【ポケモン】ホップ×マリィ(ホプマリ)後日談 【二次創作注意】
1: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:48:44
ある日、ユウリから電話が来た。
『ホップ君、今度飲みに行かない?良いお店知ってるんだけど』
オッサン臭い誘いだな……と言いかけたのを必死で飲み込んだのを覚えている。
でも、オレは二つ返事で了承した。
オレとユウリが一緒に酒が飲める年になったという感慨と、何よりも久しぶりに友達と会って話せるという嬉しさが、オレに断るという選択肢をなくさせた。
「行く」
そう答えると、ユウリは嬉しそうに『待ってる』と言って電話を切った。
直後にメールで送られてきた店の場所と、『楽しみにしてるから』という文言。
オレも同じように『オレも、楽しみにしてるぞ』とメールを送り返した辺りで、オレは自分がまずいことをしたのだと気づいた。
「……ユウリと二人っきりはダメだよなぁ」
忘れていたわけじゃないが、気にしていなかった。
ユウリは、女の子なんだ。
そしてオレはマリィと付き合って同棲している。
それがどういう意味なのか、今更になって気づいてオレはマリィが帰ってくるまでの小一時間、うんうんと唸る羽目になった。
『ホップ君、今度飲みに行かない?良いお店知ってるんだけど』
オッサン臭い誘いだな……と言いかけたのを必死で飲み込んだのを覚えている。
でも、オレは二つ返事で了承した。
オレとユウリが一緒に酒が飲める年になったという感慨と、何よりも久しぶりに友達と会って話せるという嬉しさが、オレに断るという選択肢をなくさせた。
「行く」
そう答えると、ユウリは嬉しそうに『待ってる』と言って電話を切った。
直後にメールで送られてきた店の場所と、『楽しみにしてるから』という文言。
オレも同じように『オレも、楽しみにしてるぞ』とメールを送り返した辺りで、オレは自分がまずいことをしたのだと気づいた。
「……ユウリと二人っきりはダメだよなぁ」
忘れていたわけじゃないが、気にしていなかった。
ユウリは、女の子なんだ。
そしてオレはマリィと付き合って同棲している。
それがどういう意味なのか、今更になって気づいてオレはマリィが帰ってくるまでの小一時間、うんうんと唸る羽目になった。
前話感想記事:【ポケモン】ホップ×マリィ(ホプマリ) 【二次創作注意】
2: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:48:54
・・・・・
時は過ぎて当日の夜、オレは鏡の前で右往左往としていた。
クローゼットからジャケットやシャツを持ってきて合わせてみてはやっぱり別の、と一向に纏まる様子は無い。
「これでいいか……?いやでもやっぱ……」
「もーいつまで悩んでるん」
マリィの呆れた声がオレの背中に突き刺さる。
「いやだって、今日行くバーってガラルでも有名なとこだし、半端な格好じゃユウリに恥かかせるし……」
一流は一流を知ると言う事か、ユウリはその手の店にも詳しいらしい。
昔から知ってる友人が立派になった事を誇らしく思うと同時に少しばかり寂しさを覚えてしまう。
……などという事はあいつがチャンピオンになった時に既に経験しているから今更だ。
オレはオレであいつに負けないぐらい頑張っている、と思う。
だから、胸を張ってあいつの前に立ちたい。のだが、
「ああどうしようもうすぐタクシーの時間が……」
時は過ぎて当日の夜、オレは鏡の前で右往左往としていた。
クローゼットからジャケットやシャツを持ってきて合わせてみてはやっぱり別の、と一向に纏まる様子は無い。
「これでいいか……?いやでもやっぱ……」
「もーいつまで悩んでるん」
マリィの呆れた声がオレの背中に突き刺さる。
「いやだって、今日行くバーってガラルでも有名なとこだし、半端な格好じゃユウリに恥かかせるし……」
一流は一流を知ると言う事か、ユウリはその手の店にも詳しいらしい。
昔から知ってる友人が立派になった事を誇らしく思うと同時に少しばかり寂しさを覚えてしまう。
……などという事はあいつがチャンピオンになった時に既に経験しているから今更だ。
オレはオレであいつに負けないぐらい頑張っている、と思う。
だから、胸を張ってあいつの前に立ちたい。のだが、
「ああどうしようもうすぐタクシーの時間が……」
3: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:49:05
ジャケットもシャツも何度も変えて鏡の前に立ってみるもののいまいちキマらない。
こんな事ならアニキに聞いておけば……いやアニキはどうだろう……キバナさんに聞いておけばよかった……
あるいはソニアなら男のファッションにも詳しいだろう。
などと今更になって識者に助言を求めておけばよかったと後悔していると、マリィが落ち着いた色のジャケットをオレに押し付けてくる。
「これでよか。ネクタイもいらない」
「え、でも……」
「いくら久しぶりだからってそんなカッチリ決めようとしなくてよか。気軽でいいの」
「そういうものなのか?」
「そうそう、アニキなんかライブの時の恰好のままたっかいバーに行ってるし」
「それは……ロックだな……」
ネズさんの人気は相変わらず凄まじく最近ではガラルだけじゃなく他所の地方でライブを開催するほどだ。
関係ないが以前『義兄さん』と呼んでみた所『まだ義兄さんと呼ぶなァ!!』とぶん殴られたので今しばらくはネズさん呼びにしておこうと思う。
「ユウリだって楽しみに待ってるんだから。あんまカッチリしてるよりもカジュアルな方がよか」
こんな事ならアニキに聞いておけば……いやアニキはどうだろう……キバナさんに聞いておけばよかった……
あるいはソニアなら男のファッションにも詳しいだろう。
などと今更になって識者に助言を求めておけばよかったと後悔していると、マリィが落ち着いた色のジャケットをオレに押し付けてくる。
「これでよか。ネクタイもいらない」
「え、でも……」
