【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に卒』 4話 開幕SSR鉄平 魅音回というより沙都子ワシ編で面白い

羽入「惨劇は」

羽入「起きてしまったのですね」

梨花「ここにいるってことはそうなんでしょ？」

梨花「そのうちあんたの顔を見るのも嫌になってるかもね」

羽入「鷹野に、山狗に殺されたのですか？」

梨花「死の直前数時間の記憶は消えるから断言はできないけど多分違うわ」

梨花「ふふ、だって死ぬつもりで教室を出たのだから沼に身を投げたのか首でも吊ったかしらないけど」

羽入「カケラで何があったのですか？」

羽入「思い出したくないことはわかってます」

羽入「羽入の残り香である私は梨花と同じカケラに行くこともカケラを見ることもできない」

羽入「それでも話すことで何か状況を打開するきっかけになるかもしれません」

梨花「圭一とレナが多分殺しあったのでしょうね、雛見沢症候群が見せる疑心暗鬼のせいで」

羽入「それはとても辛いことです、圭一にもレナにもそして梨花の心にも」

梨花「ええ、レナへの疑いに取りつかれ苦悩した圭一を説得することができた…そう信じてたからなおさらね」

羽入「あまり自分を追い詰めてはいけません、100年間で魂に刻まれた傷は小さくなることはあっても決して消えないのですから」

梨花「嫌というほどわかってるわ、人は希望を失っては生きていけないだから私は絶望しない」

梨花「今回は失敗だったというわけよ」

梨花「それと」

梨花「さっきは酷いこと言ったけど本当は貴方と話していると心が軽くなる」

梨花「顔を見るのも嫌になるといって悪かったわ」

羽入「梨花…絶対に抜け出せます！」

羽入「あの時みたいに奇跡は必ず起こせるのです！」

梨花「ええ」

沙都子「そう簡単に心を折ることはできないようでございますわね」

沙都子「それにしてもまだ首が痛みますわ」

沙都子「ただの記憶だと分かっていてもいつまでも包丁を突き刺す記憶が残ってるのは不快ですわよ」

沙都子「エウアさん…」

エウア「我が力はそこの出来損ないと違い完全だからな」

エウア「それとも」

エウア「出来損ないが猫に与えたように記憶に欠損がある方がいいか？」

沙都子「オホホホ…！ただの愚痴でございますわよ」

沙都子「エウアさんには特別な能力を頂きましたもの…十分ですわ」

エウア「猫が死んだままそなたも死ねば互いの記憶を持ったまま同じカケラにいくことができる」

沙都子「ええ、絶対に逃がしませんわ」

沙都子「梨花のことですもの、今頃鷹野さんが黒幕だと信じているのですの」

エウア「先程のカケラでも過去の経験故か圭一が雛見沢症候群を発症したと思い込んでいたな」

沙都子「残念でございますわね」

沙都子「わたくしが祟りを下す世界では100年の知識なんて何の役にも立ちませんわよ」

エウア「やはりそなたらは我が鑑賞に値するな」

エウア「さあ、次は何を見せてわれを楽しませてくれる」

梨花「おはようなのです」

沙都子「おはようですわ梨花、あら顔色があまりよくありませんわね」

梨花「ちょっと怖い夢を見て飛び起きてしまったのですよ」

沙都子「それはお気の毒でしたわ、どんな夢ですの？」

梨花「もう忘れてしまったのです…それに怖くてもただの夢なのですよ」

梨花「にぱー」

沙都子「梨花…それが夢ではないことご存知でしょう？」

沙都子「それにしても」

沙都子「梨花はよくこんなものを使いますわね」

沙都子「やっぱりわたくしはもっと楽なお道具を用意したいですわ」

コンコン！（ドアをノックする音）

コンコン！（ドアをノックする音）

鉄平「さっきからやかましいねん！このクソボケ！」

鉄平「あ…沙都子…！」

沙都子「こんにちは叔父様」

鉄平「違うんだよ沙都子…こっちはまたクソボケの大家がまた難癖つけにきたのかと…」

鉄平「怒鳴って悪かった沙都子だと分かってたらもっと笑顔で対応したんだよ」

鉄平「ほら….こんな風に」

沙都子「もういいですわ許して差し上げますわよ」

鉄平「ほんまか？ほな、こんなとこで立たせておくわけにもいかんね、中でちょ…」

鉄平「いや、やっぱり近所の雀荘、いや茶店で甘いもんでも」

沙都子「折角ですが遠慮させていただきますわ」

鉄平「そっか、沙都子くらいの年の娘がどんなもんで喜ぶかわしにはわからんねえ」

沙都子「その代わり、叔父様にはお願いがありますわ」

鉄平「なんね？わしは沙都子のためだったらなんでもするねん」

沙都子「連れてってほしいところがありましてよ、わたくし1人では入れませんのよ」

