【感想】 無能なナナ 13話(最終回) 分かっていたのにボロボロ泣いた いい所で終わったから2期やってほしいな

女『ナナちゃんねぇ、片付けはちゃんとしなさいって言ったでしょ！？』 

ナナ『し、しました…。これは私じゃなくて…』

女『アンタのお父さんには世話になったよ？でもだからって、同じように甘やかすとは思わないで頂戴ね』 

ナナ『すみません…』

女『全く…。戸締りもちゃんとしたんでしょうね？』

ナナ『…っ！』

女『夫婦惨殺事件なんて、こっちはごめんだからね！』

ナナ『パパとママが死んだのは、私じゃ…。私のせいじゃ…』

鶴岡『お前のせいだ』

鶴岡『お前が殺したんだ』

鶴岡『認めろ』 

ナナ『うっ…うっ…』

ミチル「あの…。ここの所ずっと考えてた事がありまして」

ミチル「ナナしゃんに聞きたい事があります」

ミチル「その前にすみません。朝は咄嗟に嘘を付いてしまいました。不用意にお話したら、また怒らせてしまうかと怖くて…」

ミチル「実は、キョウヤさんのお部屋に伺ったのは、一人で考えていたらこんがらがってしまったからで」

ミチル「あっ…。でも、何にも話してませんっ！相談している内に、ナナしゃんの事だってバレちゃいそうだったので…」

ナナ（やはり私に不審な点を見つけていたとでも…？）

ミチル「ナナしゃん、よく思い出してもらえませんか？」

ナナ「えと…朝です！子供のナナしゃんが、ご両親が亡くなっているのを発見した時の事です！」

ナナ「え…？」 

ミチル「よく思い出して下さい。その日の朝、リビングが静かだなと思って子供部屋を出たんですよね？」

ミチル「その時に、何か踏みつけませんでしたか？」

ミチル「足の裏痛いとか、思いませんでしたか？」 

ナナ「別に…」

ミチル「だ、大事な事なんですっ！」

ナナ「そんな記憶は全く…」

ナナ「あっ…」

ミチル「やった！」

ミチル「やっぱりナナしゃんのせいじゃないですっ！」

ミチル「ナナしゃんのお部屋、足の踏み場もないくらい散らかってたんですよね？」

ミチル「前日の夜中までゲームをしてて、お部屋の床はゲームの駒でいっぱいだったんですよね？」

ナナ「なのに…、朝起きたら部屋はキレイに片付いていた…」

ナナ「そ、それは…。つまり…」

ミチル「ご両親が夜中に片付けてくれてたんですよ！」 

ナナ「ま、待って下さい！私は両親の死に動揺していました。ゲームの駒を踏みつけても、気づかなかっただけかもしれない」

ミチル「えっと…。うん…、それはつまり順番が違うのでは…？ナナしゃんが動揺したのは、子供部屋を出て、リビングで亡くなっていたご両親を見てからですよね…？」

ナナ「だからといって、戸締りまでしてくれたとは限らないっ！」

ミチル「ナナしゃん。鍵を閉めなさいって、いつも注意されてたんですよね？注意してた人が、お部屋の片づけまでしておいて、それを忘れるでしょうか？」

ミチル「ナナしゃんのご両親の事ですから、優しかったんでしょうね。注意しながらも、起こさないように鍵を閉めてくれてたと思うんです。だから…」

ナナ（あ、ありえなくはない…。でも…）

ナナ「それでも、私がだらしなくて不用心だったと言う事実は、揺るがないのです…」

ミチル「…っ」

ミチル「それでも、ナナしゃんのせいではないですっ！」

