【感想】アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』2話 濃いキャラが続々と登場して満足度高い

ドラルク「意外と面白いなこれ」

ドラルク「初対面で自伝渡してくる自意識マンのくせに読ませるじゃあないか」

ドラルク「ぶわぁ！！」

ドラルク「スナァ…」

ロナルド「死なすぞ」

ドラルク「面白いのは本当だ。君のハンターとしての経験が上手くエンタメ小説として唱歌されている」

ロナルド「うるせぇ！テメェのおべっか腹立つんだよ！」

ロナルド「ところで北海道特選牛乳が買ってあったからあげるぜ」

ドラルク「あまりにチョロい」

ドラルク「君、綺麗なお姉さんに絵とか売られても断れよ」

ロナルド「誰が良いカモだ、テメェ」

ロナルド「はいロナルド…」

フクマ「オータム書店のフクマですが」

ロナルド「！」

ドラルク「？」

フクマ「ロナルドウォー戦記2巻の原稿…」

フクマ「まだですか？」

ロナルド「皆々様のご愛読のお陰でロナ戦の2巻が出る事になったが」

ロナルド「その原稿の締め切りが今日だった！」

ロナルド「ので、おれは暫く身を隠す！」

ドラルク「忘れてたのか」

ロナルド「うるせぇ！バタバタしてたんだよ、テメェのせいで！」

ロナルド「もう国外逃亡か核シェルターくらいしか俺に残された道はねぇ！」

ドラルク「謝って今からちゃんと執筆しろ」

ロナルド「テメェは怒ったフクマさんの怖さを知らねぇからんな事言えるんだよ！」

ドラルク「フクマさんって電話の相手かね？」

ロナルド「ん…あぁ」

ロナルド「フクマさんはロナ戦の担当編集者だ。まだ若ぇが敏腕で鳴らすオータム書店の精鋭だ」

ドラルク「なんだ君には勿体無いな」

ロナルド「流派は南斗編集戦斧拳」

ロナルド「武器は字の通りバトルアックスだ」

ドラルク「なんで！？」

ドラルク「なんで編集者がそんなヤバい流派を修めてるんだ」

ロナルド「武術と武器を修めてる事がオータム書店の入社資格なんだよ」

ドラルク「社全体の方針なの！？」

ロナルド「フクマさんと会って間もない頃、俺はロナ戦執筆をハンター業の片手間ぐらいに考えててな…」

フクマ「ロナルドさん…原稿の進みが遅れている様ですが」

ロナルド「あー、すみません。ちょっと本業が忙しく」

フクマ「そうですか…」

ロナルド「わぁ…」

ロナルド「申し訳ありませんでした…」

フクマ「どんな仕事も締め切りは守ると良いですよ」

ロナルド「あれ以来、俺はフクマさんに逆らうまいと決めているんだ」

ロナルド「また全然書けてないとかバレたら今度はパンツの下までちょん切られて死ぬ！」

ロナルド「生きてたとしても明日から女だぁ！」

ロナルド「あはぁん ロナル子ぉ」

ドラルク「ロナル子やめろ。想像したくない」

ロナルド「そういうワケだから…」

ロナルド「ぁああああああ！！」

ドラルク「スッ！」

ロナルド「は！はいロナルドで…」

フクマ「フクマです。原稿どうですか？」

ロナルド「へ？あ、いや、は…その…」

フクマ「私も早くロナルドさんの原稿が読みたいんです」

ロナルド「あ…あの、バタバタ音がするのは何です？」

フクマ「新しく買ったアイアンメイデンの扉の動きを確かめてます」

ロナルド(殺られるっ！)