「いくら久しぶりだからってそんなカッチリ決めようとしなくてよか。気軽でいいの」
「そういうものなのか?」
「そうそう、アニキなんかライブの時の恰好のままたっかいバーに行ってるし」
「それは……ロックだな……」
ネズさんの人気は相変わらず凄まじく最近ではガラルだけじゃなく他所の地方でライブを開催するほどだ。
関係ないが以前『義兄さん』と呼んでみた所『まだ義兄さんと呼ぶなァ!!』とぶん殴られたので今しばらくはネズさん呼びにしておこうと思う。
「ユウリだって楽しみに待ってるんだから。あんまカッチリしてるよりもカジュアルな方がよか」
|
|
4: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:49:15
そう言ってテキパキとオレの身なりを整えてくれるマリィを見て、胸の中に罪悪感が蘇る。
「マリィ、オレやっぱり……」
やめるよ。そう言おうとしたオレの唇に、マリィの指が触れる。
「もう、まだ気にしてると?何度も言ったたい。気にしないで行ってきんしゃい」
「なら、マリィも」
「それも何度も言ったと。あたしはこの後スパイクタウンで今後の事話し合うたい。遊んでる暇なんかなか」
「でも……」
オレがウダウダ言っているのにいい加減しびれを切らしたのか、マリィはキッとオレを睨む。
「でもじゃなか。ユウリとホップは昔っからの友達なんだから心配なんかしてなか。それに……」
マリィは少し頬を染め、柔らかく、自然に微笑んで、オレを見つめる。
「ホップは、あたしの事好きでしょ?」
「ああ」
即答する。そこだけは、ブレやしない。
「なら大丈夫」
マリィは満足そうにそう言うと、オレの背中を押して玄関から押し出した。
「マリィ、オレやっぱり……」
やめるよ。そう言おうとしたオレの唇に、マリィの指が触れる。
「もう、まだ気にしてると?何度も言ったたい。気にしないで行ってきんしゃい」
「なら、マリィも」
「それも何度も言ったと。あたしはこの後スパイクタウンで今後の事話し合うたい。遊んでる暇なんかなか」
「でも……」
オレがウダウダ言っているのにいい加減しびれを切らしたのか、マリィはキッとオレを睨む。
「でもじゃなか。ユウリとホップは昔っからの友達なんだから心配なんかしてなか。それに……」
マリィは少し頬を染め、柔らかく、自然に微笑んで、オレを見つめる。
「ホップは、あたしの事好きでしょ?」
「ああ」
即答する。そこだけは、ブレやしない。
「なら大丈夫」
マリィは満足そうにそう言うと、オレの背中を押して玄関から押し出した。
5: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:49:28
・・・・・
「うん、まだ間に合いそうだな」
腕時計を見ながらオレはタクシー乗り場でタクシーが来るのを待つ。
すると、スマホロトムがメールが来た事を知らせてきた。
送り主はユウリ、その文面は、
『ごめん、ちょっとお店変えても良い?』
「どうしたんだ急に……」
そう呟きつつも別に問題はないと思い了承のメールを返した。
「うん、まだ間に合いそうだな」
腕時計を見ながらオレはタクシー乗り場でタクシーが来るのを待つ。
すると、スマホロトムがメールが来た事を知らせてきた。
送り主はユウリ、その文面は、
『ごめん、ちょっとお店変えても良い?』
「どうしたんだ急に……」
そう呟きつつも別に問題はないと思い了承のメールを返した。
6: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:49:38
・・・・・
ホテルロンドロゼ。
ガラルが誇る三ツ星ホテルにして現チャンピオンが活動の拠点としてる場所だ。
そこは部屋はもちろん食事も一流だが、どうやら酒の方も一流らしい。
ユウリはここにあるホテルバーに待ち合わせを変更した。
元々行く予定だったバーも格式高い所だったがここも負けず劣らずの佇まいだ。
オレは少し緊張しながらバーの扉を開ける。
「ホップ君、こっちこっち」
きょろきょろと店内を見回すオレをカウンターに座ったユウリが嬉しそうに手招きしてくる。
「すまん、待たせた」
「いいのいいの。私こそ急に場所変えてごめんね?」
隣に座ると早速色鮮やかな液体の入ったグラスがユウリから渡される。
ホテルロンドロゼ。
ガラルが誇る三ツ星ホテルにして現チャンピオンが活動の拠点としてる場所だ。
そこは部屋はもちろん食事も一流だが、どうやら酒の方も一流らしい。
ユウリはここにあるホテルバーに待ち合わせを変更した。
元々行く予定だったバーも格式高い所だったがここも負けず劣らずの佇まいだ。
オレは少し緊張しながらバーの扉を開ける。
「ホップ君、こっちこっち」
きょろきょろと店内を見回すオレをカウンターに座ったユウリが嬉しそうに手招きしてくる。
「すまん、待たせた」
「いいのいいの。私こそ急に場所変えてごめんね?」
隣に座ると早速色鮮やかな液体の入ったグラスがユウリから渡される。
7: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:49:51
「そろそろ来るかなって思って先に頼んじゃった」
「おお、ありがとう。それじゃあ」
そう言ってお互いグラスを掲げ乾杯する。
「……久しぶりだな、ユウリ」
「……うん、久しぶり。ホップ君」
こいつと、ユウリと『久しぶり』なんて言い合う関係になるとは昔は思ってもいなかった。
昔は毎日のように会ってたのに、今はこうやって都合を合わせないと会う事が出来ない。
でも、それは仕方がないことだ。
片や新人博士。
片やチャンピオン。
昔のようにいかないのは当然で、それでもこうやって会おうとするのが大事なのだから。
そう思うと久しぶりに会う緊張なんてどこかへ消えて、オレたちは和やかな雰囲気で歓談を始める。
「とりあえず、今年も防衛おめでとうって言った方がいいか?」
チャンピオン就任以来相変わらず負けなしのユウリは今年のジムチャレンジでも見事に防衛に成功した。
なので褒めてるつもりだったのだが、どうにもユウリはふくれっ面だ。
