど
77: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 14:57:07
「コパノリッキーという娘はなんともエ○で、お姉さんのような雰囲気で、勝負服も実に煽情的だよ」
静かなバーにふさわしくない、なんとも浅ましく下卑な顔つきからの発言に、おれは一瞬で軽蔑してしまった。
「あのですね」
怒りを鎮めるため、ウイスキーのロックを一気に飲み干す。
「リッキー…いや彼女は魅力として確かにそれらを内在する一人の娘ですよ」
走るその姿が美しく素晴らしい、そう言葉を続け賞賛したかったのだ。
だがおれは隣の男への怒りが勝ってしまった。
コパノリッキーの真の魅力は控えめながらもしっかり主張する八重歯にこそある。
だが表層上のことに囚われた男に伝わるはずもない。
「その奥ゆかしさは、お前なんぞにわからんだろう」
おれは睨みつけ吐き捨てるように言い放った。
「な、なんだと貴様」
「何度でも言ってやる、お前は下品で上っ面しか見えない節穴野郎だ。皺だらけの睾丸が脳になってるのだ。この色気狂いめ。け、けけ、けけけけけけ」
静かなバーにふさわしくない、なんとも浅ましく下卑な顔つきからの発言に、おれは一瞬で軽蔑してしまった。
「あのですね」
怒りを鎮めるため、ウイスキーのロックを一気に飲み干す。
「リッキー…いや彼女は魅力として確かにそれらを内在する一人の娘ですよ」
走るその姿が美しく素晴らしい、そう言葉を続け賞賛したかったのだ。
だがおれは隣の男への怒りが勝ってしまった。
コパノリッキーの真の魅力は控えめながらもしっかり主張する八重歯にこそある。
だが表層上のことに囚われた男に伝わるはずもない。
「その奥ゆかしさは、お前なんぞにわからんだろう」
おれは睨みつけ吐き捨てるように言い放った。
「な、なんだと貴様」
「何度でも言ってやる、お前は下品で上っ面しか見えない節穴野郎だ。皺だらけの睾丸が脳になってるのだ。この色気狂いめ。け、けけ、けけけけけけ」
78: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 15:13:36
文豪の連鎖召喚は流石に笑う
79: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 15:45:58
この人らビーストか何か?
80: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 16:13:19
阿仁曼曰く、「りっきひの魅力、色めかしきことにあり。勝負服、大人がちなりさ、其こそ人の魅力なり。」
村上春樹少将のたまいけるに、
「さても心うし。我さは思はず。りっきひの魅力は見えたるものならず、隠れたるところなり。八重歯、わづか見ゆるところ、いみじくめでたし。それを知らで魅力を語るは、をこがましきことなり」
その後、歌詠みて、
「風吹きて 垣間見ゆるを 恋しかば 月を望みし 水面なるかな 」
阿仁曼、『げに』と思ひて頷きたり。
村上春樹少将のたまいけるに、
「さても心うし。我さは思はず。りっきひの魅力は見えたるものならず、隠れたるところなり。八重歯、わづか見ゆるところ、いみじくめでたし。それを知らで魅力を語るは、をこがましきことなり」
その後、歌詠みて、
「風吹きて 垣間見ゆるを 恋しかば 月を望みし 水面なるかな 」
阿仁曼、『げに』と思ひて頷きたり。
81: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 17:16:19
>>80
ウワーッ!在原業平!?
ウワーッ!在原業平!?
