【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 22話 沙都子の梨花に対する憎愛が強すぎて完全にクレイジーサイコレズになってしまった　ここから一体どうなってしまうんだ…

生徒「きゃあああああああーー！！」

？？？「ふふふ…」

沙都子「…」

梨花「ずっとずっと僕には内緒にしていた夢があったのです…。そして、それを沙都子と一緒に叶えたいのです」

梨花「ハイソサエティな学園で、沙都子と二人で、夢の様な毎日を…」

梨花「あ…。ど、どうしたのですか…？」

梨花「待って欲しいのです。僕の大事な話はまだ…」

沙都子「梨花…」

沙都子「私、梨花ほど頭が良くありませんわ。何より勉強が嫌いなんですの」

梨花「それは僕だって一緒なのです。だから二人で…」

沙都子「少し黙っていて下さいませ」

梨花「あ…」

沙都子「仮に入学出来たとしても、授業についていけるわけありませんわ」

沙都子「田舎臭い私には、素敵な学園で友達なんて作れませんの。梨花はお似合いだから、お友達に囲まれて楽しいでしょうけど…。私は独りぼっちなんてごめんですわよ？」

梨花「大丈夫なのです。親友の僕がずっと一緒にいるから、絶対に大丈夫なのです」

梨花「入学してからも、ずっと親友として一緒にいて、沙都子を独りぼっちにしないと」

梨花「約束するのですよ」

沙都子「嘘だっ！！」

梨花「っ！？」

沙都子「梨花の嘘つき！大嘘つき！何が一緒に叶えたいよ！」

沙都子「受験勉強一人だとつまらないから、一緒に付き合ってよ。試験場に１人で行くのが寂しいから、一緒に付き合ってよ。夜のおトイレが心細いから、一緒に付き合ってよ。その程度の事でしょ！？」

