【感想】アニメ『迷宮ブラックカンパニー』12話(最終回) 綺麗にスッキリ爽やかに終わった オチも良くて良いアニメだった

キャスター「ああっ！皆さんご覧ください！今自宅から出てきた様です！」

キャスター「11月19日 午前9時50分」

キャスター「魔石取引法違反及び略奪横領等の容疑につき」

キャスター「二ノ宮キンジ氏逮捕！逮捕です！」

ワニベ「う…嘘でしょ？」

ランガ「二ノ宮君が？二ノ宮君が…」

ランガ「捕まっちゃった！」

記者「先日拘束された二ノ宮氏から経営上甚大な被害に遭われたとの事ですが、氏による数々の違法行為は全て事実だったとお考えですか？」

ベルザ「間違い無いと思われます」

ベルザ「彼の経営する迷宮ブラックカンパニーはイリーガルな手段を用い、我がライザッハが所有する迷宮の未到達であった階層へ侵入し、そこで魔石の略奪行為を行っていました」

ベルザ「事実、彼はライザッハの一社員であった頃から多くの悪辣な手段で成績を上げており、その被害者も多数確認されております」

ゴブリン上司「私共は二ノ宮氏により無免許でまどろみの杖を使われ強制的に働かされました。今でもあの時の事は夢に見ます」

ファウ「私もぉ、二ノ宮に貸したお金全部踏み倒されちゃったしぃ」

ファウ「いつだったかは暗い路地裏に呼び出されて…」

ファウ「えぇん！これ以上は言えない！」

ベルザ「一度は我が社で雇い入れた人材からこのような犯罪者が出てしまった事は誠に遺憾であります。しかしこの様な事態を、二ノ宮キンジという大罪人を発見できたのも」

ベルザ「我が社の誇る勇者、キノウ・シアの活躍と告発によるものです」

ベルザ「あなたに打倒二ノ宮の旗頭となって頂きたいのです」

シア「わ、私に！？」

ベルザ「ブラックカンパニーに仕事を奪われたせいで生活に困窮し他の迷宮に遠征する社員は増えるばかりです」

ベルザ「独りよがりの独裁者には分からないのでしょう。当たり前の日々を壊され大切な者と離れた家族の悲しみなど」

ベルザ「ですが…あなたには分かるでしょ？」

ベルザ「んふ」

ベルザ「二ノ宮氏は魔物を労働力として扱い人間の労働環境を著しく脅かしております」

ベルザ「これは勝手の書物にある魔王と呼ばれる存在と言っても差し支えないでしょう」

ベルザ「二ノ宮キンジ、彼は人類の敵です」

ランガ「ちょっとちょっと！めちゃくちゃ本気だったじゃん、ベルザ」

ワニベ「恐らくこのままだと、二ノ宮君には人類脅威法が適用される」

ランガ「なにそれ？」

ワニベ「今はもう風化した前時代的な宗教裁判の様なものなんだけど、そこに人権なんて都合の良いものは存在しない」

ワニベ「僕たちが何とかしないと、二ノ宮君は…」

ランガ「ど、どうすれば？」

迷宮アリ女王「ワニベ殿」

ワニベ「女王アリさん」

迷宮アリ女王「例のモノ、見付けましたわ」

ワニベ「本当ですか！」

サリー「むっ、ふっふっふぅ～」

サリー「お似合いですよぉ。外部からの魔力を遮断する特性スーツ」

サリー「それにしてもまさか来場者たちを餌にして魔石を作っていたとはねぇ」

サリー「加えて魔導具の無免許使用、転移魔法による魔人の外部転送での周辺被害」

サリー「これはあれですねぇ、二ノ宮さん。クロですよ。もう真っクロ」

サリー「何れは明るみに出ると思いますが…」

サリー「どうです？ご自分の口から白状されては。いくらか罪が軽くなると思いますよぉ～」

サリー「うん…黙秘ですか…」

二ノ宮「！」

サリー「やる事が小狡い」

サリー「いいです？特定脅威調査官である私には真実を明らかにする為ならば」