ナナ「えっ…！？」

ミチル「勉強したことがあるんですが、子供は理不尽な目に遭うと、全部自分のせいだと思ってしまう事があるんです」

ミチル「よく考えてみて下さい。ナナしゃんは、普通に遊んでいただけなんですよね？」

ミチル「ご両親を殺害したのは誰ですか？ナナしゃんじゃないですよね？」

ナナ「…っ」

ナナ（これが…）

ナナ（ミチルが、連日浮かない顔をしていた答え…？）

ナナ（ずっと私を慰めようと…）

ナナ（知恵を絞った…）

ナナ（なのに私は…。怪しんでばかりで…）

ナナ「うっ…」

ミチル「もう苦しまないで下さい。苦しまないでいいんです」

ミチル「私は、何があってもナナしゃんの味方です」

ミチル「お友達です！」

ナナ「と、友達…」

ナナ「そんなの…」

ミチル「明日は定期便が来るので、校庭でお店が開かれますよ？一緒に見て回りましょうね！」

ナナ（いいの…？）

ナナ（私なんかが…、いいの…？）

ナナ（友達…）

ナナ（ミチルちゃんが…友達…）

ミチル「えへ…」

ミチル「どうしたんですか？ぼーっとして」 

ナナ「いえ…。ちょっとお手洗い行ってきますね」

ナナ（ミチルちゃんはお友達…。だから…）

ナナ（こういうのプレゼントしてあげたら…）

ナナ「喜ぶのかな…？」

キョウヤ「何だ？お前さん…。好きな男でも出来たのか？」 

ナナ「っ！？」

ナナ「な、何言ってるんですかっ！？」

キョウヤ「そろそろ犯人を詰めようと思うから、協力して欲しい」

ナナ「と言うと…？」 

キョウヤ「実は、動機が今ひとつ見えなくてな」

キョウヤ「取りあえず監禁の上、尋問した方がいい」 

ナナ「荒っぽいですね…。証拠でも見つかったんでしょうか？」 

キョウヤ「まだだ」

キョウヤ「当初は石井の浮気性が殺人の動機と思っていたが、聞き込みを続けている内に、どうもそれだけじゃないとわかった」

キョウヤ「同時期から頻発していた動物の虐待も引っかかる」

ナナ「とにかく証拠をお願いします。犯人を下手に刺激したら、大惨事になるかもしれません」 

キョウヤ「いいだろう」

キョウヤ「だが、動機が見えないと言うことは…」

キョウヤ「次に誰が狙われるかわからない…。と言う事だぞ？」

フウコ「…！」

ミチル「早い者勝ちの携帯電話は、ゲットできませんでしたねー」 

ナナ「別にいいですよー。ミチルちゃんとは毎日会えますし」

ミチル「今日のナナしゃんは、いつにも増して優しいです」

ナナ「ミチルちゃん…」 

ミチル「ん？」

ナナ「…」

ナナ「これ、良かったら…」

ミチル「えっ、もらえるんですか？」 

ナナ「勉強頑張ってるみたいなんで…」

ミチル「わぁ…嬉しいです！大切にします！」

ミチル「私もナナしゃんにプレゼントがあるんです」

ナナ「枕…ですか？」

ミチル「迷ったんですけど、ナナしゃんいつ寝てるのかなって思う事があったんで」

ミチル「あと本で読んだんですが、嫌な事を忘れるにはやっぱりぐっすり眠るのが良いみたいですよ？」

ナナ「…」

ナナ「ありがとう。眠る度にミチルちゃんの事、思い出しちゃいますね」

ミチル「そ、それはなんだか照れますね」

ナナ「ごめんなさい…。昔の事で怒ってしまったり、気を遣わせたりしてしまって…」 

ミチル「何でも話してください。私も話します」