梨花「そ…そんな事…」

沙都子「ねぇ、梨花。頑張れば出来ると言うのも、一つの才能なんですのよ？」

沙都子「梨花は竹馬や一輪車、あれだけ練習したのに乗れるようになりまして？」

梨花「それは…」

沙都子「私が簡単に出来る様になってる横で、不愉快そうに失敗を繰り返していましたわよね？同じ事ですの」

梨花「僕は別に…」

沙都子「人それぞれに頑張れば出来る事と、頑張っても出来ない事が決まっていますの。はっきりと言いますわ」

沙都子「私、お勉強は頑張っても出来ませんの。したくもないんですの！」

沙都子「大っ嫌いですのよ！！」

沙都子「梨花の夢とやらのお付き合いだけで、到底我慢できるものじゃありませんの！！」

沙都子「その上、２人で入学出来たら梨花は私など忘れて、お上品な友達といつも一緒！おバカな私なんて、すぐに疎遠になってしまう！全部わかっていましてよ！」

梨花「どうしてそんな事を言うのですか…？」

沙都子「選んでくださいまし！お上品な学校か私か！！」

沙都子「どちらかを選んで下さいまし！」

梨花「何故そんなに拒絶するの？訳がわからないのです」

沙都子「私と一緒に雛見沢でこれからも楽しく過ごすか、雛見沢と私を捨てるか」

沙都子「今すぐ選んで欲しいですわ」

梨花「おあいにく様ね。どっちも選べない。だって私、その両方を掴むんだもの」

沙都子「ふぅ…」

梨花「え…？」

梨花「あ…」

沙都子「梨花。選ぶのはどちらかって、私言いましてよ？」

梨花「あっ」

沙都子「流石は強情っぱりの梨花…」

沙都子「簡単には行きませんわね」

？？？「うふふふ…」

沙都子「はっ！」

梨花「こんな時間にどうしたのですか？起きるにはまだ早いのですよ」

沙都子「…」

沙都子「間に合いましたわね。御覧なさいませ」

梨花「みぃ？」

梨花「…」

沙都子「とてもキレイでございますわよね？」

梨花「はい、なのです…」

沙都子「これだけではございませんのよ？」

沙都子「夕方には夕方の、夜には夜の…。あらゆる時間、季節、場所…」

沙都子「まだまだ私達の知らない、知らなければいけない雛見沢がたくさんありますの」

沙都子「だからもし…もしですのよ？ 梨花が少しでも雛見沢を出たいと思っているのでしたら…」

梨花「え…？」

沙都子「それはとても勿体ない事ですわよ？」

梨花「沙都子には、僕の考えている事が御見通しなのです」

沙都子「当然ですわ。だって私達は親友でございますもの」

梨花「嬉しいのです。僕にとっても沙都子は大切な親友なのですよ？」

沙都子「だったら…」

梨花「そんな親友の沙都子なら、きっと僕の夢も理解してくれるのですよ」

沙都子「…！ 何を言うつもりですの…？」

梨花「沙都子に、僕の夢を聞いて欲しいのです」

梨花「僕は分校を卒業したら、雛見沢を離れ…」

梨花「え…？」

沙都子「私、言いましたわよね？こんなにも素敵な雛見沢を捨てる事が、いかに愚かな事か…。言いましたわよね？」

梨花「さ、沙都子！？」

沙都子「それでも雛見沢を出る？愚かを通り越して、罰当りでございますのよ？」

沙都子「きっとオヤシロ様も悲しんでいますわ」

梨花「オヤシロ様は、僕が雛見沢に閉じ込められている事を、ずっと悲しんで泣いていたのです。きっと背中を押してくれるのですよ…」

沙都子「愚かで罰当りな梨花…」

梨花「！？」

沙都子「オヤシロ様の巫女、失格ですわね」

？？？「うふふふ…」

沙都子「いい加減になさいませ！こんなのちっとも梨花らしくありませんわ！」

圭一「何だ…？」

レナ「沙都子ちゃん…？」

梨花「らしくないのは、沙都子の方なのです」

圭一「二人が喧嘩なんて珍しいな？」

レナ「どうしたのかな？かな？」

沙都子「お生憎ですが、圭一さんとレナさんには関係ありませんわ」

圭一「そうですか…って訳にもいかないだろ…」

レナ「レナ達で良ければ相談に乗るよ？」

梨花「ありがとうなのです。でも、何もないのですよ」

沙都子「！」

圭一「おい…！？」

レナ「駄目だよ、沙都子ちゃん」

沙都子「ホント、頑固者ですわね」

生徒「きゃあああああ！」

？？？「ふふふふ…」

？？？「愉快であるな。人の子よ…」

沙都子「どうしてわかって下さいませんの！？」

梨花「わからない！全然わからないのです！」

沙都子「私がこんなにも梨花の事を思ってますのに！」

梨花「それがわからないって言ってるの！！」

梨花「僕の事を思ってるなら、どうして否定するの？何で夢を認めてくれないの！？」

梨花「このわからず屋の沙都子！！」

沙都子「わからず屋はそっちですわ！」

？？？「ふふふふ…。実に飽きさせぬなぁ。其方の巡る宇宙は…」

沙都子「梨花の馬鹿…」

？？？「うふふふ…。長年を掛けて抱き続けてきた願いだ。蓄積された時間と共に、雛見沢を出たいと言う願望は、より強固になっているのだろうなぁ」

沙都子「長年…でございますの？」

？？？「猫が雛見沢に閉じ込められてきた時間は、およそ１００年」

沙都子「今、何と仰いました…？」

？？？「１００年もの間、内に秘めた願い…」

？？？「早々崩せるものではないだろなぁ」

沙都子「はっ、猫とは梨花の事でございましょう！？」

沙都子「１００年とはどういう事ですの！？精々数年ではございませんの？」

？？？「ふふふ…、猫も其方と同じ…」

沙都子「え？」

？？？「いや…其方より遥か昔から、繰り返す者として同じ時を渡り歩いておる」

沙都子「…っ！ 梨花も繰り返す者…」

？？？「そうである。猫の目的はただ一つ…。昭和５８年６月の雛見沢と言う檻から抜け出す事…」

沙都子「昭和５８年…。確か山犬とか言う連中と戦いましたわね？大変な戦いではございましたが、皆で協力して私たちの大勝利でしたわ？」

？？？「其方から見れば、そうであろうなぁ」

沙都子「どういう事ですの？」

？？？「そのたった一度の勝利を手にする為に、猫が繰り返した時間…」

？？？「それが、およそ１００年」

沙都子「…！？」

？？？「この欠片１つ１つが、猫の辿って来た宇宙を記録している」

？？？「其方の言う大勝利の為に、猫が支払った代償と言ってもいい」

沙都子「これが全部梨花の…」