サリー「如何なる手段を取る事も容認されているのですよ」

二ノ宮「があっ！は…！うぅ…」

サリー「おっ…ほほ…」

サリー「これは久しぶりの充実感を得られそうですねぇ」

サリー「えへ…えへへへっへへ…」

ベルザ「サリーさん？どうです？彼は」

ベルザ「まさかまだ黙秘を続けているなんて事は…」

サリー「とても我慢強くて私のタイプですねぇ」

サリー「ずっと飼っておきたい気分ですよ」

ベルザ「それは駄目です」

ベルザ「あの男はこの私に煮え湯を飲ませてくれました」

ベルザ「今後はゴミ溜めの中で這いずる人生を送ってもらわなければいけないのですよ」

シア「二ノ宮さん？」

二ノ宮「シアか…」

シア「待っててください。今回復魔法を」

二ノ宮「馬鹿かお前は…そんな真似すれば…」

二ノ宮「お前にも嫌疑がかかるだろうが…」

シア「ごめんなさい。私のせいですよね…」

二ノ宮「どうした？藪から棒に」

シア「私は…私みたいな思いをする者を一人でも無くしたかった。勇者として、ただみんなの力になりたかった」

シア「ですが、私が成そうとする正義は誰かを傷つける正義」

シア「それでも私は誰かの為に戦いたい」

二ノ宮「別に良いんじゃねぇか？」

シア「？」

二ノ宮「俺とお前は違う。曲げられねぇ物があるならぶつかる事もあるだろう」

二ノ宮「だが俺にとってお前の守るべき弱者は…猛毒だ」

シア「！」

二ノ宮「弱者を見る事で俺はこいつより出来た人間だと錯覚してしまう。心から戦う力を奪う毒だ」

二ノ宮「俺は誰にも束縛されない高みに登らなければならない」

二ノ宮「その為には現状で満足する訳にはいかないんだ」

二ノ宮「敵はそこら中に居る。力を持つ奴が強いんじゃない。力の付け方を知っている奴が強いんだ」

二ノ宮「そういうやつは弱者が努力して近付こうとする間も牙を研ぎ続けている」

二ノ宮「それを覆すにはひたすら前に進み続ける信念、渇望が必要なんだ」

二ノ宮「くっ！」

二ノ宮「真の敗北は…俺の心が折れた時！」

ジョハリ「こんにちは、ベルザ君」

ベルザ「あら、これはジョハリ部長」

ジョハリ「相変わらず綺麗だねぇ、君は。どうだい？今の仕事なんて蹴っちゃって僕の秘書にでも」

ベルザ「うふふっ、これはご冗談を…」

専務「飲んどるかね、諸君。今日は無礼講だ！」

ジョハリ「専務…早速出来上がってますな」

ベルザ「あらあら」

ベルザ(このカス共が)

ベルザ(柔軟な発想に欠け、凝り固まった思考のみ脂の様にこびりついた)

ベルザ(ハエ！目にするだけで気分が悪くなる)

ベルザ(ですが、それももうすぐ終わりです)

ベルザ(お爺様の仰っていた遺跡の力)

ベルザ(あれを二ノ宮から取り戻せば全てが解決するのです)

ランガ「緊急マニュアルブック」

ランガ「二ノ宮君たらこんな物作ってたんだね」

ワニベ「うん。僕もパニックになっちゃってすっかり忘れてたんだけど」

ワニベ「女王アリさんが覚えていてくれて助かりました」

迷宮アリ女王「二ノ宮様の一大事ですので」

ワニベ「うん…」

ワニベ「待ってて二ノ宮君」

ワニベ「僕たちは…君は、絶対に負けないよ！」

司会「只今よりライザッハ鉱業 臨時株主総会を始めます」

司会「それではまず、グリアーノ支部迷宮長専任の件につきまして」

ベルザ(世の中に蔓延るハエ共を思う存分蹂躙し、新たな世界を作り上げる)

ベルザ(その為にはまず本社での確固たる地位を手に入れる)

司会「反対は無い様なので可決いたします」

ベルザ(余計な所で足を掬われる訳にはいきませんからね)