「おお、ありがとう。それじゃあ」
そう言ってお互いグラスを掲げ乾杯する。
「……久しぶりだな、ユウリ」
「……うん、久しぶり。ホップ君」
こいつと、ユウリと『久しぶり』なんて言い合う関係になるとは昔は思ってもいなかった。
昔は毎日のように会ってたのに、今はこうやって都合を合わせないと会う事が出来ない。
でも、それは仕方がないことだ。
片や新人博士。
片やチャンピオン。
昔のようにいかないのは当然で、それでもこうやって会おうとするのが大事なのだから。
そう思うと久しぶりに会う緊張なんてどこかへ消えて、オレたちは和やかな雰囲気で歓談を始める。
「とりあえず、今年も防衛おめでとうって言った方がいいか?」
チャンピオン就任以来相変わらず負けなしのユウリは今年のジムチャレンジでも見事に防衛に成功した。
なので褒めてるつもりだったのだが、どうにもユウリはふくれっ面だ。
8: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:50:02
「それ皮肉?私を一番追い詰めたのホップ君じゃん」
そう言われると、ファイナルリーグでの激闘が脳裏によみがえり思わず拳を握り締めてしまう。
もう少し、もう少しだったんだけどなぁ……などと反省するのは後にして、とりあえずユウリには強がっておこうとオレは顔を引き締めユウリを見つめる。
「勝てなかったんだから同じことだ。でも……次は勝つぞ?」
「……ふふっ、なら楽しみにしてあげる。でも……負けないよ?」
「ああ、その意気だ」
そうなると雑談の方向なんて決まったものではなく、今注目してる選手の話や他所の地方のリーグの話、たまにはザシアンとザマゼンタを会わせてあげようとか。
あるいは最新のファッションの話などあれやこれやと話は盛り上がっていった。
それは、オレたちがハロンに住んでいた時のようにとても楽しくて――――オレもユウリも、もうハロンには住んでいないんだと気づいて少し、寂しくなった。
そう言われると、ファイナルリーグでの激闘が脳裏によみがえり思わず拳を握り締めてしまう。
もう少し、もう少しだったんだけどなぁ……などと反省するのは後にして、とりあえずユウリには強がっておこうとオレは顔を引き締めユウリを見つめる。
「勝てなかったんだから同じことだ。でも……次は勝つぞ?」
「……ふふっ、なら楽しみにしてあげる。でも……負けないよ?」
「ああ、その意気だ」
そうなると雑談の方向なんて決まったものではなく、今注目してる選手の話や他所の地方のリーグの話、たまにはザシアンとザマゼンタを会わせてあげようとか。
あるいは最新のファッションの話などあれやこれやと話は盛り上がっていった。
それは、オレたちがハロンに住んでいた時のようにとても楽しくて――――オレもユウリも、もうハロンには住んでいないんだと気づいて少し、寂しくなった。
9: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:50:14
・・・・・
酒も話も進んでお互い上機嫌になってきた頃。
「そういえば、マリィちゃんとはどう?仲良くしてる?」
「ん?もちろんだ」
ユウリの茶化すような声にオレは迷わず答える。
マリィと付き合いだしてもう3年ぐらい経つ。
付き合い始めの頃と比べると初々しさはなくなったかもしれないが、オレとマリィはいつだって仲良くやれてる。
家事だってちゃんと分担出来てる。
……という話をソニアにしたら『いやそういうの絶対男側の過剰評価だから。あんた絶対マリィちゃんに負担かけてるから』と言われたので最近はもっと頑張ろうと努めているが。
まぁ仲良くやれてるのは間違いない。
「お前と二人で会うってのにマリィのやつ全然心配してないって言うんだぞ?それはそれでどうなんだと思うぞ」
「あはは、信頼されてていいじゃん」
酒も話も進んでお互い上機嫌になってきた頃。
「そういえば、マリィちゃんとはどう?仲良くしてる?」
「ん?もちろんだ」
ユウリの茶化すような声にオレは迷わず答える。
マリィと付き合いだしてもう3年ぐらい経つ。
付き合い始めの頃と比べると初々しさはなくなったかもしれないが、オレとマリィはいつだって仲良くやれてる。
家事だってちゃんと分担出来てる。
……という話をソニアにしたら『いやそういうの絶対男側の過剰評価だから。あんた絶対マリィちゃんに負担かけてるから』と言われたので最近はもっと頑張ろうと努めているが。
まぁ仲良くやれてるのは間違いない。
「お前と二人で会うってのにマリィのやつ全然心配してないって言うんだぞ?それはそれでどうなんだと思うぞ」
「あはは、信頼されてていいじゃん」
10: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:50:25
そうは言うが彼氏としてはもう少し警戒というか、これはマリィがユウリの事を女と見てないのか、あるいは。
「もしやオレは浮気なんて出来ない甲斐性無しだと思われているのか……?」
いやしないが、しないと出来ないはまた違うんだ。
そこは一度はっきりさせておいた方が良いのかもしれない。
いや浮気なんて絶対しないが。
オレはマリィ一筋だ。
「マリィとは一度ちゃんと話した方がいいのか……?」
「もーそんな事無いってば。ほら、次の来たよ?」
ユウリがオレに次の酒を勧めてくる。
今更だがオレ少し飲みすぎてないか……?
まずい、普段酒なんて飲まないから自分のペースがわからん……
そう思いつつもオレはユウリに勧められるまま、次の酒をあおっていた。
「もしやオレは浮気なんて出来ない甲斐性無しだと思われているのか……?」
いやしないが、しないと出来ないはまた違うんだ。
そこは一度はっきりさせておいた方が良いのかもしれない。
いや浮気なんて絶対しないが。
オレはマリィ一筋だ。
「マリィとは一度ちゃんと話した方がいいのか……?」
「もーそんな事無いってば。ほら、次の来たよ?」
ユウリがオレに次の酒を勧めてくる。
今更だがオレ少し飲みすぎてないか……?