88: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 19:49:18
>>80
なんでこんなのエミュできるんだよ
なんでこんなのエミュできるんだよ
93: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 20:15:14
>>80
阿仁曼(あにまん)で草
和歌の初句と結句で「風水」って言ってるの細かいな…
阿仁曼(あにまん)で草
和歌の初句と結句で「風水」って言ってるの細かいな…
121: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 01:56:35
>>93
和歌に風水が含まれてることに気づくのもすげえよ
和歌に風水が含まれてることに気づくのもすげえよ
82: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 17:24:05
1人文豪が現れると連鎖的に現れる流れ笑う
83: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 17:43:31
こうなったら芥川龍之介も森見登美彦も古今亭志ん生もなんでもござれだ
84: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 18:05:50
蓋しそれは冷ややかな言葉だった。
僕は黙ってじつと頭を垂れていた。電車が真横を抜けるように血が巡る。亦それは不快よりも漠然とした不安に近いものを運んで来た。
赤い音のうねりがふつと止む。僕はようやく彼女を見つめた。
夕焼けのあかく染まったような彼女の頬はまさに生きていた。丹塗でもって価値を高めた仏閣のやうに艶やかさを孕む装飾は、なるほど彼女の生を支えている。背の高い、肉付きの良い、豊かな茶髪頭の、猫のやうな少女である。
清潔さうなサボンが頬を撫でたとき、僕の感情が嗅覚を支配した。暫時呼吸すら忘れた。唯朧げながら合理的な判断は意味がないと悟った。ーいや、意味がないと言っては語弊があるかもしれない。寧、あらゆる激しい感情が、今か今かと喉元を責付いて来たのである。
僕は黙ってじつと頭を垂れていた。電車が真横を抜けるように血が巡る。亦それは不快よりも漠然とした不安に近いものを運んで来た。
赤い音のうねりがふつと止む。僕はようやく彼女を見つめた。
夕焼けのあかく染まったような彼女の頬はまさに生きていた。丹塗でもって価値を高めた仏閣のやうに艶やかさを孕む装飾は、なるほど彼女の生を支えている。背の高い、肉付きの良い、豊かな茶髪頭の、猫のやうな少女である。
清潔さうなサボンが頬を撫でたとき、僕の感情が嗅覚を支配した。暫時呼吸すら忘れた。唯朧げながら合理的な判断は意味がないと悟った。ーいや、意味がないと言っては語弊があるかもしれない。寧、あらゆる激しい感情が、今か今かと喉元を責付いて来たのである。
85: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 18:50:58
コパノリッキーは風水だけでなく霊言まで呼び寄せる力があるのか!?
86: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 19:04:11
なんだこの技術と知識を無駄にふんだんに使ったスレ
90: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 19:55:10
My fellow Americans, I’m pleased to tell you today that I’ll get Copano Rickey. We begin rolling the gacha in five minutes.
102: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 21:36:45
>>90
ついに文豪を飛び出して大統領が出てきたか…
ついに文豪を飛び出して大統領が出てきたか…
92: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 19:59:34
これが文豪ストレイドッグス?
95: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 20:17:39
>>92
確かに文豪が迷い込んでいるがそのままの意味で通用するのなんかおかしい
確かに文豪が迷い込んでいるがそのままの意味で通用するのなんかおかしい
94: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 20:16:41
レベル高すぎだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
98: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 21:08:43
「リッキーはね、可愛いのよ。えっちで、すけべな勝負服を着てるから、魅力的に見える。リュウもそう思うでしょ?」
リリーは自分の左手に注射を打った。微かに手が震えている。リリーは口元から涎を垂らしながら、煙草に火をつけた。
「リッキーは人気があるんだろ?」
「まあね、ああいうのが好きな男は多いのよ」
リリーの足元に動く黒点が見える。ゴキブリだ。部屋の隅を這いずり回っている。リリーは煙草を灰皿に捨て、虚な目で2本目の注射に手を伸ばした。
「僕はリッキーの魅力は八重歯にあると思う」