司会「次、デトモルト支部迷宮長ベルザを本社新任取締役として推薦。意見のある方は…」

ベルザ「ふふ…」

司会「こちらも反対無しで可決とさせていただきます」

ベルザ「ありがとうございます」

ベルザ「ありがとう」

ベルザ「ありがとうございます」

ベルザ(順調。あの男が迷宮の革命児だなんだのと持て囃された時には少し肝を冷やしましたが)

ベルザ(しかしもうここまで来れば私の勝ち。完全勝利で…)

司会「続きまして…」

ベルザ(続き？)

司会「新しく代表取締役に推薦された二ノ宮キンジ氏就任についての要求です」

ベルザ「は……？…二ノ宮キンジ？」

ベルザ「何故ここであの男の名前が出てくるんです！？」

ベルザ「なんですか？この空気」

ベルザ「こんなふざけた提案、一体誰が出したと言うんです！」

ワニベ「僕達です！」

ベルザ「！？」

ベルザ「は…！」

ベルザ「貴方達！どうして此処に！」

司会「現代表取締役の解任、そして二ノ宮氏選任の件は彼らからの提案です」

ベルザ「そんな…何の権限があって」

ワニベ「いやぁ…ブラックカンパニーの資本力を使って良いとは言え、大変でしたよ」

ワニベ「ライザッハの持ち株の40%を確保して」

ワニベ「株主さんから15%の」

ワニベ「委任状を取るのは」

ランガ「はいは～～い！ボクとシンディちゃんもがんばったんだよ」

ランガ「ね～～～！」

ランガ「おじ様達にいっぱいお願いしたし」

シンディ「冷や冷やだったけんども最後は大口投資家のおじ様がウチ達を気に入ってくれたんだべぇ」

ランガ「あの時はありがとうねっ」

投資家「あ…はは…はは…」

迷宮アリ女王「しかも議決権行使が可能な数を水面下で集めなければいけませんでしたからね」

迷宮アリ女王「貴女にバレぬよう」

ベルザ「二ノ宮はまだ、略奪と横領の件で拘束されています！」

ベルザ「犯罪者が代表になるなど、そんな無法は通りませんよ！」

二ノ宮「そんな事ねぇぜ」

ベルザ(二ノ宮キンジ！)