まずい、普段酒なんて飲まないから自分のペースがわからん……
そう思いつつもオレはユウリに勧められるまま、次の酒をあおっていた。
11: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:50:38
・・・・・
「……オレ、マリィにプロポーズしようと思ってるんだ」
そんな言葉がオレの口から零れ落ちた。
ユウリは一瞬驚いたように目を見開いて、今度はそっと微笑む。
「……そっか。でもまだ早くない?」
「そう、思うよな」
オレもマリィもまだ20代前半で、親だけじゃなくアニキ世代たちから見ても子供なんだろう。
「でも、オレは博士になれて、最近はある程度収入も安定してきた」
オレの書いた本はソニアのほどでないにしろそれなりに評価され、売れている。
それもあってか、ソニアのように大学の講師にどうか、という話も来ている。
トレーナーとしての実力も昔よりもずっと上がってきた。今年は惜しかったが来年こそ、ユウリを倒してチャンピオンになる。
そのための努力も欠かしていない。
「……オレ、マリィにプロポーズしようと思ってるんだ」
そんな言葉がオレの口から零れ落ちた。
ユウリは一瞬驚いたように目を見開いて、今度はそっと微笑む。
「……そっか。でもまだ早くない?」
「そう、思うよな」
オレもマリィもまだ20代前半で、親だけじゃなくアニキ世代たちから見ても子供なんだろう。
「でも、オレは博士になれて、最近はある程度収入も安定してきた」
オレの書いた本はソニアのほどでないにしろそれなりに評価され、売れている。
それもあってか、ソニアのように大学の講師にどうか、という話も来ている。
トレーナーとしての実力も昔よりもずっと上がってきた。今年は惜しかったが来年こそ、ユウリを倒してチャンピオンになる。
そのための努力も欠かしていない。
12: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:50:48
「マリィもジムリーダーとしてちゃんと自立できて、もうネズさんのサポートもいらなくなった」
ジムリーダーになりたての頃は色々大変で不安を隠せていなかったマリィも、今や立派にスパイクタウンを背負って頑張っている。
マイナー落ちの危機はもう昔の事で今は悪タイプのジムとしての評価を不動のものとしている。
マリィがジムリーダーに就任したばかりの頃は色々とアドバイスをしていたネズさんも、最近は自分の音楽活動の方に集中してマリィへの助言は少なくなった。
オレに『マリィはもう大丈夫ですね』って嬉しそうに言った。
オレたちがちゃんとやれているかはわからない。
だけど、オレたち二人が支え合えばきっと大丈夫だと思う。
「だから、オレはマリィと結婚したい。これからも二人で頑張って……いつか家族も増えて、それで……」
ああダメだ。これ、相当酔ってるな……
言いたいことがちゃんとあるのに、考えが纏まらない……
「……そっか。ホップ君ちゃんと考えてるんだね」
ユウリはそう言ってそっとオレの手を握る。
ジムリーダーになりたての頃は色々大変で不安を隠せていなかったマリィも、今や立派にスパイクタウンを背負って頑張っている。
マイナー落ちの危機はもう昔の事で今は悪タイプのジムとしての評価を不動のものとしている。
マリィがジムリーダーに就任したばかりの頃は色々とアドバイスをしていたネズさんも、最近は自分の音楽活動の方に集中してマリィへの助言は少なくなった。
オレに『マリィはもう大丈夫ですね』って嬉しそうに言った。
オレたちがちゃんとやれているかはわからない。
だけど、オレたち二人が支え合えばきっと大丈夫だと思う。
「だから、オレはマリィと結婚したい。これからも二人で頑張って……いつか家族も増えて、それで……」
ああダメだ。これ、相当酔ってるな……
言いたいことがちゃんとあるのに、考えが纏まらない……
「……そっか。ホップ君ちゃんと考えてるんだね」
ユウリはそう言ってそっとオレの手を握る。
13: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:51:00
「いや……今ちょっと酔ってるから変な事言ってるかもしれないけどオレはちゃんと考えて……」
「わかってる、わかってるよ。……ホップ君の事は、私が一番わかってるよ」
懐かしい台詞だ。
そう言ってくれるのが他でもないユウリなら、きっとそうなのだろう。
「は、は……そう、だよな。お前は、オレ……の、」
ああダメだ……意識が飛ぶ。
でも、これだけはちゃんと言っておかないと。
オレは最後の力を振り絞るようにユウリを見つめ、
「親、友……だもの、な」
力尽きるように意識は闇に落ちていった。
「わかってる、わかってるよ。……ホップ君の事は、私が一番わかってるよ」
懐かしい台詞だ。
そう言ってくれるのが他でもないユウリなら、きっとそうなのだろう。
「は、は……そう、だよな。お前は、オレ……の、」
ああダメだ……意識が飛ぶ。
でも、これだけはちゃんと言っておかないと。
オレは最後の力を振り絞るようにユウリを見つめ、
「親、友……だもの、な」
力尽きるように意識は闇に落ちていった。
14: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:51:13
・・・・・
夢を見た。
オレは子供の時の姿で、オレのお隣さんはマリィだった。
一緒に遊んで、たまに喧嘩して、一緒に旅に出て、一緒に強くなっていった。
そうやって色々あって、オレとマリィは結ばれた。
雑な夢だな。と他人事のように思った。
夢を見た。
オレは子供の時の姿で、オレのお隣さんはマリィだった。
一緒に遊んで、たまに喧嘩して、一緒に旅に出て、一緒に強くなっていった。
そうやって色々あって、オレとマリィは結ばれた。
雑な夢だな。と他人事のように思った。
15: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:51:24
・・・・・
目が覚める。
寝返りを打つ。
ベッドがフカフカで気持ちい。やっぱ寝具にはこだわった方がいいな。
………………ん?
「――――っ!?」
周囲を見る。知らない部屋だ。ていうか広ぇ。
ベッド、でけぇ。
……いや、オレはここを知っている。ここは……
「ロンドロゼの部屋……?」
いや、なんで……?
ジムチャレンジの時はともかく普段はこんなたっかいホテル泊まるわけないんだが……
どういうことかわからないままオレがこんらんしていると、部屋にチャイムが鳴り響いた。
それにオレが答える前に扉が開き、そこからひょこっとユウリが顔を出した。
目が覚める。
寝返りを打つ。
ベッドがフカフカで気持ちい。やっぱ寝具にはこだわった方がいいな。
………………ん?
「――――っ!?」
周囲を見る。知らない部屋だ。ていうか広ぇ。
ベッド、でけぇ。
……いや、オレはここを知っている。ここは……
「ロンドロゼの部屋……?」
いや、なんで……?