鉄平「ここだー！！」

鉄平「ここで来い！」

競馬実況「馬郡を飛び出してきたのはまさかのオニャンライオン！！」

鉄平「うおー！！！」

競馬実況「おっと！後続からヒシャネコマッチ！ヒシャネコマッチがきた！」

競馬実況「ヒシャネコマッチか！？」

鉄平「いけー！！」

競馬実況「1着はオニャンライオン！2着はヒシャネコマッチ！」

鉄平「よっしゃー！きたー！」

鉄平「380倍！！」

鉄平「380倍やんでー！！」

鉄平「沙都子ー！ほんまに言う通りになったね、お前は幸運の女神じゃ！」

沙都子「おじさん！！」

鉄平「ああ、すまん…つい」

沙都子「さあ帰りますわよ」

沙都子「わたくしの魔法は一夜限りですわ」

沙都子「全く信じられませんわ」

沙都子「どうして男の方はこんな状態になっても気にならないのでしょう」

鉄平「面目ないねえ」

沙都子「叔父様は部屋のゴミを集めてくださいまし」

沙都子「座る場所がありませんもの、あとお布団は毎日しまうこと」

鉄平「いや別に布団はそのままでも」

沙都子「お返事は！？」

鉄平「はいっ！！」

鉄平「ふう…」

鉄平「なあ、沙都子…この金のことなんねん」

鉄平「沙都子には半分….いや、半分以上受け取ってほしいねん」

沙都子「わたくしはこれだけあれば十分ですの」

沙都子「残りはすべて叔父様のものですわ」

鉄平「いや、それは….！」

沙都子「馬券代を出したのは叔父様ですし」

沙都子「わたくしはただ夢で見たお馬さんの名前を伝えただけですわよ」

鉄平「すまん！沙都子！恩に着る！」

沙都子「そんなことよりも叔父様」

沙都子「折角の大勝利ですもの、お祝いしなくてはいけませんね」

鉄平「それがな、今は医者に止められてるんねん」

沙都子「1本くらいならいいんじゃありませんの？祝杯ですわよ？」

鉄平「確かにそうやね…1本なら…」

沙都子「わたくしはジュースを頂きますわ」

鉄平「わしは幸せものじゃね….」

鉄平「可愛い姪っ子にこんなに良くしてもらって…」

鉄平「それなのにわしはあんな酷いことばっかり…」

鉄平「すまんな沙都子…許してくれえ….」

沙都子「昔のことですのよ、いいんですよ叔父様」

鉄平「よくないねん！沙都子のことわしは絶対に守って見せるねん」

沙都子「頼もしいですわ、でも不安もございますのよ」

鉄平「ん？」

沙都子「ほら、叔父様って怖いお友達が多いのでしょ？私怖いのは嫌ですの」

鉄平「確かに…昔はそういう連中と付き合ってたけど今はきっぱり縁を切ってるねん」

沙都子「連絡を取る方法はないのですの？」

鉄平「そりゃ手帳には残ってるが…」

沙都子「やっぱり怖いですわ、もしその手帳のせいで叔父様に何かあったら」

鉄平「心配ないねん…警察に見つかってもバレんようにみんな偽の名前を書いて…」

沙都子「さすがですわね叔父様」

沙都子「例えばでございますけど、普通は手に入らないような」

沙都子「危険なお道具を売ってくださる方はなんていうお名前ですの？」

沙都子「ふふ….」

密売者「嬢ちゃん、パパの車と間違えてんじゃねえか？」

沙都子「あら、ノックの回数は合ってたんじゃないですの？だから開けたんでしょ？」

密売者「嬢ちゃん、悪いことは言わねえあんたをここに来させたやつとは縁を切りな」

沙都子「お金は持ってきましたわ」

密売者「いいか？取引ってのは信用があって初めて成立するんだ」

密売者「正体は明かさないが金は積むってなると、信用を買うに値するだけ積んでもらうことになるぜ」

沙都子「そんなことより、これで足りるか見てくれますか？」

密売者「おいマジかよ！？」

密売者「ずいぶんと気前がいいじゃねえか」

沙都子「あなたが言う通り信用がないのを考えて用意しましたのよ」

密売者「わかった、お前の飼い主が誰なのかは詮索しねえ」

密売者「それ込の額ってことで頂いておくぜ」

密売者「これがブツだ」

沙都子「確かに」

沙都子「受け取りましたわ」

密売者「使い方のレクチャーは別料金だぜ？飼い主はちゃんと扱えるんだろうな？」

沙都子「そうですわね」

魅音「え？銃の使い方？」

沙都子「魅音さんならきっとご存じかと思いまして」

魅音「まあね！おじさんこう見えて海外の傭兵の人に指導を受けたこともあるしね」

沙都子「私も部活メンバーとしてあらゆる武器を使えるように練習しておきたいのですの」

魅音「ふーん….いつか部活でも水鉄砲で銃撃戦とかやってみたいと思ってたし…」

魅音「うん、いいよ！」

沙都子「それは？」

魅音「これで教えてあげる」