ミチル「早く…」

ミチル「人類の敵との戦いが終わるといいですね」

ナナ「ぁ…」

キョウヤ「…」

キョウヤ「証拠はもういいだろう…」

ナナ「ミチルちゃん…」

ナナ「今、何してるかな…？」

＜窓を叩く音＞ 

ナナ「っ！？」

ナナ「……」

ナナ「しばらく会えなくなるとか言ってませんでしたか…？」

ジン「猫は自分勝手なものだろう？」 

ナナ「ご自分を猫に例えるには、可愛げが足りないと思いますが？」

ジン「猫だって、それなりに感謝の気持ちを持っているものだよ」

ジン「特に、仲間の傷を癒してくれた優しい女の子にはね」 

ナナ「ミチルちゃんの事で、何か？」

ジン「こんな時間なのに、先ほど階段に向かう小道を一人で歩いているのを見かけてね。モグオくんに化けて声を掛けてみたんだ」

ジン「聞けば、内密の話があるとかで呼び出されたのだとか…」

ナナ「誰にっ！？」

ジン「それははぐらかされた。彼女、他人の秘密は絶対に守るタイプだね」

ナナ「どこに向かったんですっ！？」 

ジン「海岸沿いの廃屋の辺りだと言っていた」

ナナ「どうして教えてくれるんです…？」 

ジン「もちろん君を口説くためだよ」

ジン「君がこれから私の首輪を付けると誓うなら、面倒ごとを全て解決してあげてもいいよ？」

ナナ「くっ…」

ジン「急げばまだ間に合うかもしれない…」

ジン『海岸沿いにある背の高い一本松が目印だよ』

ナナ（嫌な予感しかしない…。理由はわからないが、ミチルは殺人鬼に呼び出されたのかもしれない）

ナナ（だとすると、このまま出向いて行っても対抗出来るとは限らない…）

ナナ（能力の詳細も掴んでいない…。クラスの連中を集めて…。いや、一々説明している時間はあるのか？）

ナナ「くっ…」

ナナ（キョウヤだ…！キョウヤなら、話が早いだろう…！）

？？？「こんばんは。犬飼さん…」

？？？「始めは犬猫だったんです。キレイですから…」

？？？「皆がキレイで可愛いって言うものって、汚してみたくなるじゃないですか…」 

ミチル「な…に…？」

ミチル「大事なお話があるって…」 

？？？「はい」

？？？「先日、痛めつけたはずの猫が平気で歩いてたんです。だから、犬飼さんだろうなって…」

？？？「そう言えば、犬飼さんもキレイだなって…」

？？？「こんないい人を切り刻むのはいけない事なんでしょうねぇ…」

？？？「でも、皆がキレイって言う事を、馬鹿にしたり踏みにじってみたりすると、自分に個性が感じられるんです…」

？？？「表現している感じがするんです…！」

ナナ「はっ…はっ…はっ…」

＜スマホの着信振動音＞

鶴岡「俺だ」 

ナナ「うっ…」

ナナ「ーーーっ！」

ナナ「つ、鶴岡さん！」 

鶴岡「状況を聞きたい」

ナナ「あ…、万事順調ですっ！」

鶴岡「息が乱れているな？人類の敵を追い詰めているところだったか…」

鶴岡「柊…」 

ナナ「は、はい！」

鶴岡「今回の任務が終われば、報奨金も出る。その金を自分と同じ親を失った子供への育英基金に充てたいと言っていたな？」

鶴岡「お前に現在支払われている基金は、要望通りお前の親戚に口座に振り込んでいる。両親を殺されて意地悪な親戚をたらい回しにされているというのに、見上げたものだ。お前は評価されている…」 

