【感想】 プリンセスコネクト！Re:Dive2期 3話 なかよし部初登場 穀物の塩化ナトリウム漬けというパワーワード

ロゼッタ「ピピピ…朝です」

ロゼッタ「ピピピ…朝です」

ロゼッタ「ピピピ…朝です！お目覚め下さい」

ロゼッタ「ドクターユニ」

ユニ「おはよう世界」

ユニ「今日も欺いているね」

ペコリーヌ「ふああああああ…」

ペコリーヌ「気持ちいいですね～お掃除も終わったし」

ペコリーヌ「後はユウキくんたちが帰ってくるのを待つだけです！」

キャル「寝る～～～」

ユウキ「キノコ…」

ユウキ「キノコ…」

置物「ビービー団ー！！」

アオイ「あああああ！BB団！！」

アオイ「BB団をお忘れですか！？」

アオイ「おおお、お久しぶりです」

コッコロ「アオイ様…そのお召し物は？」

アオイ「実はこの度、ランドソルにあるセントソル女学院に転入しまして」

コッコロ「この国でも指折りの伝統校でございますね」

コッコロ「おめでとうございます」

アオイ「たすけてくださいいいいい！」

生徒「ごきげんよう」

アオイ「眩しい！！アオハルー！！あれこそ若者が謳歌するアオハルというもの！」

アオイ「この学び屋に来て早数か月」

アオイ「未だ上手く挨拶を交わすこともままならず」

アオイ「なのに今日はこの学院の優秀な先輩に呼び出されていまして…なぜ私のようなボッチが呼び出されたのか」

アオイ「きっと歴史あるテレサ女学院には私のような田舎者は相応しくないと宣告されるに違いなく」

ユウキ「BB団は困った人を見捨てない」

アオイ「ユウキさん…！流石BB団団長！」

ユウキ「違うよ」

アオイ「し、失礼しまーす…あれ？来るの早かったですかね？」

コッコロ「凄い書庫…」

アオイ「これは象牙の棟と言われる図書館棟でして」

アオイ「歴史や化学、魔法や哲学など」

アオイ「ありとあらゆる本が所蔵されているんです」

ユウキ「ん？？」

ユニ「少年…戸惑うのはわかるが現実から目をそらすんじゃないよ」

ユニ「はぁ…このまま書に埋もれ消えゆく運命かと思ったが」

ユニ「僕はユニ、聖テレサ女学院象牙の棟に学ぶものだ」

コッコロ「あのー…」

コッコロ「どこかお怪我は？」

ユニ「いや」

ユニ「いや…探してものをしていたら本が雪崩れてね…一晩中埋もれていた」

ユニ「端的にいうとびっくりして腰が抜けた」

ユニ「君たちは？」

コッコロ「アオイ様の付添人、私コッコロと申します」

ユウキ「ユウキー！」

ユニ「これは！穀物の塩化ナトリウム漬けではないか！」

ユニ「なんと！？」

ユニ「穀物の塩化ナトリウム漬けの中から塩化ナトリウム漬けの梅か」

ユニ「メモメモ」

ユニ「ああ…！」

ユニ「僕はいわゆるメモ魔でね…日常の中で得た学びや気づきを書き留めている」

アオイ「ユニ先輩は論文も書かれている凄い方なんで！！」

ユウキ「どんな？」

ユニ「まあ気恥ずかし紹介のされ方だが僕の研究テーマは…あれ？ど忘れした」

ユニ「たしかメモに…」

ユニ「はいドーン、世界に蟠る根源的な虚構」

ユニ「まさにこれなのだよ」

ユニ「忌まわしい忘却現象」

ユニ「僕はね」

ユニ「この世界には何か大いなる欺瞞があると仮定しているのだ」

ユニ「発表したあかつきには学会が新開することうきあいだ」

コッコロ「欺瞞…？」

ユウキ「ん？」

チエル「あれ？ヘルプに呼んだのはアオイちゃんだけじゃなかったのです？」

チエル「私、世界の美少女テレ女一年ちえるんです！」

チエル「ちぇるーん！！」

クロエ「チエル…初手でそのクソ寒いノリぶっこむのやめてくんない？後続マジ迷惑」

ユウキ「ちぇるーん！」

クロエ「やるんかい」

アオイ「あわわ、ユウキさん！！眩しー！！」

クロエ「ども、はじめま…テレ女2年のクロエっす」

チエル「先生から許可書をちぇるっと貰ってきましたよ」

クロエ「これで奨学金も勝ち確じゃね？」

コッコロ「奨学金？」

クロエ「ああ、ここお嬢様学校だけどうちらそういうのじゃないから」

チエル「ユニ先輩、いつもサプリでお腹満たしてますもんね」

ユニ「我らは奨学金を勝ち取るための同士…」

ユニ「高きユニチャンずだ！！」

クロエ「それ秒でボツったやつじゃん」

チエル「正しくはその名も高きなかよし部ですよね！」

ユニ「アオイくん」

ユニ「フォレスティエでガイドを担っていた君の英知を貸してほしい」