沙都子「駄目ですわ…このモデルガンよくできてますわね」

魅音「でしょ～？練習用に重さとかを本物に近づけた特別製だからね」

沙都子「さすがですわね…！」

魅音「コツはさっき教えた通りだけど上達するので一番必要なのはやっぱり経験かな」

魅音「ひたすら練習あるのみってこと！」

沙都子「あら？それは得意分野ですのよ」

沙都子「ご心配なく、慣れているでございますわよ」

ジリリリリリリ…（電話の音）

沙都子「もしもし？」

レナ「もしもし沙都子ちゃん？まだ眠そうだね？だね？」

沙都子「レナさん…？」

沙都子「なんでございます？こんな朝から」

魅音「グッモーニン！沙都子！」

沙都子「魅音さんもいるのですか…ということは」

魅音「わかってんじゃないの！梨花ちゃんも連れて興宮に集合！」

沙都子「上等でございますわ！首を洗って待っといてくださいまし！」

梨花「今日は大盛況なのです」

沙都子「魅音さんが自腹で賞金を用意しただとか」

沙都子「その額…なんと5万円！」

梨花「それは目がくらむような大金なのですよ！」

沙都子「みなさま方～」

沙都子「お待ちしてましたわよ」

梨花「おはようございますなのです」

圭一「ああ、おはよう2人とも」

圭一「ここが部活の会場なのか？」

魅音「たまにここで客寄せのゲーム大会を開かせてもらってるんだよ」

圭一「ってことは店内をにぎわせている男どもは参加者ってことか？」

レナ「そうだよ！いつもは5人の部活だけど今日はもっともっと大勢なんだよ！」

圭一「こいつら…全員敵ってわけか！」

魅音「ね？圭ちゃん今日は楽しめそうでしょ？」

圭一「なっ！？あっという間に逆転かよ！」

レナ「はぅ～！！」

レナ「このカルタかぁいいよ！」

レナ「全部お持ち帰りぃ～！！」

梨花「僕、おさかな釣りは初めてなんです」

梨花「優しくしてほしいのです」

参加者「大丈夫だよ！梨花ちゃんには俺たちが教えてあげるからね～」

魅音「さあ、おじさんが軽く相手してあげる」

魅音「君たちの得意なゲーム」

魅音「なんでも持ってきなさい」

沙都子「あなた方とトランプをするのも」

沙都子「これで何度目かわかりませんわね」

参加者「え？」

参加者「僕たちが会ったの今日ではじめてだけど？」

沙都子「もう覚えましたのよ」

沙都子「おほほほほ！ご覧になりまして！」

沙都子「わたくしやりましたわ！」

沙都子「ふふ…余裕ですわ」

圭一「まさか、もう決着したのか？」

魅音「やるわね沙都子」

沙都子「魅音さんもさすがでございましたね」

圭一「魅音もだと？こうもあっさり！」

沙都子「それでは皆さん、他の方々の決着が着くまでの間優雅にティータイムでもいかがですか？」

魅音「おお！いいね！」

魅音「どれにしようかな」

魅音「これ！」

沙都子「ねえエウアさん」

エウア「何か？」

沙都子「魅音さんが疑心暗鬼にとらわれる世界は存在しませんのよね？」

エウア「そうであるな、雛見沢症候群は女王感染症から距離を隔てるかあるいは極度の精神不安が発症の引き金となる」

沙都子「魅音さんは感情的に見えて本質はとても理性的な方ということですの？」

エウア「あるいは園崎家次期当主としての責任感がその隙間を与えなかったか」

沙都子「どちらにせよそんな魅音さんが発症したらどんなお姿になるのか」

沙都子「とても興味がございますわね」

魅音「ごめんねみんな！このお詫びは今度絶対するから」

沙都子「楽しい続きはまたの機会ってことですわ」

店員さん「皆のおかげで大盛り上がりだったよ、これ今日のお駄賃に！」

魅音「よしろうおじさん、私にはないの？お駄賃」

店員さん「魅音ちゃんにはこんどバイト料弾むから」

魅音「えーケチ！」

梨花「うわー可愛いのです」

レナ「これ本当にお持ち帰り～していいの？」

圭一「ってことは俺のも」

レナ「うわ～！」

レナ「可愛い～！」

魅音「ははは！圭ちゃんには一番似合わないのが出てきちゃったね」

圭一「可愛いのはわかるが着せ替え人形はちょっとな」

魅音「圭ちゃんが持ってたら確実に明日から変態扱いだね」

圭一「確かに俺の持ち物じゃないな」

梨花「圭一！」

梨花「素直な気持ちで贈れば誰だって照れたりせず素直に受け取ってくれますよ」

魅音「ん？」

圭一「これ魅音にやるよ！俺が持ってても仕方ないしな」

魅音「いや、私には似合わないし…！」

魅音「なんで男として生まれてこなかったんだろうっていつも思ってるくらいだし！」

圭一「いいからもらっとけって！」

レナ「レナも圭一くんよりみーちゃんが持ってた方がいいと思うな」