フクマ「吸血鬼とコンビを組んだそうでその話も読めるかと期待していますよ」

ロナルド「いや…ちょっとそれは…」

ロナルド「…はっ！！」

ロナルド「ぐっ、ぐえーー！何をするドラルクー！」

ドラルク「はぁ！？」

フクマ「どうしたんです？ロナルドさん」

ロナルド「ドラルクがっ、ぐえ、攻撃してき…ぐほあっ！」

ロナルド「ぐ、ほっ、ほぉっ…」

ロナルド「俺に…」

ロナルド「俺と原稿に構うな、フクマさーーーん！」

フクマ「大丈夫ですか？ロナルドさん」

ロナルド「大丈夫ですが原稿は」

フクマ「分かりました。今から行ってその吸血鬼をぶった斬りましょう」

ドラルク「かは…」

フクマ「そうすれば原稿が頂ける様ですからね」

ロナルド「え…？」

ドラルク「馬鹿！なんで私を巻き込むんだ。一人で死ね一人で！」

ロナルド「うるせぇ！こんなつもりじゃなかったんだぁ～！」

ロナルド「ジョン、助けてくれぇ～！俺を守ってくれぇ～！」

ドラルク「やめろ、ジョン困っちゃうだろうが！」

ジョン「ヌー」

ドラルク「身代わりにならなくていいからジョン」

ドラルク「と、とにかく、フクマさんが来たら我々は終わりだ！」

ドラルク「なんとか起死回生の策を見付けるんだ！」

ドラルク「気休めだが、メビヤツの電源を入れておこう」

ロナルド「お前これなんで何十台も持って来なかったんだよぉ！」

ドラルク「やかましい！」

ドラルク「君も何か手を考えろ」

ロナルド「はっ！ええ…えっと、えっと…」

ロナルド「事務所の周りに火をたくさん焚いておくとか」

ドラルク「獣か！」

ロナルド「え？じゃあ、えーっと、えーっと！」

ロナルド「猫を！猫をたくさん集めて可愛くてそれでぇ！」

ドラルク「落ち着けぇ…深呼吸しろ」

ドラルク「というか此処から逃げた方が早い！」

ロナルド「何処でも良いから隠れ…」

トン…(足音)

ドラルク「おい…」

ロナルド「ば、馬鹿ちげぇよ…東京から新横浜まで」

ロナルド「流石にこんな早く…」

ロナルド(バトルアックス引きずってるー！)

ドラルク「君の問題だろう！早く出てってちょん切られろぉ！」

ロナルド「テメェこそ囮になれよ！ロナルドジュニアは再生とかしねぇんだぞ！」

ロナルド「わぁああああああ！」

ドラルク「スナァアアアアア！」

ロナルド「て、てて停電！」

ドラルク「ああ！メビヤツがおやすみモードに！」

ロナルド「ああっ、懐中電灯！懐中電灯！」

ドラルク「こら、見えないなら動き回るな…」

ドラルク(待てよ…この状況なら暗闇でも目の利く私は逃げられるのでは？)

ドラルク(さらばだロナルド君。見捨てるぞ)

ドラルク「あ…」

ロナルド(考えてみりゃ、明かり点けたら場所がばれる)

ロナルド(クソ…フクマさんは何処に…)