「あなたも好きね」
ボクはゴキブリを丸めた新聞紙で叩く。足がもげ、体液が床にべっちょっりと付く。安い蛍光灯の光がその油ぎった姿を照らしている。
「おいでよ、リュウ」
リリーは甘い声で僕を誘った。新聞紙がゴキブリの死体を覆っている。
リリーは床にショーツを投げ捨てた。
リリーは自分の左手に注射を打った。微かに手が震えている。リリーは口元から涎を垂らしながら、煙草に火をつけた。
「リッキーは人気があるんだろ?」
「まあね、ああいうのが好きな男は多いのよ」
リリーの足元に動く黒点が見える。ゴキブリだ。部屋の隅を這いずり回っている。リリーは煙草を灰皿に捨て、虚な目で2本目の注射に手を伸ばした。
「僕はリッキーの魅力は八重歯にあると思う」
「あなたも好きね」
ボクはゴキブリを丸めた新聞紙で叩く。足がもげ、体液が床にべっちょっりと付く。安い蛍光灯の光がその油ぎった姿を照らしている。
「おいでよ、リュウ」
リリーは甘い声で僕を誘った。新聞紙がゴキブリの死体を覆っている。
リリーは床にショーツを投げ捨てた。
104: 名無しのあにまんch 2022/09/02(金) 22:54:25
君は威厳と尊厳をもってリッキーを描き 栄誉と光輝をもって装うがよい。
君の燃える情熱をあらわし リッキーになにも思わぬ者を見たらみなこれを低くせよ。
彼らを塵の中に埋めてしまえ、その身柄を獄舎に閉じ込めよ。
そうすれば私も君をほめたたえよう、君の右手が私たちを救ったのだ。
そこで男は信ずる者に答えて言った。
ご照覧ください、私は卑しいものです、何といってお応えできるでしょう、わが手を口に当てるばかりです。
一度は描きましたがわたしは繰り返しません、これ以上八重歯を描くことはないのです。
君の燃える情熱をあらわし リッキーになにも思わぬ者を見たらみなこれを低くせよ。
彼らを塵の中に埋めてしまえ、その身柄を獄舎に閉じ込めよ。
そうすれば私も君をほめたたえよう、君の右手が私たちを救ったのだ。
そこで男は信ずる者に答えて言った。
ご照覧ください、私は卑しいものです、何といってお応えできるでしょう、わが手を口に当てるばかりです。
一度は描きましたがわたしは繰り返しません、これ以上八重歯を描くことはないのです。
108: 名無しのあにまんch 2022/09/03(土) 21:03:25
なんだこの文豪スレ
109: 名無しのあにまんch 2022/09/03(土) 21:14:46
「さて、君にひとつ教えておきたいことがある」
「何でしょう」
「コパノリッキーの可愛さだよ」
男は無造作に言い放った。
「コパノリッキーの可愛さ?」
「そうさ、コパノリッキーの可愛さだよ」
「―――」
「いいかい、まずは”思いのほか高い身長”だな」
「ほう―――」
「ま、”風水的に正しい勝負服”も身だしなみだからな」
「それから、笑うときは口を開けるんだよ。”八重歯”が見える様にな」
「正統派美少女なのも悪くない」
「目は、睫毛が長くて可愛いという基本っていやぁ基本だ」
「なるほど」
「後は、風水に身を任せてもいいし、狂いそうになってもいい」
「上げる叫びは、”リッキー、ラッキー、みんなでハッピー”が基本ってことになっている」
「そう叫ぶのですか―――」
「慣れれば、”Do リッキー!”でも構わんがね」
「それからな―――」
「つらい事があっても、胸の内に秘め隠すんだよ」
「空元気で無理をするのも良い」
「レースのときは、常に先行だ。差しでも、追い込みでもない先行だ」
「それを風水的に最高のタイミングで繰り出すのが秘訣だな」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、コパノリッキーを引いてみりゃ分かる」
「何でしょう」
「コパノリッキーの可愛さだよ」
男は無造作に言い放った。
「コパノリッキーの可愛さ?」
「そうさ、コパノリッキーの可愛さだよ」
「―――」
「いいかい、まずは”思いのほか高い身長”だな」
「ほう―――」
「ま、”風水的に正しい勝負服”も身だしなみだからな」
「それから、笑うときは口を開けるんだよ。”八重歯”が見える様にな」
「正統派美少女なのも悪くない」
「目は、睫毛が長くて可愛いという基本っていやぁ基本だ」
「なるほど」
「後は、風水に身を任せてもいいし、狂いそうになってもいい」
「上げる叫びは、”リッキー、ラッキー、みんなでハッピー”が基本ってことになっている」
「そう叫ぶのですか―――」
「慣れれば、”Do リッキー!”でも構わんがね」
「それからな―――」
「つらい事があっても、胸の内に秘め隠すんだよ」
「空元気で無理をするのも良い」
「レースのときは、常に先行だ。差しでも、追い込みでもない先行だ」
「それを風水的に最高のタイミングで繰り出すのが秘訣だな」
「ふふん、分けのわからねぇ顔してるな。いいんだよ、今は分からなくても、コパノリッキーを引いてみりゃ分かる」
110: 名無しのあにまんch 2022/09/04(日) 09:14:12
なんだこの野生のスレ
111: 名無しのあにまんch 2022/09/04(日) 19:33:35
なんで集まってしまったんだ
112: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 07:09:43
地獄に帰りたまえよ
113: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 07:15:03
また風変わりな独自進化してんな、このスレ…
114: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 15:44:02
何この…なに?