サリー「どうもどうも、ベルザ女士」

ベルザ「サリー！貴女まで！」

サリー「いやぁ、実はシアさんからこれが提出されましてね」

シア「ライザッハと二ノ宮さんとの正式な取引の書類です」

ベルザ「！」

二ノ宮「略奪横領疑惑、ライザッハの権力に取り憑かれた一部の役員との真相、その全てが記されてるぜ？」

サリー「魔石は略奪されたのではなく、事前に売買が成立していたそうで…と言うか他のルートからも陳情が相次ぎましてねぇ。誤認逮捕と認めざるを得なかった訳です」

ワニベ「二ノ宮君、これありがとう」

ワニベ「お陰で僕達がんばれたよ！」

二ノ宮「ふっ」

ベルザ「それは…」

二ノ宮「なんて事ねぇ。ブラックカンパニー緊急マニュアルだよ」

二ノ宮「もしもの時用のな」

サリー「彼、最初から色々織り込み済みだったみたいですねぇ」

二ノ宮「ふふん」

ベルザ「ぐ…ん…」

二ノ宮「まぁとにかく、これからライザッハは俺の思想のもと運営される」

二ノ宮「よろしく頼むぜ」

ベルザ「ぐ…く…」

ベルザ「なんですかそれは！貴方は何故そこまで私の邪魔を！」

ベルザ「皆さん！彼は魔物を操る人類の敵です！好き勝手…」

秘書「落ち着いてくださいベルザ様」

ベルザ「離して！私に触らないでください！」

二ノ宮「へっ！」

二ノ宮「誰に何と言われようと俺は俺以外の何物でもない！」

ベルザ「ぐっ…！くふ…」

司会「えー、少々荒れましたがワニベ氏の要求に対して賛成の有効票が過半数を超えておりますので」

司会「ライザッハ鉱業代表取締役に二ノ宮キンジ氏が就任致します」

二ノ宮「これで俺の勝ちだ」

ナレーション『そしてその後間もなく迷宮ブラックカンパニーはライザッハ鉱業を完全子会社化し』

ナレーション『さらなる躍進を遂げたのだった』

二ノ宮「素晴らしい光景だ」

二ノ宮「下界を眺めるのは勝利者の特権」

二ノ宮「そぉら恵みの雨だ！」

二ノ宮「この俺に盾突く者などもう居ない。この俺こそが神！絶対なる勝利者なのだ！ぬっはっははははは」

二ノ宮「おっ！おわぁー！っとと、汚ねっ！おっ！ぉおっ！」

二ノ宮「欲しい物は手に入れた」

二ノ宮「だがなんだろうな…この気分は…」

二ノ宮「おいベルザ」

二ノ宮「なんだこれは。こんな杓子定規なデザインの迷宮に人が惹かれると思うのか？」

ベルザ「も、申し訳ございません。二ノ宮社長…」

ランガ「べー」

二ノ宮「ランガ！お前のデザインも大概だぞ」

ランガ「ぇえっ？そうかなぁ…」

二ノ宮「一週間後にもう一回コンペだ。新しい構想をまとめて来い」

ランガ「は～～い」

ベルザ「はい」

二ノ宮「ったく…」

二ノ宮「視察に向かうぞ、ワニベ」

ワニベ「大事な事は自分で決めていくのに人に任せるなんて珍しいね」

二ノ宮「いつまでも俺におんぶにだっこじゃ会社としての成長は望めん。それにああやって競わせるのもあいつらにとっては必要なプロセスだ」

二ノ宮「お前もだぜ」

二ノ宮「いつか譲れない物の為に戦わなければならない時が来るはずだ。その為の力を養っておけ」

ワニベ「…え？」

シア「二ノ宮さんの様子がおかしい？そんなのいつもの事じゃないですかぁ」

ワニベ「いや、いつものおかしさとは雰囲気が違うというか何というか…」

ワニベ「実は以前、二ノ宮君が言っていた事があるんだ」

二ノ宮「改めて実感させられたよ。此処がアウェーで俺がよそ者なんだってな…」

ワニベ「よそ者？」

二ノ宮「あぁ、俺はこの世界の住人じゃねぇからな」

ワニベ「って…」

シア「は？いくらなんでもそれは…」

ランガ「ボクもそれ知ってる」

ランガ「二ノ宮君は日本って所から来たって。未来で遺跡の力でそこに帰る帰らないって揉めてたよ」

ワニベ「やっぱり…」

シア「でもその話と二ノ宮さんに何の関係が…は！もしかして！」

ワニベ「うん…二ノ宮君、遺跡の力を使って帰ろうとしてるんじゃないかな」

シア「そ、そんな！」

二ノ宮「おい、何やってんだお前ら」

二ノ宮「サボってんじゃねぇぞ」

ワニベ「に、二ノ宮君」

二ノ宮「どうした？」

ワニベ「…もしかして君、行ってしまうつもりなのかい？」

二ノ宮「！」

二ノ宮「…いつから気付いてた」

シア「そんな二ノ宮さん！」