ジムチャレンジの時はともかく普段はこんなたっかいホテル泊まるわけないんだが……
どういうことかわからないままオレがこんらんしていると、部屋にチャイムが鳴り響いた。
それにオレが答える前に扉が開き、そこからひょこっとユウリが顔を出した。
16: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:51:38
「あ、ホップ君起きたー?」
「ゆ、ユウリ?あの、オレいったい……」
「……もしかして昨日の事覚えてない?」
頷く。
ユウリは呆れた顔でオレを見て溜息をつく。
「ホップ君昨日酔いつぶれて寝ちゃったんだよ?運ぶの大変だったんだからね」
ユウリはぷんすか!と擬音でも出そうな様子でオレに言う。
酔いつぶれた。わかる。昨日は自分でも飲み過ぎたんだろう。
幸い二日酔いではないらしいが、途中から記憶がすっぽり抜けている。
でもユウリが運んだって事はここは……
「ユウリの、部屋?」
「うん、正確には私が普段荷物置き場として使ってるところだけどね」
「ゆ、ユウリ?あの、オレいったい……」
「……もしかして昨日の事覚えてない?」
頷く。
ユウリは呆れた顔でオレを見て溜息をつく。
「ホップ君昨日酔いつぶれて寝ちゃったんだよ?運ぶの大変だったんだからね」
ユウリはぷんすか!と擬音でも出そうな様子でオレに言う。
酔いつぶれた。わかる。昨日は自分でも飲み過ぎたんだろう。
幸い二日酔いではないらしいが、途中から記憶がすっぽり抜けている。
でもユウリが運んだって事はここは……
「ユウリの、部屋?」
「うん、正確には私が普段荷物置き場として使ってるところだけどね」
17: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:51:50
そう言われてみると確かにこの部屋にはいろんな私物らしきものがある。
特に服が多いな。やっぱりチャンピオンたるものファッションにも気を使っているのか。
というかこいつ三ツ星ホテルの部屋二つも借りてるんだな……
「……もう、あんまジロジロみないで」
「っと、すまん。というか、迷惑かけちゃったな」
「いいよってば。私もだいぶ酔ってたし」
「それでも。ごめん」
どんな理由があったってせっかくの楽しい時間の〆をオレが壊したのには違いがない。
オレは今一度頭を下げる。
「まったく、変な所で真面目だねホップ君は。……昔っから」
そう言ってユウリはまた呆れたようにため息を吐く。
「ほら、ジャケットは脱がせてあげたけどそれ以外はそのまんまだから。汗もかいてたしシャワーでも浴びれば?」
「ん?ああ、そうだ――――」
言いかけた所でオレは大変な事に気づく。
特に服が多いな。やっぱりチャンピオンたるものファッションにも気を使っているのか。
というかこいつ三ツ星ホテルの部屋二つも借りてるんだな……
「……もう、あんまジロジロみないで」
「っと、すまん。というか、迷惑かけちゃったな」
「いいよってば。私もだいぶ酔ってたし」
「それでも。ごめん」
どんな理由があったってせっかくの楽しい時間の〆をオレが壊したのには違いがない。
オレは今一度頭を下げる。
「まったく、変な所で真面目だねホップ君は。……昔っから」
そう言ってユウリはまた呆れたようにため息を吐く。
「ほら、ジャケットは脱がせてあげたけどそれ以外はそのまんまだから。汗もかいてたしシャワーでも浴びれば?」
「ん?ああ、そうだ――――」
言いかけた所でオレは大変な事に気づく。
18: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:52:12
「マリィに連絡してない……」
オレは慌ててスマホロトムを取り出し電話をかける。
1コール、2コール、3コール目で繋がった。
「ママママママリィッ!?ス、すまん!!連絡しないでっ!!」
『あーあーわかってるわかってるから。落ち着いて』
電話口から聞こえるマリィの声はさっきのユウリと同じように呆れた調子で、
「い、いやだってっ」
『ユウリから聞いてるから』
「え?」
『慣れない酒飲みすぎて潰れたんでしょ?もう、恥ずかしかったと』
「うっ……」
ユウリが苦笑いでマリィに連絡した様子が目に浮かぶ。
それを受けて恥ずかしそうにするマリィの姿も。
『よっぽど楽しかったんだろうけどユウリに迷惑かけちゃダメたい』
「はい……すみませんでした」
オレは慌ててスマホロトムを取り出し電話をかける。
1コール、2コール、3コール目で繋がった。
「ママママママリィッ!?ス、すまん!!連絡しないでっ!!」
『あーあーわかってるわかってるから。落ち着いて』
電話口から聞こえるマリィの声はさっきのユウリと同じように呆れた調子で、
「い、いやだってっ」
『ユウリから聞いてるから』
「え?」
『慣れない酒飲みすぎて潰れたんでしょ?もう、恥ずかしかったと』
「うっ……」
ユウリが苦笑いでマリィに連絡した様子が目に浮かぶ。
それを受けて恥ずかしそうにするマリィの姿も。
『よっぽど楽しかったんだろうけどユウリに迷惑かけちゃダメたい』
「はい……すみませんでした」
19: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:52:38
いつの間にかベッドの上で正座していたオレはひたすら電話の向こうのマリィに頭を下げる。
『謝るのはあたしじゃなくてユウリに』
「……おう」
『ん。わかってるわかってるならよか。今日はあたしも休みだしさっさと帰ってきな』
「ああ、わかった」
そう言ってマリィが通話を切り、今度はオレが大きなため息を吐いた。
「マリィちゃんへの謝罪は終わったぁ?」
いつの間にかユウリはオレの目の前にいた。
オレがマリィに謝り倒す姿が余程面白かったのだろう、その表情はニヤニヤとしている。
若干イラっとするが、それはそれだ。
オレはもう一度ユウリに深く頭を下げる。
「あ、ああ。ていうかごめんユウリ、迷惑かけちゃって……」
「もういいってば。私もちょっと調子に乗って飲ませすぎちゃったし。それよりも大丈夫?頭とか痛くない?」
「大丈夫だ。ベッドが良いからかな?」
『謝るのはあたしじゃなくてユウリに』
「……おう」
『ん。わかってるわかってるならよか。今日はあたしも休みだしさっさと帰ってきな』
「ああ、わかった」
そう言ってマリィが通話を切り、今度はオレが大きなため息を吐いた。
「マリィちゃんへの謝罪は終わったぁ?」
いつの間にかユウリはオレの目の前にいた。
オレがマリィに謝り倒す姿が余程面白かったのだろう、その表情はニヤニヤとしている。
若干イラっとするが、それはそれだ。
オレはもう一度ユウリに深く頭を下げる。
「あ、ああ。ていうかごめんユウリ、迷惑かけちゃって……」
「もういいってば。私もちょっと調子に乗って飲ませすぎちゃったし。それよりも大丈夫?頭とか痛くない?」
「大丈夫だ。ベッドが良いからかな?」
20: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:53:01
「ホップ君が単に丈夫なだけだと思うよ?」
そう言ってユウリはくすくすと笑う。
「お前は相変わらずいい反応を返してくれるな……」
オレががっくしと脱力していると、オレの頭にジャケットが被さってきた。
どうやらユウリが投げてきたらしい。
「ホップ君、シャワー浴びないならせっかくだし下のレストランでモーニング食べてかない?」
それは随分と魅力的な誘いだ。
ロンドロゼは夕食はもちろん朝食だって絶品なのだから。
なので二つ返事と言いたいところなのだが……
「んーいやめっちゃ食べたいんだが……もう帰るよ。マリィが待ってるからな」
何と言っても『さっさと帰ってこい』と言われてるのだ。
のんびり朝食を食べてたら怒られてしまうだろう。
……これが尻に敷かれるというやつなのか?