115: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 20:36:30
あにまんは文豪を解放しろ
120: 名無しのあにまんch 2022/09/05(月) 22:23:19
なに?コパノリッキーのトレーナーは文豪なの?
122: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 07:34:39
ふぅん――文豪と呼ばれる作家先生達も案外暇なんだねぇ…
てっきり締め切りやらなんやらに追われこんなところに来る暇も無いと思っていたよ
てっきり締め切りやらなんやらに追われこんなところに来る暇も無いと思っていたよ
123: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 17:15:32
この学園に赴任してはや幾月、韋駄天の如く走り抜ける麗しき乙女たちの未来をより明るいものにせんと、ぴかぴか光る希望を抱いていた俺の夢は、唾棄すべきひとりの悪魔かつ盟友により脆くも崩れ去ったのである。
「どうです、あの娘のエ○ティックさは。さながらお姉さんのような雰囲気ですよ」
マンホールの裏側のような色の茄子に顔を描いたようなその男は、昼間でも蠢く妖怪そのものであり、今日もまた甘言を囁いてくる。
他人の明るい夢を無茶苦茶にした喜びをひしひし感じながらも、俺は深層心理を突かれた気がして「うむ」とのみ答えた。
「どうやら勝負服はエ○ティックどころか更にスケベだそうで」
友人といえる人間は俺以外いないと豪語するこの悪魔はなぜか緻密な情報網を持っていて、学園の同僚が誰もまだ知らないことですらいち早く掴み、「お好きでしょう」と悪魔的笑みを湛えて齎してくる。
「あの娘の魅力は控えめながらもしっかり主張する八重歯であろう!」と反論したいものの、すればこのメフィストフェレスの誘いに乗ったことになる。
今日もまた俺は、この悪魔が引き込んだ絶望の隘路を共に進む俺自身に呆れ嘆いているのであった。
「どうです、あの娘のエ○ティックさは。さながらお姉さんのような雰囲気ですよ」
マンホールの裏側のような色の茄子に顔を描いたようなその男は、昼間でも蠢く妖怪そのものであり、今日もまた甘言を囁いてくる。
他人の明るい夢を無茶苦茶にした喜びをひしひし感じながらも、俺は深層心理を突かれた気がして「うむ」とのみ答えた。
「どうやら勝負服はエ○ティックどころか更にスケベだそうで」
友人といえる人間は俺以外いないと豪語するこの悪魔はなぜか緻密な情報網を持っていて、学園の同僚が誰もまだ知らないことですらいち早く掴み、「お好きでしょう」と悪魔的笑みを湛えて齎してくる。
「あの娘の魅力は控えめながらもしっかり主張する八重歯であろう!」と反論したいものの、すればこのメフィストフェレスの誘いに乗ったことになる。
今日もまた俺は、この悪魔が引き込んだ絶望の隘路を共に進む俺自身に呆れ嘆いているのであった。
124: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 17:39:15
見ない間に目茶苦茶集まってて笑う
126: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 21:24:21
なにこれ
127: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 21:47:04
かのうまの君の、山吹の衣などいとうるはしう、紅の元結などかためて、くらべうまするに、こころなき人ども、さまざまに、衣のさま、かたちなど、御帳のほとりまであからさまに、さしいでさまにののしるもすさまじげなる
笑ひていたる口元の、八重歯のさま、水晶のわれたるやうに、いみじう白う、清げにて、ふとおどろかぬる
笑ひていたる口元の、八重歯のさま、水晶のわれたるやうに、いみじう白う、清げにて、ふとおどろかぬる
128: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 22:04:19
古語…?分からりゃん……
枕草子かなにか?