ランガ「本当に行っちゃうの！？」

二ノ宮「あぁ」

ワニベ「どうして？」

二ノ宮「ニートを目指して頑張っていたつもりだが、どうも俺は目標の為にあれこれ動く方で充実感を感じていたらしい。だから…」

二ノ宮「もっと自分に正直な気持ちで動こうと思った」

二ノ宮「それに気付いたのもお前達とバカやっていたお陰だ。ありがとうな」

二ノ宮「ま、立つ鳥跡を濁さない様にするさ。お前らもさっさと仕事に戻れよ。じゃあな」

ランガ「本当だったんだ…」

シア「散々好きにやって引っ掻き回したくせに」

ワニベ「でも二ノ宮君は帰りたい気持ちをずっと隠してこの世界で頑張っていたんだね…」

ワニベ「ちゃんとしたお別れをしよう。悲しいけど、そうしないと…」

ワニベ「僕達も二ノ宮君も…前に進めないよね」

二ノ宮「ぉおおっ！」

二ノ宮「なんだこりゃ～！」

二ノ宮「どういう催しだぁ？」

ワニベ「二ノ宮君をちゃんと送り出してあげたくて内緒で準備してたんだ」

二ノ宮「はぁ～。壮行会みたいなもんか」

ワニベ「二ノ宮君、僕達君と出会って色んな事があったよね」

二ノ宮「お？あぁ、そうだなぁ」

ワニベ「最初は無茶苦茶な君に付いて行くのが精一杯で」

ワニベ「正直腹が立つ事や」

ワニベ「戸惑う事も多かったけど」

ワニベ「でも、一生懸命」

ワニベ「そう」

ワニベ「一生懸命に生きる君を見て」

ワニベ「僕も流されてるだけの人生を見直すことができた」

ワニベ「これでも前に比べて少しは強くなった気がするんだ」

ワニベ「一歩を踏み出す勇気を得られるくらいには」

ワニベ「だから二宮君には」

ワニベ「心配しないで行ってきてほしい！」

二ノ宮「ワニベ…」

ワニベ「うん」

二ノ宮「こんな頼もしい仲間を持てて俺は幸せだ」

二ノ宮「後の事は任せたぜ、ワニベ」

ワニベ「うん。任せてよ！」

二ノ宮「さぁ！そうとなれば今日は存分に楽しませてもらうぜぇ！」

二ノ宮「吐くまで飲んでやるぅ～！」

シア「二ノ宮さん、私は！」

二ノ宮「これからもっと迷宮ブラックカンパニーを大きくする英気を養わねばならんからなぁ」

ワニベ「そうだね。これからもっと…」

ワニベ「え？」

シア「え？」

ランガ「え？」

ワニベ「あ、あの…聞き間違い…かな」

二ノ宮「何がだ？」

ワニベ「今この会社をもっと大きくするって言った？」

二ノ宮「ああ、先日言った通り俺は目標に向かい邁進する事に生き甲斐を感じている」

二ノ宮「だからこれからはワールドワイドにこの世界を掌握する事にした」

二ノ宮「その為にも此処を離れ、各国の迷宮を巡り」

二ノ宮「もっと多くの権力を得るぞ！」

ワニベ「えっと…念の為聞きたいんだけど、自分の世界に帰りたいだとか…そういう事は考えていなかった…の？」

二ノ宮「はぁ～？苦労して豊かな暮らしを手に入れたのにどうしてそれを手放さねばならん。アホかお前は」

ワニベ「なんか僕、勘違いしちゃってたかも…ははは…ははは…」

シア「ワニベさん？」

二ノ宮「まっ、何にせよ」

二ノ宮「お前ら全員、吐くまでコキ使ってやる！」

二ノ宮「覚悟しておけよ！」

ワニベ「う、うん！」

配達員「ジャンボピザ30人前とこんがり肉3㎏ボックス50セット、お待たせしましたぁ」

ランガ「ご苦労様でぇ～す」

配達員「お会計こちらです」

ランガ「は～い」

ランガ「二ノ宮君、これお支払ぁ～い」

二ノ宮「なんだこの金額は！」

リム「ぜんぜん足りない…」

シア「分かりました。もっと頼みましょう。お酒もガンガン追加で」

二ノ宮「おい！俺の壮行会なのに何故俺が金を出す！」

ランガ「経費で落とせば良いじゃ～ん」

シア「落としましょう」

二ノ宮「ぉおお～～い！」

リム「ぽんぽん。エンジンかかってきた」

リム「リム本気出す！」

二ノ宮「って！ここまで本気じゃなかったのかよ！」

二ノ宮「この穀潰しがぁ～～！」

ゴブリン上司「よぉし！」

ゴブリン上司「てめぇら今日もケツの穴締めてけよ！」

獣人達「うす！」

ゴブリン上司「うむ」

二ノ宮「お？」

二ノ宮「まだこんな所に居やがったのか」

二ノ宮「付いて来い。見せてやるよ」

二ノ宮「俺様が」

二ノ宮「世界制覇する様をな」