「……そっか。なら、早く帰ってあげな」
そう言ってユウリはくすくすと笑う。
「お前は相変わらずいい反応を返してくれるな……」
オレががっくしと脱力していると、オレの頭にジャケットが被さってきた。
どうやらユウリが投げてきたらしい。
「ホップ君、シャワー浴びないならせっかくだし下のレストランでモーニング食べてかない?」
それは随分と魅力的な誘いだ。
ロンドロゼは夕食はもちろん朝食だって絶品なのだから。
なので二つ返事と言いたいところなのだが……
「んーいやめっちゃ食べたいんだが……もう帰るよ。マリィが待ってるからな」
何と言っても『さっさと帰ってこい』と言われてるのだ。
のんびり朝食を食べてたら怒られてしまうだろう。
……これが尻に敷かれるというやつなのか?
「……そっか。なら、早く帰ってあげな」
21: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:53:16
そう言ってユウリは部屋から出ていこうとする。
そして扉を半ばまで開けた所で、こちらを振り返ると。
「ホップ君―――またね」
朝日のようにニッコリと笑った。
「おう!またな!!」
オレも、同じくらいの笑顔で返事をした。
ユウリはもう一回満足そうに笑うと部屋から出ていく。
「……さて、オレも帰らないとな」
それを見届けて急いで帰り支度を始める。
オレの帰りを待ってくれている人の元へ一秒でも早く帰りたいから。
「待ってろよマリィ、すぐ帰るからな」
そして扉を半ばまで開けた所で、こちらを振り返ると。
「ホップ君―――またね」
朝日のようにニッコリと笑った。
「おう!またな!!」
オレも、同じくらいの笑顔で返事をした。
ユウリはもう一回満足そうに笑うと部屋から出ていく。
「……さて、オレも帰らないとな」
それを見届けて急いで帰り支度を始める。
オレの帰りを待ってくれている人の元へ一秒でも早く帰りたいから。
「待ってろよマリィ、すぐ帰るからな」
22: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:54:08
お盆ぐらいに書いたホプマリの後日談的なやつです
今回も長々とレスしてしまいましたが、明日で終わらせます
今まで以上に悪趣味な感じなのでそういうの苦手な人は読まない方が良いと思います
でも人死には出ないのでそこは安心してください
今回も長々とレスしてしまいましたが、明日で終わらせます
今まで以上に悪趣味な感じなのでそういうの苦手な人は読まない方が良いと思います
でも人死には出ないのでそこは安心してください
23: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:55:03
待ってました
24: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:55:50
重いよ…
26: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:57:36
チャンピオンが何を考えているのか分からない…分かりたくない…
27: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:58:08
マリィとチャンピオンの感情が全く理解できない
43: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:07:06
>>27
マリィは少なくともホップ側からは絶対に間違い起きないはずと彼の性格を信頼してる?
ならばむしろ送り出して牽制するつもりとか?
マリィは少なくともホップ側からは絶対に間違い起きないはずと彼の性格を信頼してる?
ならばむしろ送り出して牽制するつもりとか?
29: 名無しのあにまんch 2020/10/10(土) 23:59:32
いつほらきた!が来るかハラハラしながら読んでた
30: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:00:03
あー嫌な予感してきたー
でも人死はないって書いてるなーホントかなー
でも人死はないって書いてるなーホントかなー
31: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:00:22
ええこわい…
すっげぇ楽しみ…
すっげぇ楽しみ…
32: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:01:11
マリィ一人勝ちはあれなのでなにかしらあってほしい…
50: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:13:49
>>32
一人勝ちとは言うが……臆病だったユウリが何もしなかったってのもあるし…
でもマリィが親友の気持ちを裏切ったのも確かだし……わかんねえな!
一人勝ちとは言うが……臆病だったユウリが何もしなかったってのもあるし…
でもマリィが親友の気持ちを裏切ったのも確かだし……わかんねえな!
55: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:17:10
>>50
マリィが一方的に卑怯だよ
単なる女と女ならとやかく言われる事はないけど友情を隠れ蓑にして公務で動けない間に掠め取ったんだから
マリィが一方的に卑怯だよ
単なる女と女ならとやかく言われる事はないけど友情を隠れ蓑にして公務で動けない間に掠め取ったんだから
60: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:19:32
>>55
なんかからくりサーカスの白金白銀みたいだな…
なんかからくりサーカスの白金白銀みたいだな…
34: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:03:02
またあの修羅場かと思ったがよかった平和だ…
………平和じゃなかったやっぱりアレだった
なんなんだ一体
何が目的なのだ…貴様は…!
………平和じゃなかったやっぱりアレだった
なんなんだ一体
何が目的なのだ…貴様は…!