ドラルク「ロナルド君、こっちだ」

ロナルド「え？こっちって何？」

ドラルク「捕まえましたぞ、フクマさん！」

フクマ「どうもご親切に」

フクマ「さてロナルドさん、原稿を頂けますか？」

ロナルド「フ、フクマさん」

ロナルド「裏切りやがったなドラルク！」

ドラルク「ふはははは。吸血鬼はハンターを裏切るものだ。それに…」

ドラルク「フクマさんが編集部にあった新作ゲームの余りあげるって言うからつい」

ロナルド「吸血鬼がモロクソ物に釣られてんじゃねぇ！」

ロナルド「ていうか」

ロナルド「テメェが俺を押さえ込めるワケねぇだろうが！」

ドラルク「ぁあ～！そういやそうだぁ～！」

ロナルド「悪いなフクマさん！俺はまだ死ねねぇ！」

ロナルド「原稿はもう二週間待ってくださ…」

ロナルド「…」

ロナルド「い…」

ロナルド「え…ちょ…」

ロナルド「ひぇぇええええ！」

ロナルド「わ！あ！」

ロナルド「あ！」

ロナルド「あぁ～～！」

ロナルド「うぅん…」

ロナルド「うぅんうぅ…」

フクマ「では書きあがるまで其処で作業して頂くという事で」

ドラルク「ああ、これそう使う物なんだ」

ヨモツザカ「キッヒヒヒヒヒ…」

ヨモツザカ「培養実験は成功か。後は」

ヨモツザカ「こいつの効きがどう出るかな」

ヨモツザカ「キッヒヒヒヒヒヒ」

ドラルク「なぁロナルド君、私の給料ってさ」

ロナルド「は？」

ドラルク「翌月払い？固定給に歩合が付く感じ？」

ロナルド「なに？」

ドラルク「今月はどれくらい？50万くらい？」

ロナルド「なんで」

ロナルド「あまりの事に暫くツッコミできなかったわ！」

ロナルド「びた一文も出すワケねぇだろ！ぼけぇ～！」

ドラルク「あぁ～～～！」

ドラルク「スナァ…」

ジョン「ヌー」

ドラルク「ふざけるなぁ！私のドラルク城再建計画をどうする気だぁ！」

ロナルド「それ満タンにすんの結局50万でも33万年かかるけど分かってる？」

ロナルド「給料だなんだ抜かす前に働いてみろ、このクソ雑魚野郎！」

ドラルク「うわぁ！ヴァンパイア…」

ロナルド「なんだよ…！」

ロナルド「もしもしロナルドです」

サテツ「ロナルド、今動けるか？」

サテツ「吸血鬼が出た。手伝ってくれ」

サテツ「悪いなロナルド。今夜は人手が少なくてな」

ロナルド「どんな吸血鬼だ？」

サテツ「吸血鬼研究センターに捕獲された奴が逃げたんだと」

サテツ「なんでも植物を操る吸血鬼らしいが」

ロナルド「とっととハントしねぇとな。間違っても邪魔すんじゃねぇぞ、ドラ…」

ロナルド「ぁああああああ！」

ジョン「ヌー」

サテツ「お前の連れ、なんかさっきそれ立ててどっか行ったけど」

ロナルド「教えろやぁっ！」

サテツ「あ、い、いや…言って良いもんか分からなくて」

ドラルク「んっふっふっふっふっふ…」

ドラルク「私を甘く見るから出し抜かれるのだ、ロナルド君め」

ドラルク「そこらの下等吸血鬼などこのドラルクが先んじてハントしてやる。そうすれば」

ロナルド「御見それしました！」

ドラルク「うむ」

ドラルク「悪いなロナルド君。私は一躍ヒーローだ」

ドラルク「給料どころか事務所ごと私の物になるのも夢ではない。そうしたら」

ドラルク「ぁああああ！なんだぁ！？」

新一「小学生タックル！」

ドラルク「スナァ…」

新一「へっ！よっしゃあ！悪い吸血鬼やっつけたぞぉ！」

浩「さすが新ちゃん」

真「赤子の手をひねる様だぜ」

浩、真「いえーい」

ドラルク「なんだね、君達は！」

新一「お？」

新一「俺達」

新一達「新横浜少年ハンターズ！」

浩「悪い吸血鬼が出没したって聞いたぜ」

真「だからやっつけに来た」

新一「というワケで」

新一達「小学生ストンピング！」

ドラルク「やっ、やめたまえ～！」

ドラルク「吸血鬼違いだ。私は悪い吸血鬼ではない。私は寧ろ」

ドラルク「吸血鬼ながらハンターを助ける超かっこいい存在でだな」

ドラルク「！」

新一「なんだよ！」

ドラルク「しっ、黙れ。君らの騒ぎが本物を呼んでしまった」

ドラルク「これは雑魚ではない。高等吸血鬼ヴァンパイアロード」

ドラルク「我が同胞の匂いだ」

ドラルク「人に牙を剥く同胞よ！さぁ、姿を見せたまえ！」

ゼンラニウム「人に付く愚かな同胞か…」

ゼンラニウム「我が名は吸血鬼ゼンラニウム」

新一達「わぁあああ！」

ゼンラニウム「我はこの街を我の花で埋め尽くすのだ」

ゼンラニウム「邪魔立てするなら容赦せん！」

ドラルク「ぁあああああああ！！」

新一「あれが？」

新一「あれが同胞の匂いすんの？」

ドラルク「前言撤回前言撤回！」

新一「くそ、ビビるな！お前達、フォーメーションΔだ！」

新一「うわぁ、逃げてる！」

ドラルク「キミ意外と人望無いな」