ナナ「あ、ありがとうございます！」 

鶴岡「成すべき事を成せ。以上だ…」

ナナ（そうだ…）

ナナ（友達だとか、何を浮かれていたんだ…）

ナナ「人類の敵が、勝手に人類の敵と殺し合う…。好都合じゃないか…」

ナナ「犯人はもっと泳がすべきだ…。ミチルが、どうなろうと…」

？？？「追いかけっこは楽しいですねぇ～。人間も動物も、追い詰められればおしっこを漏らして逃げるんです…」

？？？「キレイなものにも、汚い所があるんです…っ！」

ミチル「うわっ…」

？？？「あれ…？もう終わりですか？」

ミチル「ナ、ナナしゃんが、来てくれます…！」

？？？「柊さんですか…。来ないと思いますけどね？ただの勘ですけど…。彼女、どこか薄汚いものを感じてるんです。ずっと嘘を付いているようなね…」

ミチル「ぐっ…」

ミチル「ゆ、許さないぞ…」

ミチル「貴方が何を馬鹿にしていようといいですけど…！ナナしゃんは…。ナナしゃんの事は…っ！！」

？？？「美しいですねぇ～…。まあ、死んでください」

ミチル「ぁ…」

ナナ「く…」

？？？「チッ…」

ナナ「ごめんなさい…。ミチルちゃんがこんな目に遭っているのは、全部私のせいなんです…」

ナナ「犯人は、空野フウコでもいいと思っていました。でも、他にも注意すべき人物がいたです」

ナナ「そちらが犯人だった場合、動機が意味不明なだけにもっと警戒すべきでした」

ナナ「犯人は、モグオさんの説教を正座で聞いているフリをしながら、幽体離脱して犯行に及んでいたんです」

ナナ「トイレのドアを抜け、水を流せたという事は、幽体は壁を越えて、物に触れる事が出来るという事です」

ナナ「例えば、今の様に鋭利なナイフを使う事も出来るんでしょう」

ナナ「石井さんの部屋の窓を開けたのは、モグオさんの説教を聞いておく為でしょう」

ナナ「聞いておけばアリバイも成立するし、話しかけられた時に幽体を体に戻せますからね」

ナナ「そして、突然窓が開いて、驚いた石井さんの隙をついて、一気に首を掻っ切ったのではないか…と思います」

ナナ「あとはモグオさんの声をＢＧＭに、空野フウコに嫌疑が掛かる様、部屋を荒らした…」

ナナ「違うか？」

ナナ「鶴見川レンタロウ！」

レンタロウ「どうでもいいですけど…」

レンタロウ「心読めるのにどうして何も言わないんだろうって…。薄汚いものを感じてたんですよね～」

ナナ「くっ…」 

ミチル「背中を見せて下さい！治します！」 

ナナ「駄目…。です…！」

ナナ「ぐっ…！！」

レンタロウ「どいてもらえませんかね？僕は犬飼さんを殺したいんです。フフッ…」

ナナ「隙をつくるから…。逃げろ…」 

ミチル「ぇ…」

ナナ「い、良いナイフだな…？そんなのものどこにあったんだ…？」 

レンタロウ「そこの廃屋に転がってました。いいでしょう？お気に入りなんです。毎日手入れしています」

ナナ「でも、お前は刃物が無いと何も出来ないんだよな？武器を持って強くなった気になっている餓鬼なんだから」

レンタロウ「汚い言葉遣いですね…。柊さん、やっぱ貴方は薄汚なかった」

ナナ「いいからやってみろ。弱いものの首を切るのが、好きなんだろう？」

ナナ「ぐっ…！！」

レンタロウ「ぁ…」

レンタロウ「くっ…。この…」

ナナ「早く逃げて…」

ミチル「で、でも…」

ミチル「でもーっ！」

ナナ「私には作戦があります。こいつにも既に罠を仕掛けてる」

ナナ「私を殺すまで、こいつはミチルちゃんを追えない！！」

レンタロウ「…！？」

レンタロウ「なに…！？どういう事です！？」

ミチル「でも、ナナしゃんが…」

ミチル「ナナしゃんが死んじゃうぅ～！！」

ナナ「早くしろっ！この馬鹿犬っ！！！」

ミチル「…っ！！」

ナナ「何がお友達だ！私はずーっとお前を見下してた！ずっと便利な犬だと思ってた！」

ナナ「今までだって、何度も利用していたんだぞっ！！」

ナナ「わかったか！私はこいつと同類なんだ！」