アオイ「私の！？」

ユニ「最近話題になっている怪異についてだ」

アオイ「もしかして緑の守り人事件？」

ユニ「然り」

ユニ「学院の裏に広がる森は」

ユニ「学生が下校の際使用しているのだが…」

？？「モウダメ」

ユニ「兎角物騒な世の中だ」

ユニ「被害が出る前にこの謎を解き散らかし、皆が安心して通学できるようにしようではないか」

キャル「いてててて…」

キャル「首寝違えちゃった…」

ユウキ「ただいまー」

ペコリーヌ「おかえり！」

キャル「ようやくかえってきたのね」

キャル「こっわ！！」

ペコリーヌ「キノコの原木じゃないですか！」

ユウキ「アオイにもらった」

キャル「アオイ？」

ペコリーヌ「実は…」

アオイ「ごごご、ご協力ありがとうございます！！」

ユニ「BB団の団結力も大したものだ」

キャル「ねえ…いつからBB団になったの」

ペコリーヌ「まあまあ」

チエル「改めて見ると」

チエル「ヤバヤバの暗黒大森林って感じですね」

クロエ「これあれじゃん、恐ろしめのバイブス勘気回って風の音とか人の声に聞こえちゃう系の」

ユニ「推論の検証こそ学びだよ…真実はこの森の中」

コッコロ「では、参りましょう」

全員「いざ、しゅっぱーつ！！」

コッコロ「予備…？」

ユニ「そう…予備だ」

ユニ「オリジナルのメモは行方不明、素敵な情報もあるのでユニちゃんちょっと不安」

チエル「ちぇる！！？」

キャル「びっくりしたー！」

ペコリーヌ「ワクワクしますね！謎に迫ってる感じが！」

ユニ「然り」

ユニ「緑の守り人が何者であっても未知への介入は心躍る学びだ…その結果が徒労に終わったとしても」

キャル「え？徒労って無駄ってことでしょ？」

ユニ「僕はね…知的探求にとっては真理や真意は二の次だと考えている」

ユニ「学びにおいて肝要なのは正しく知ることそのものであって答えなど副産物にすぎないのだよ」

コッコロ「なるほど」

クロエ「あれ？墓地なんてあったっけ？」

アオイ「はじめて見ました」

ユニ「少々調べてみようか」

ペコリーヌ「クレレノスの王ここに眠る」

アオイ「聞いたことない国ですね」

キャル「凄い霧…」

キャル「迷いそう…」

ユニ「心配ご無用…現在地を」

ロゼッタ「ぽーん、北緯35度43分」

キャル「石がしゃべった！？」

ユニ「僕の愛玩好物ロゼッタだ」

キャル「え？ただの小石でしょ？」

ユニ「時として孤独は人を狂気へ誘う…長きに渡る引きこもり生活中」

ユニ「話し相手を探した僕が道端の石ころに仮想自我を付与したものだ」

ユニ「見た目通りお堅い奴だが優しくしてやってほしい」

ロゼッタ「はじめてだから優しくしてね」

ユニ「ロゼッタさえいれば迷うことはないよ」

アオイ「あれれ？」

アオイ「またお墓が…」

チエル「この森墓地三昧だったんですね」

ユニ「いや」

ユニ「どうやら先程と同じ墓地だったらしい」

クロエ「は？何それウケる」

キャル「だって…真っ直ぐ歩いてきたのに！」

ユニ「OKロゼッタ…現在地を」

ユニ「ロゼッタ現在地を」

？？「うおおおおお….おおおおお！！」

ユニ「うわああああ！！」

全員「きゃあああ！！」

ペコリーヌ「あ、待ってください！！」

チエル「ユニ先輩いい加減それ捨ててくださいよ！！」

？？「うおおおおお….！！」

ユニ「こ、こわ！なにこれ興味深！！」

チエル「み、緑の守り人…！」

アオイ「は？」

クロエ「ガチじゃんウケる」

アオイ「え？は？」

？？「うあああああああ！！！」

全員「うわああああ！！」

アオイ「ちょ、ちょっと待って！！」

ペコリーヌ「アオイちゃんがいません！はぐれちゃった？」

ユウキ「探そう！！」

ユニ「単独行動は危険だ…二手に分かれよう」

コッコロ「アオイさまー！」

ペコリーヌ「アオイちゃーん！」

キャル「いったいどこに？」

チエル「こんな時こそ！元気ちぇる盛りであげてこあげてこ！」

チエル「ちぇるーん！」

チエル「さあ一緒に！」

キャル・コッコロ「ちぇ、ちぇるーん…」

チエル「ちぇるーん！ちぇるるるるーん！」

チエル「ちぇええええええ！」

キャル「どういうことよ、どういうことよ！？」

コッコロ「落ち着いてくださいまし」

コッコロ「キャル様…！」

コッコロ「クロエ…様…？」

キャル「コロ助…！気を抜いちゃダメ…！」