35: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:03:23
こっちが死にそうだよ…
36: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:03:48
既にチャンピオンが怖い…
38: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:05:01
なにがどうなってあのあと表面上穏当になるのか…
41: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:06:06
これ電話でたのホントにマリィ?チャンピオン様じゃないよねまさか…
46: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:10:59
>>41
それなら和やかさには説明つくけどどんな手品を使ったのか分からなくなる…
それなら和やかさには説明つくけどどんな手品を使ったのか分からなくなる…
42: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:06:41
もうここまでくると腹の底の底まで一番お互いの事を理解してるユウマリが一番キテルのでは?
モルペコは訝しんだ
モルペコは訝しんだ
45: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:09:58
前の話のマリィの啖呵マジで凄い
ジョナサンみたいなセリフなのに切れ味がヤバい
ジョナサンみたいなセリフなのに切れ味がヤバい
53: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:16:21
戦う前に勝負が終わってたしなぁ…
54: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:16:51
こういうどうなるかなぁ…ってヒリついてる段階が一番気持ちいいんだ…
読んでて喉をかきむしりたくなる
読んでて喉をかきむしりたくなる
56: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:18:17
ビート君はどう思う?
57: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:18:56
巻き込まないでください…
62: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:20:49
まーたビート君の胃が破壊されるのか
58: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:19:12
ホップ視点だと気ぶってた「」が
マリィ視点になるとドン引きしてたの笑う
マリィ視点になるとドン引きしてたの笑う
61: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:20:13
ガラル人って怖いんだな……
63: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:21:58
大事ならちゃんと手元に置いておくものだ
73: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:26:24
なるほど
こういうの好きだから楽しみにしてる
こういうの好きだから楽しみにしてる
77: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:31:50
胃が
胃がいてえ!
胃がいてえ!
81: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:32:30
おいおい
まだホップとユウリが酒の席で旧交を温めただけじゃないか?
まだホップとユウリが酒の席で旧交を温めただけじゃないか?
86: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:34:48
>>81
今はまだね…
今はまだね…
82: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:33:08
ビートくんいつに間にどうしてこんな苦労人キャラに…
いや原作からしてそうだったわ
いや原作からしてそうだったわ
83: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:33:54
苦労人っていうかろくでもないことに巻き込まれてる……
91: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:35:52
マリィがやったことがね…
ウキウキで帰ってきてサプライズ告白しようとして首元キスマークを見せつけられたチャンピオンに悲しき過去…
ウキウキで帰ってきてサプライズ告白しようとして首元キスマークを見せつけられたチャンピオンに悲しき過去…
94: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:37:01
>>91
いつまでもウジウジしてさっさと告白しないのが悪い
ホップが今まであんたのものだったことなんて一度もなか
いつまでもウジウジしてさっさと告白しないのが悪い
ホップが今まであんたのものだったことなんて一度もなか
92: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:36:43
マリィの方に自爆させる気だろうか…
100: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:38:43
このマリィは好き凄く応援できる
103: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:40:13
>>100
俺も何か好き……
俺も何か好き……
106: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:40:50
>>100
俺もマリィにはホップと幸せになって欲しいと思う
俺もマリィにはホップと幸せになって欲しいと思う
101: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:39:21
マリィが悪いって意見ばかりだからもう一度前編読み返してきたが…まあユウリも煮え切らないしマリィに様子見に行かせるダメダメっぷりだけどマリィも本当に強かだな!!
でもこれはタイミングが悪かったってのがあるんじゃない?マリィがホップに惹かれ始めたのは明らかにユウリがきっかけ作っちゃったし……マリィが半ば焦った行動に出たのもユウリの遠征とそれから帰ってきたら…って話聞いてたからだし
………いやマリィそれは駄目だろ…うん…マリィが9割9分よくねえな…
でもこれはタイミングが悪かったってのがあるんじゃない?マリィがホップに惹かれ始めたのは明らかにユウリがきっかけ作っちゃったし……マリィが半ば焦った行動に出たのもユウリの遠征とそれから帰ってきたら…って話聞いてたからだし
………いやマリィそれは駄目だろ…うん…マリィが9割9分よくねえな…
108: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:41:02
まあアレだ死人は出ないみたいだから安心して見ておこう死人は出ないそうだから
113: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:42:28
>>108
一番信用ならねえ奴だ!
一番信用ならねえ奴だ!
116: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:43:40
一番可哀想なのはホップでは?
119: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:44:51
>>116
知れば罪人を庇うしかないし知らなければ一番の理解者を踏みにじり続けるのだ