新一「うるせぇ！」

ゼンラニウム「ほ～、お前達は踏みとどまるか、面白い。気に入ったぞ同胞。そして小僧」

新一「気に入らないで！気に入らないで！」

ドラルク「カッコつけた私が悪かったから同胞って呼び方やめないかね？」

ゼンラニウム「手始めにお前達に植えてやろう」

ドラルク「え？」

新一「ひえ…」

ゼンラニウム「ふうんっ！」

ドラルク「！」

新一「！」

ゼンラニウム「んんん…！」

ゼンラニウム「はあっ！」

ゼンラニウム「さぁ、この種を飲め」

ドラルク「嫌だぁ～！」

新一「嫌だぁ～！」

ゼンラニウム「飲めばお前達は我が血族となり我が力を受け継ぐことが出来るのだ！」

ドラルク「嫌だぁ～！」

新一「嫌だぁ～！」

ドラルク「もう嫌だ。ｌこれ以上こいつに関わりたくない！」

ゼンラニウム「今更怖気づいても遅いわぁ！」

ゼンラニウム「絶技」

ゼンラニウム「ブロッサム神速走法！」

ドラルク、新一「だぁあああああ！」

ドラルク「回り込まれたぁ！ほんとに超速くてエグい！」

ドラルク「こうなったら戦うしかないぞ、クソガキ君！」

新一「あんなのとどうやって、クソ雑魚おじさん」

ドラルク「やかましい！」

ドラルク「ヤツを一瞬引き付けたまえ。私が隙を突いてヤツに噛み付く」

新一「ぇえ…？」

ドラルク「いいか、吸血鬼はなぁ」

ドラルク「より濃い血を持つ者が相手を支配できるのだ」

ドラルク「私の血が混ざればヤツを支配できるだろう」

新一「もし失敗したら？」

ドラルク、ゼンラニウム、新一「わっしょーい」

ドラルク「あの実飲まされてこうなるな」

新一「いっそ死んだ方がマシだ～！」

ドラルク「来たぞ！なんとか引き付けてくれ！」

新一「ぐ…」

新一「ふりゃぁ！小学生目つぶし！」

ゼンラニウム「くっ！小癪な…」

ドラルク「は…！」

ゼンラニウム「甘いわ！」

ゼンラニウム「ん？」

ドラルク「かぁ～！」

ゼンラニウム「なにっ！」

ゼンラニウム「ふん！」

ドラルク「おわっ…！」

新一「クソ雑魚おじさん…」

新一「あ…！」

新一「ああっ！」

新一「あ…あ…あぅ…」

ゼンラニウム「惜しかったな」

ゼンラニウム「さぁ、我が血族とな…」

ゼンラニウム「！」

ロナルド「うぉおおおおお！」

ゼンラニウム「ぬぁああ！」

ゼンラニウム「……あんっ」

ロナルド「くそっ…！きしょいもん掴んじまったぜ」

ドラルク「ロ、ロナルド君よくやったぞぉ」

ロナルド「何がよくやっただ！勝手に動きやって」

浩、真「あっ！」

ドラルク「いや、だが今回は私なかなか頑張っただろう？」

ジョン「ヌー」

ロナルド「ふん…」

ロナルド「ま、テメェにしちゃ少しはやったかもな」

ドラルク「そうだとも。さぁ、活躍分払いたまえ。100万円くらいかね？」

ロナルド「OK やるよ。原物支給だ」

ドラルク(要らん…)

ヨモツザカ「こんなに効くとはな」

ヨモツザカ「ただの栄養剤が」

おばちゃん1「よいしょ」

おばちゃん2「あらやだ…すっかり野生的になってるわ」

ロナルド「ぐあぁ～！ふっざけんな！なんで棺桶の蓋床に置いてんだよ！うっわ、痛…血ぃ出てきた」

ドラルク「君の血か。あんま美味しくなさそうだな」

ロナルド「殺すぞ！」

ドラルク「怒るな。吸血鬼にとって最も美味なのはうら若き処女の生き血なのだよ」

ロナルド「蓋について怒ってんだよ！」

ドラルク「最近牛乳ばかりだからなぁ。そろそろ生きの良い血が恋しいなぁ」

ドラルク「嗚呼、綺麗なうなじの女の子にガブっといきたい」

ロナルド「お前それ外で言ってたらハントの前に逮捕されるからなぁ」

警察官「すいませーん」

ロナルド「はーい、ただいまー」

ロナルド「はいはい～」

警察官「こちらロナルドさんのお宅で間違いないですね？」

ロナルド「任意ですか？弁護士は呼べますか？」

警察官「何か逮捕の心当たりが？」

ヒナイチ「生憎、今日は逮捕に来たわけじゃない」

ヒナイチ「私は神奈川県警吸血鬼対策課のヒナイチ」

ヒナイチ「ハンターロナルド、お前の所の吸血鬼を調査しに来た」

ロナルド(吸血鬼対策課…！)

警察官「では我々はこれで」

ヒナイチ「うむ、案内ご苦労」

ロナルド「んで、調査っつったって何する気だ？」

ロナルド「あのバカがミミズレベルの雑魚って事くらい…」

ヒナイチ「念の為だ。例えば人身を害するような危険思想を口にしたり等していないか？」

ロナルド「杓子定規だなぁ、あんたらは。あのバカの頭でそんな事…」

ロナルド(言ってる～～～！)

ドラルク(ああっ、綺麗なうなじの女の子にガブっといきたい)

ロナルド(めちゃめちゃ人身害しそうな事言ってる～～！)

ロナルド(マズい、あんなの聞かせてみろ…とばっちり食って人生詰むぞ！)