枕草子かなにか?
132: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 22:26:20
>>128
正解。清少納言エミュは個人を特定できる表現を避け、結び言葉を遣わず、「気づき」「感情」で締めるとらしくなるのでおためしあれ
少納言はよく引用されるうつくしきもの、きよげなるものの影響で氷や玻璃が良く出てくると思われがちだけど、あてなるものなどで水晶も好んでいるとわかるよ
色の好みは白と紫や白と二藍、白と紅梅に特に男性は橡系の中間色など上品でシック。意外と式部の好みの方が原色寄りでコントラスト強いよ
水晶の比喩は二百三十段「月のいとあかきに」参考にしてます
正解。清少納言エミュは個人を特定できる表現を避け、結び言葉を遣わず、「気づき」「感情」で締めるとらしくなるのでおためしあれ
少納言はよく引用されるうつくしきもの、きよげなるものの影響で氷や玻璃が良く出てくると思われがちだけど、あてなるものなどで水晶も好んでいるとわかるよ
色の好みは白と紫や白と二藍、白と紅梅に特に男性は橡系の中間色など上品でシック。意外と式部の好みの方が原色寄りでコントラスト強いよ
水晶の比喩は二百三十段「月のいとあかきに」参考にしてます
133: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 22:36:02
ここはウマカテであった。1つの街ほどではないがそれなりに人がいた、しかしその幾人もの人はきまって同じこと言うのだった。
「コパノリッキーは、勝負服にエ○チックなものを感じる。あそこに、コパノリッキーのすべてが詰まっているんだ」
そこへエヌ氏が通った。エヌ氏はウマカテの中に住む賢者というもので、特に口については強いこだわりがあった。
財布を覗きながら歩いていたエヌ氏は足を止めて青年の肩を叩く。
「やあ、君たち。少しまってくれ」
「なんなんです、いきなり。あなたはなにものなんだ」
青年は驚いたようにエヌ氏に聞き返すと、エヌ氏は口調を強めて茹でダコのような顔をしてこういった。
「さっきから聞いてれば、勝負服がいいだと。君たちはコパノリッキーの何を見ているのかね」
「なにを言うのです、コパノリッキーは確かに勝負服が素晴らしい。これは紛れもない事実だ」
「なるほど、それも一理あるかもしれない。しかしコパノリッキーの最大の優れた点は…」
「なんだ、いってみろ」
エヌ氏の言葉が詰まったとき、青年は息をのんだ。自分とは、全く違う。圧倒的な熱意を感じた。
そして、静かな時間が数秒経ってから、エヌはゆっくりと口を開いた。
「いいや、こんなことを言うのは、君たちの考えを否定することになってしまう。それに、こんなことを全員に説いてまわっていては、おれが気疲れしてしまう」
エヌ氏が肩を落として再び歩き出すと、青年達は息をついて、また話し始めた。
「あのじいさんは、ああ言っていたが、やはりおれはコパノリッキーの八重歯が好きだ」
「コパノリッキーは、勝負服にエ○チックなものを感じる。あそこに、コパノリッキーのすべてが詰まっているんだ」
そこへエヌ氏が通った。エヌ氏はウマカテの中に住む賢者というもので、特に口については強いこだわりがあった。
財布を覗きながら歩いていたエヌ氏は足を止めて青年の肩を叩く。
「やあ、君たち。少しまってくれ」
「なんなんです、いきなり。あなたはなにものなんだ」