キャル「うわああああああ！！！」

キャル「ユウキ…！」

キャル「うわああああ！」

ユウキ「ん？」

キャル「いたたたた…」

キャル「これって…？」

アオイ「ごめんなさい！ごめんなさい！ごめんなさい！」

？？「びっくりしたよね、まさか僕たちの会話聞かれてたなんて」

？？「緑の守り人なんて名前ついちゃってる」

アオイ「ただでさえボッチなのに正体が私ってバレたらボッチオブザボッチ確定です！！」

アオイ「都会に出てきて寂しかったからマイフレンド君たちを作ってお喋りしてただけなのに！」

？？「君、みんなが気を失っているうちに僕たちを片付けないと」

アオイ「そ、そうだね！！」

アオイ「ちちち、違うんです！これは、あの…！」

アオイ「これには深いわけが！！！」

アオイ「うわああああ！！」

ペコリーヌ「アオイちゃん！！」

ユニ「これは…空間自体が変化したのか？」

ユニ「興味深！！！」

ペコリーヌ「ユウキくん！」

ユウキ「うん！」

ユニ「おい、魔法かこれ？」

ユニ「何か…何か僕の知らない力が！」

ユニ「ほわああああ！なんかきたああああ！」

ワイト「えっほえっほ」

ユニ「学びだこの野郎！！」

ユニ「ほわ！ほわ！あちゃあああ！」

ユニ「僕の探求心は今大いに震えている！端的に還元すれば負ける気がしない」

ペコリーヌ「待ってください！！」

ペコリーヌ「何か訴えているような」

ユニ「この光…謎…！」

ユニ「うわあああ！」

ユニ「うわあああ！興味深！！」

ユニ「こ、これは！あの骸骨の記憶？」

ユウキ「ペコ？」

ペコリーヌ「あなたの思い…みんなにも届いているはず」

ペコリーヌ「きっと」

ペコリーヌ「あの子もこうして伝えたかったんだと思います」

ペコリーヌ「ありがとうって」

アオイ「よよよ、ようこそ！」

アオイ「私のおうちへ！」

ペコリーヌ「おいっす！お菓子持ってきましたよ！」

チエル「アオイくん家、けっこうちぇるってるね！」

クロエ「マイフレンド君も謎に愛嬌あるじゃん」

アオイ「本当ですか！」

キャル「でもいくらテンパってたといえ首ひねっちゃダメでしょ！首ひねっちゃ！」

アオイ「すいません！！！」

キャル「まあ、首の寝違え治ったからいいけど」

ペコリーヌ「よかったですねキャルちゃん！」

チエル「謎も解き散らかしたし奨学金ゲット間違いなしです！」

ユニ「孤独を回避するため路傍の小石に自我を与えた僕には木彫りの人形で心を癒すアオイ君の心情は理解できるよ」

ロゼッタ「るいともー！」

ユニ「きっと彼女は良好な友人関係を築いていくことができるだろう」

コッコロ「どうかなさいましたか？」

ユニ「実はオリジナルの手帳が見つかった」

コッコロ「一体どちらに？」

ユニ「焼却炉の中…火入れの時用務員士の目に留まったらしい」

ユニ「全身に怖気が走ったよ…忘れてたよ自ら手帳を捨てたこと」

ユニ「先日垣間見た墓場を再調査したのだが」

ユニ「見つけることはできなかった…それどころか世界にはあの国を示す文献すら存在しない」

ユニ「そこで僕はある仮説を立てた」

ユニ「我々が観た光景は」

ユニ「この世界とは別の地平を示す事象ではなかったのか…と」

ユニ「世界に蟠る根源的な虚構」

ユニ「僕におこった記憶操作と今回の調査を踏まえて学会に提出したよ…どうなったと思う？…白紙だ」

ユニ「学会から研究テーマを改めるよう学院に要請があった」

ユニ「誇大妄想なら戯曲や文芸でやれとさ」

ユニ「というわけでね、僕はこれからご近所考古学にでも励むとしよう」

ユニ「そんな顔するんじゃないよ…いいかい敢えて言うぞ？」

ユニ「実に気分がいい」

ユニ「考えてもみたまえ、世界が僕に作用したのだ…これはまさに真理に迫ったことの証左だ」

ユニ「前にも話したが真理は二の次」

ユニ「ゴールはその手前…知ること」

ユニ「それが僕にとっての学び…なのさ」

キャル「コロ助ー！アオイがお茶入れてくれたわよ！」

アオイ「冷めないうちにどぞー！！」

ユニ「やあ世界、今日も欺いてるね…僕は世界の真理を暴かない勇者でも英雄でもない僕はただ知って1人」

ユニ「○のうちで愉悦に微笑んでるだけだ」

ユニ「しかしだ世界、僕は君の秘密に一瞬でも手を掛けたんだぞ？」

ユニ「その事実をいずれ忘れてしまうかもしれないけどお前の年表にはちっぽけな汚点として永劫残り続ける」

ユニ「ざまあみろだ」