ロナルド(畜生、なんで調査に来たのが女の子なんだよ！しかも結構可愛いとか舐めてんの？)

ロナルド(この子見たらあのバカ100%口滑らす)

ロナルド(会わせられない…一目でも会わせただけでバッドエンドフラグバリ立ちすんの目に見えてる！)

ロナルド(どうする…会わせる前になんとか…なんとか…！)

ロナルド(殺す！会う前にあのバカを殺す！)

ロナルド(その為には何とかして此処でこの子を引き止めたまま)

ロナルド(ヤツを殺さなければならない！)

ヒナイチ「どうした、早く例の吸血鬼に…」

ロナルド「おっと滑ったぁあああ！」

ヒナイチ「あぁ～～～～～～～！」

ヒナイチ「とっ、突然なんだ！貴様一体何のつもりだ！」

ロナルド(壁に伝わる振動でドラルクを殺せるはず)

ヒナイチ「って、聞いてるのかおい…」

ロナルド(どうだ！？)

(ゲームの音)

ロナルド「失敗！」

ヒナイチ「何が！？」

ヒナイチ「失敗とは何の話だ？まさか貴様、吸血鬼について何か隠し立てするつもりか？だとすれば…」

ヒナイチ「わぁあ～～～～！何してんだ貴様ぁ～！」

ロナルド「いやぁ～」

ロナルド「ちょっと虫が這ってたから潰そうと」

ヒナイチ「さっきから何かキメてるのか？お前！」

ロナルド(床に伝わる振動で殺す必殺技だったが…)

ロナルド(流石に振動じゃダメか！というか死んだかどうかの判別がまず難しい)

ロナルド(ジョン！)

ジョン「ヌー」

ヒナイチ「なんだ？お前のアルマジロか？」

ロナルド「あぁ…いや…」

ロナルド(一瞬焦ったぜ。だがチャンスだ)

ロナルド「よーしよしよしジョーン」

ロナルド「頼む、ちょっと一発ドラ公をぶん殴って殺してきてくれ」

ジョン「！？」

ジョン「ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ」

ロナルド「すまん！嘘です、ごめん！」

ロナルド「悪かったよジョーン。じゃあちょっと丸まってくれるか？それだけでいいから」

ジョン「ヌー？」

ロナルド(そしてこのニンニクを)

ロナルド(秘技ハンタースローイン！)

ヒナイチ「マジロー！」

ロナルド(これでジョンが向こうの部屋で元に戻ればニンニク臭でドラルクは死ぬ！)

ロナルド(ごめんジョン、ほんとごめん！頑張ってくれ！)

ジョン「ヌー」

ロナルド(ジョン！)

ジョン「ヌ」

ロナルド(ジョーーーン！)

ドラルク「なんだね騒がしい」

ロナルド「あぁぁぁぁぁ！」

ロナルド「あぁ！ああ！あぁ～！」

ヒナイチ「貴様いい加減にしろ！」

ヒナイチ「なんのつもりで…ん！」

ドラルク「？」

ロナルド「……はっ」

ロナルド「ドラル…！」

ドラルク「これは美しいお嬢さん」

ドラルク「ロナルド君がご無礼を」

ヒナイチ「！」

ドラルク「お会いできて光栄ですよ。この私に何か御用かな？」

ヒナイチ「ななななな何をするこの吸血鬼がぁ～～！」

ヒナイチ「え、えーい、今日はそのハンターの奇行のせいで時間を食った」

ヒナイチ「日を改めるぞ！首を洗って待っていろぉ～！」

ロナルド「おま…なんださっきの歯が浮くような」

ドラルク「何を言う。女性に対して当然の礼儀というものだ」

ドラルク「しかしなかなか血の美味そ…可愛い子だったなぁ」

ドラルク「親しくなれば一口吸わせてくれるかもなぁ」

ドラルク「再来が楽しみだな」

ロナルド「やっぱり危険思想じゃねぇか！」

ドラルク「何が危険思想だ。私は…」

ドラルク「ん？」

ロナルド「くせっ！」

ドラルク「スナッ！」

ジョン「ヌー…」

ロナルド「ご、ごめん。ほんと、マジ、悪かった、ジョン」

ジョン「ヌーーー…」

ロナルド「ごめんて…」

ドラルク「我が血族は」

ドラルク「便利で有用な人間社会を保全すべきと考えている」

ドラルク「つまり」

ドラルク「面白そうだから手伝ってあげてる」

ドラルク「というワケだ」

ロナルド「命懸けで狩ってやるぜ…クソ野郎！」