青年は驚いたようにエヌ氏に聞き返すと、エヌ氏は口調を強めて茹でダコのような顔をしてこういった。
「さっきから聞いてれば、勝負服がいいだと。君たちはコパノリッキーの何を見ているのかね」
「なにを言うのです、コパノリッキーは確かに勝負服が素晴らしい。これは紛れもない事実だ」
「なるほど、それも一理あるかもしれない。しかしコパノリッキーの最大の優れた点は…」
「なんだ、いってみろ」
エヌ氏の言葉が詰まったとき、青年は息をのんだ。自分とは、全く違う。圧倒的な熱意を感じた。
そして、静かな時間が数秒経ってから、エヌはゆっくりと口を開いた。
「いいや、こんなことを言うのは、君たちの考えを否定することになってしまう。それに、こんなことを全員に説いてまわっていては、おれが気疲れしてしまう」
エヌ氏が肩を落として再び歩き出すと、青年達は息をついて、また話し始めた。
「あのじいさんは、ああ言っていたが、やはりおれはコパノリッキーの八重歯が好きだ」
136: 名無しのあにまんch 2022/09/07(水) 00:45:38
>>133
ウワーッ!
オチのエスプリ感がまんま星のソレ
ウワーッ!
オチのエスプリ感がまんま星のソレ
134: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 22:59:24
『えっち』? 『お姉さん』だ? 挙句の果てには『勝負服がすけべ』だと!?
“あのような魅力”
リ ッ キ ー を前にして、口を揃えて言う事が其れか?其れだけか?
浅い! 全く以て、餌を前にして鼻を鳴らし脇目も振らず食い散らかす豚のように浅薄だ!!
……諸君、見るがいい
今まさに何か言葉を紡がんと開かれたその口元に
幼い弟に対する姉のように、慈愛に満ちて微笑んだその口元に
春の日差しの中、微睡に誘われ欠伸をしたその口元に
ささやかに覗く八重歯を
諸君には分かるか?この奥ゆかしさこそが!
仰々しい三文芝居のような露骨さの無い、奥ゆかしさこそが彼女の魅力だと!
……分からない?分からないか。そうだろうとも
腐り果てた資本主義の肥溜めで唯物論(マテリアリズム)に染まった諸君らには、分からないだろうとも
私は諸君を、憐憫を以て迎えよう 彼女の真の魅力に触れる瞬間は永劫に訪れないのだから
諸君は、彼女の表面的な魅力だけを味わう愚行を繰り返していればいい
紅く実った林檎の表皮だけを食べるように!
“あのような魅力”
リ ッ キ ー を前にして、口を揃えて言う事が其れか?其れだけか?
浅い! 全く以て、餌を前にして鼻を鳴らし脇目も振らず食い散らかす豚のように浅薄だ!!
……諸君、見るがいい
今まさに何か言葉を紡がんと開かれたその口元に
幼い弟に対する姉のように、慈愛に満ちて微笑んだその口元に
春の日差しの中、微睡に誘われ欠伸をしたその口元に
ささやかに覗く八重歯を
諸君には分かるか?この奥ゆかしさこそが!
仰々しい三文芝居のような露骨さの無い、奥ゆかしさこそが彼女の魅力だと!
……分からない?分からないか。そうだろうとも
腐り果てた資本主義の肥溜めで唯物論(マテリアリズム)に染まった諸君らには、分からないだろうとも
私は諸君を、憐憫を以て迎えよう 彼女の真の魅力に触れる瞬間は永劫に訪れないのだから
諸君は、彼女の表面的な魅力だけを味わう愚行を繰り返していればいい
紅く実った林檎の表皮だけを食べるように!
135: 名無しのあにまんch 2022/09/06(火) 23:42:41
星新一まできたぞ