？？？「どれ…少し読んでみるか？」

沙都子「え…？」

沙都子「うっ…！」

沙都子「…？」

圭一「ああああああ！！」

沙都子「！！？」

沙都子「圭一さん！何をなさってるんですの！？」

沙都子「っ！？」

沙都子「み、魅音さん…」

沙都子「え…。今のが梨花の…」

？？？「うふふふ…。ほんの短い時間であったが、猫の奴が囚われた惨劇。その一端を垣間見る事が出来たのではないか？」

沙都子「そうですわね…。あんな恐ろしい圭一さん、初めてでしたわ…」

？？？「猫はその全ての欠片を集める為に１００を費やした」

？？？「抜けられぬ惨劇の渦に絶望し、心が挫けかけた事も一度や二度ではない…」

？？？「それこそ其方が感じてきたのと同じと徒労感に、ずっと苦しんでいたぞ？」

沙都子「何度世界を繰り返しても、中々思い通りにはならないって事ですわね」

沙都子「繰り返す者って、必ず夢を叶えられる絶対の力だって思ってましたけど…。そうでもないんですわね…」

？？？「サルにタイプライターを打たせ続ければ、いつかはハムレットを絶対に書き上げるだろう」

？？？「絶対は保証されているが、それに至る時間は誰も約束しない」

沙都子「私、決めましたわ」

？？？「ほう？」

沙都子「梨花の気持ちを変えるために、私はもっと知らなければなりませんの」

？？？「それで、どうするつもりだ？」

沙都子「先ほどの欠片全て、私に見せて下さいませ」

？？？「１００年の時を全て見るには、等しく１００年の月日を費やすことになるが？」

沙都子「構いませんわ」

？？？「ふふふ…。やはり其方は面白い！！」

沙都子「私…」

沙都子「梨花に負けるわけにはいけませんの…」

圭一「はぁはぁはぁ…」

圭一「鬼隠しって事なんだろ！？もう教えてくれたっていいだろ！？」

レナ「圭一くんが何を言ってるか、わからないなー」

圭一「じゃあわかる様に言ってやる！連続怪死事件の犯人は誰だ！？」

圭一「振り向けるわけないじゃないですか…」

圭一「無理向いたら、俺…俺…」

大石「怖いのはわかります。でも教えて欲しい。ちょっと振り返るだけでいいんです」

大石「前原さんの後ろに誰がいるんです？」

大石「前原さん！？アンタまさか、喉を引っかいてたりは…」

大石「しないでしょうね！？」

山犬「君は雛見沢の人間か？住所と名前は言えるか？」

圭一「一応ここに住んでますけど…」

圭一「名前は…前原圭一…」

圭一「え…」

山犬「おい！犠牲者を粗末に扱うな！彼は村の住人だぞ！」

山犬「はい、すいません…」

圭一「あ…」

圭一「あああ…」

圭一「ああああああああー！！！」

鷹野「雛見沢症候群は、導火線に火が付いた爆弾と同じ」

鷹野「東京には、この爆弾が派手に爆発する事を望んでる人もいる」

富竹「信じられない！雛見沢症候群は、とても危険な病気であることを君も知ってるはずだ！」

梨花「鷹野達を殺した犯人に、心当たりはないのですか？」

入江「状況を見る限り、内部事情に精通した人間の仕業です。ははっ…！ どうやら真っ先に疑われたのは、私の様です…」

梨花「富竹にああいう死に方をさせられるのは、入江だけなのです」

入江「そ、そんな事はありません！」

入江「東京の方もH１７３の話をしているのでしょうが、あれは全て破棄されたはずです」

羽入「そうなのです。梨花を殺すのは、鷹野なのです！」

梨花「でもわからない…。どうして鷹野が私を殺すの？」

羽入「あうあう～」

梨花「だって、私は女王感染者で私が死ねば大惨事になるんでしょ？だから、入江機関や山犬が私を守ってくれてるんじゃないの？」

羽入「あうあう～。はぅ～…」

沙都子「今日は、お別れを言いにきましたの…」

沙都子「さよなら。にーにー」

？？？「うふふ…待ち飽いたぞ？」

沙都子「梨花を取りまく惨劇のルールは、全て理解しましたわ」

？？？「ほう？それでどうするのだ…？」

沙都子「私、気づいた事がございますの」

沙都子「無限にやり直しができる繰り返す者でも、心が屈する事からは逃げられない」

？？？「その通りだ。永遠を自在にする力でありながら、心の寿命が永遠ではない。即ち其方も永遠の命があるわけではないのだ」

沙都子「それは梨花も同じですわよね？」

？？？「其方が見てきた通り、猫は惨劇に抗う為、運命のサイコロを振り続けてきた」

？？？「最後には、抗う気力さえ奪われ、全てを諦める寸前にまで追い込まれていた」

沙都子「だったら、もう一度梨花の心を折ればいいですわね」

沙都子「それこそ…」

沙都子「今度は完全に屈服するまでに…」

？？？「ふふふふ…。だが、どうするのだ？」

沙都子「今は繰り返す度に、全てがリセットされてますわよね？引き継がれるのは、私の記憶だけ」

？？？「そうであるなぁ」

沙都子「それを私だけでなく、梨花の記憶も引き継ぐ様には出来るかしら？」

？？？「ほう…。できるとも。猫に力を与えた角は欠損していたが、我が角は完全だ。造作もない」

？？？「其方に新たな力を加えよう」

？？？「これで猫の死後に其方が死ねば、二人揃って同じ欠片に行くことが出来る」

沙都子「永遠に一人の梨花を追い続けられる…。そう言う事ですわね？」

沙都子「確か…梨花は欠損した角のせいで、死亡時の記憶が残らないんでしたわよね？」

？？？「そうだ。死亡時から遡って数時間分は、記憶が失われる」

？？？「だから、あの子は自分の死因を記憶に留められない」

沙都子「梨花が死んでから私も死ねば、二人とも記憶は維持され、同じ欠片へ行くことが出来る。だけど、梨花だけは死の直前の記憶が欠損する。それを利用させて頂きますわ」

沙都子「梨花、貴方の心を砕く為に…。私、そういう意地の張り合いは得意ですのよ」

？？？「フフフフ…。やはり其方は、我が鑑賞に値する」

沙都子「繰り返す者なんて偉そうな名前をしても、結局はただの根競べですわね。私の夢は、梨花と二人でこれからもずーっと雛見沢で楽しく暮らしていくこと…」

沙都子「梨花の夢は真逆。私なんかどうでもいいから、雛見沢から出ていくこと」

沙都子「夢と夢のぶつかり合いですわね」

沙都子「負けませんわよ、梨花？貴方の事がずーっと大好きだから…」

沙都子「絶対に…負けませんわよ…？」