ナナ「お前みたいな偽善者は…」

ナナ「大嫌いだぁー！！！」

ミチル「うう…」

レンタロウ「罠って何です…？」 

ナナ「気が小さい事だ…」

ナナ「ミチルちゃんを追わなくていいのか…？」

レンタロウ「くっ…。言えっ！！」

ナナ「フッ…」

ナナ「そうだな…。お前を泳がすだけ泳がせて、目障りになったらいつも通り策を巡らし、じっくりと罠を張って、どこまでも機会を待つ…」

ナナ「ミチルさえいなければ…」

レンタロウ「あ…」

レンタロウ「お前っ、嘘かっ！嘘なんだなっ！？」

レンタロウ「このっ…！ゴミがぁぁぁ！！！」

レンタロウ「あ…」

レンタロウ「く、苦し…」

ナナ「キョウヤめ…」

ナナ「遅い…」 

レンタロウ「じゃ、邪魔を…」

レンタロウ「邪魔を…」

レンタロウ「するなっ！」

レンタロウ「ゴホッ…ゴホッ…」 

キョウヤ「探したぞ」

キョウヤ「学校のトイレに、鍵を掛けて隠れているとはな」

キョウヤ『犬飼が誰かに呼び出された？』

ナナ『おそらく鶴見川レンタロウさんだと思います。心の声が聞こえたのですが、きっと彼が今回の事件の犯人です』

キョウヤ『言いたい事は山ほどあるが、今は犬飼を助けよう』 

ナナ『そこでキョウヤさんにお願いがあるのですが…』

キョウヤ『わかっている。奴は幽体を飛ばせる。どこまで飛ばせるのか知らんが、壁をすり抜けられる幽体と戦っても勝ち目はないだろう』

キョウヤ『実体の方を探さなければ…』

ナナ『さすがですね…。彼の実体が、素直に浜辺の方に居ればいいのですが、どこか遠くから幽体だけ飛ばしている可能性もあるので…』

キョウヤ『それで手分けをしようと言うんだな？』 

ナナ『私は、ミチルちゃんを助けに急ぎます！』

キョウヤ『待て。それは俺が行ったほうが…。いや…、どっちの役割がより危険なのか…』 

ナナ『はい』

ナナ『実体を捕まえようとすれば、彼は自分の身を守ろうとして襲ってくるでしょう』

キョウヤ『クラスの皆に協力を仰ぐべきじゃないか？』 

ナナ『皆さん、すぐに納得してくれるでしょうか？事件続きで関わりたくない人もいると思います。もめている余裕があるとは思えません』

キョウヤ『柊の頼みなら聞いてくれるとも思うが…。まっ、焦っているんだな？』 

ナナ『ええ。だからキョウヤさんにお願いしているんです』

ナナ『あっ…。話が早いだろうという意味で、ですよ？』

キョウヤ『嫌われてなくてよかったよ』

ナナ『それでは…』

キョウヤ『無茶をするなよ…。お前さんは犬飼を見つけたら、すぐに一緒に逃げればいいだけなんだぞ…』

ナナ（全く…。何をやってしまったんだ…）

ナナ（使命を放り投げ、くだらない能力者に無策で突っ込み、無様に切り刻まれた…）

ナナ（まぁ…。私がしてきたことを考えれば、お似合いの死に様か…）

ナナ（寒い…）

ナナ（寒いな…）

ナナ（パパ…。ママ…。ごめんなさい…）

ナナ（でもね、聞いて…。私、初めてお友達できた…）

ナナ（くしゃくしゃなくせっ毛で、犬みたいな感じの…）

ナナ（そう…。ミチルちゃんて言う…）

ナナ（え…？）

ナナ（何してるの…？）

ミチル「大丈夫…。出来る…っ！」

ナナ（ま、まさか…。声が…出ない…）

ミチル「体に命が戻って来てるのは、感じるっ！」

ナナ（や、やめて…！やめろっ！この前、倒れたばかりでしょう！？）

ミチル「絶対に助けるんだっ！！ナナしゃんは、良い人なんだからっ！！」

ナナ（やめてよ！私は、良い人なんかじゃないっ！！）

ミチル「ヒトミしゃん…、力を貸してください…っ！一人じゃ怖いです…」

ミチル「怖い…。ですけど…っ！」

ミチル「もう…ちょっと…。もう…ちょっとだからっ！！！」

ミチル「ナナしゃんを…、返して下さいっ！！！！」

ナナ「や…だ…」

ミチル『ナナしゃん…』

ナナ「やだ…！やだぁあああああー！！！」

ナナ「やだ…。嫌だぁ…」