知れば罪人を庇うしかないし知らなければ一番の理解者を踏みにじり続けるのだ
118: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:44:35
ビートは無関係なのに同期って理由で飛び火してる……あいつならこういう時は本当に黙ってそうだが
120: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 00:45:22
まぁ同期3人の問題なんだから実質ビート君の問題みたいなもんだろう
2: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:37:26
・・・・・
「お前は、オレ……の、親、友……だもの、な」
そう言い残しカウンターに突っ伏したホップ君を、私はじっと見下ろす。
「親友、か」
呟いた言葉にどんな感情が乗っていたのか、私にはわからなかった。
・・・・・
「っ……っと」
荷物置き場代わりにもう一部屋借りといて正解だった。
少なくとも、私の部屋にいたわけじゃないと分かればホップ君は安心するだろうから。
ぐったりとしたホップ君をなんとか部屋へと運び込みベッドに寝かせる。
「……ほんと、背伸びたよねホップ君」
初めてジムチャレンジに参加した時は私とそう変わらない背丈だったのに、今や頭一つぐらい余裕で超えられてしまった。
それだけの時間が過ぎてしまった。
「お前は、オレ……の、親、友……だもの、な」
そう言い残しカウンターに突っ伏したホップ君を、私はじっと見下ろす。
「親友、か」
呟いた言葉にどんな感情が乗っていたのか、私にはわからなかった。
・・・・・
「っ……っと」
荷物置き場代わりにもう一部屋借りといて正解だった。
少なくとも、私の部屋にいたわけじゃないと分かればホップ君は安心するだろうから。
ぐったりとしたホップ君をなんとか部屋へと運び込みベッドに寝かせる。
「……ほんと、背伸びたよねホップ君」
初めてジムチャレンジに参加した時は私とそう変わらない背丈だったのに、今や頭一つぐらい余裕で超えられてしまった。
それだけの時間が過ぎてしまった。
3: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:37:36
「……思ってたより『効く』の早かったな」
出来ればもう少し彼と話していたかったけど仕方がない。
私はホップ君のポケットからスマホロトムを取り出し電源を落とす。
そして、彼を優しく揺すると、ゆっくりと目を覚ます。
「……ホップ君」
「ユ、ウリ……?」
「ごめんね」
どういう意味かと尋ねられる前に、私は命令する。
「――――カラマネロ」
待機させていたカラマネロがその姿を現し、無言でその体から怪しげな光を出す。
その光に当てられたホップ君は何も言葉を発することが出来ない。
私は彼の頬をそっとなでながら、そのままその瞳から意志が消えていくのを眺める。
そして、彼の体から力が抜けた。
出来ればもう少し彼と話していたかったけど仕方がない。
私はホップ君のポケットからスマホロトムを取り出し電源を落とす。
そして、彼を優しく揺すると、ゆっくりと目を覚ます。
「……ホップ君」
「ユ、ウリ……?」
「ごめんね」
どういう意味かと尋ねられる前に、私は命令する。
「――――カラマネロ」
待機させていたカラマネロがその姿を現し、無言でその体から怪しげな光を出す。
その光に当てられたホップ君は何も言葉を発することが出来ない。
私は彼の頬をそっとなでながら、そのままその瞳から意志が消えていくのを眺める。
そして、彼の体から力が抜けた。
4: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:37:47
「もういいよ。ごめんね。カラマネロ」
そう言うと、カラマネロは悲しそうな表情で私を見る。
「……あなたは悪くないよ。悪いのは、私」
そう言ってカラマネロをボールへと戻す。
その時のカラマネロはやっぱり、悲しそうで……心配するような眼で私を見ていた。
「……」
ホップ君を見下ろす。
瞳は開いたまま、だけどどこを見ているわけでもない虚ろな瞳。
「……っはぁ」
呼吸が早くなる。鼓動が強くなる。
今なら、まだ間に合う。今なら、まだ止められる。
……でも。
「ごめんね、ホップ君」
言い訳のように呟いて、私は彼のシャツに手をかけた。
そう言うと、カラマネロは悲しそうな表情で私を見る。
「……あなたは悪くないよ。悪いのは、私」
そう言ってカラマネロをボールへと戻す。
その時のカラマネロはやっぱり、悲しそうで……心配するような眼で私を見ていた。
「……」
ホップ君を見下ろす。
瞳は開いたまま、だけどどこを見ているわけでもない虚ろな瞳。
「……っはぁ」
呼吸が早くなる。鼓動が強くなる。
今なら、まだ間に合う。今なら、まだ止められる。
……でも。
「ごめんね、ホップ君」
言い訳のように呟いて、私は彼のシャツに手をかけた。
5: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:37:58
・・・・・
バスタオルを纏っただけのあられもない姿で、私は窓から夜空を眺める。
そして、スマホを取りだし操作する。
電話はコールが鳴った瞬間に繋がった。
「……」
『どこにいるの』
「何が?」
私がとぼけると、電話の向こうのマリィちゃんは怒りに満ちた声を出す。
『ホップはどこッ!?』
「……うるさいなぁ。そんな大声出さないでよ」
『ホップが行くって言ってたバーにあんたも、ホップも行ってない。一体どこにいるっ……!』
「ああ、やっぱり張ってたんだ。エール団の人にでも頼んでたの?」
『……なんの、こと』
白々しい。
相変わらずの小賢しさだね、なんて思っているとマリィちゃんが今にも泣き出しそうな震えた声を出す。
バスタオルを纏っただけのあられもない姿で、私は窓から夜空を眺める。
そして、スマホを取りだし操作する。
電話はコールが鳴った瞬間に繋がった。
「……」
『どこにいるの』
「何が?」
私がとぼけると、電話の向こうのマリィちゃんは怒りに満ちた声を出す。
『ホップはどこッ!?』
「……うるさいなぁ。そんな大声出さないでよ」
『ホップが行くって言ってたバーにあんたも、ホップも行ってない。一体どこにいるっ……!』
「ああ、やっぱり張ってたんだ。エール団の人にでも頼んでたの?」
『……なんの、こと』
白々しい。
相変わらずの小賢しさだね、なんて思っているとマリィちゃんが今にも泣き出しそうな震えた声を出す。
6: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:38:09
『ユウリっ……もう、もういいでしょっ……?』
「何が」
『あたしは、ホップの事が、好き』
舌打ちしそうになるのを必死で堪える。
『ホップも……あたしの事が好き、たい』
「……うん、知ってる」
忌々しいけど認める。ホップ君はマリィちゃんの事が好きだ。
大事で、大切で、大好きで、ずっと守りたい。そう思ってる。
それは、それだけは。間違いなかった。
『なら、もうホップの事は諦めてっ……ホップが知ったらきっと』
「知ったら、何?」
『ホップが……悲しむたい……そんなの、あんただって嫌でしょっ……?だから……』
すっと、血の気が引くのを感じた。
怒りを通り越し、ただただ冷静になる。
「何が」
『あたしは、ホップの事が、好き』
舌打ちしそうになるのを必死で堪える。
『ホップも……あたしの事が好き、たい』
「……うん、知ってる」
忌々しいけど認める。ホップ君はマリィちゃんの事が好きだ。
大事で、大切で、大好きで、ずっと守りたい。そう思ってる。
それは、それだけは。間違いなかった。
『なら、もうホップの事は諦めてっ……ホップが知ったらきっと』
「知ったら、何?」
『ホップが……悲しむたい……そんなの、あんただって嫌でしょっ……?だから……』
すっと、血の気が引くのを感じた。
怒りを通り越し、ただただ冷静になる。
7: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:38:20
「……うん、そうだね。マリィちゃんの言う通りだよ。私も、ホップ君が悲しむ姿なんて見たくないよ」
『ならっ……!』
マリィちゃんの言う事は正しい。
ホップ君はきっと私のした事を知れば、もう私に笑顔なんて見せてくれなくなる。
だけど、
「……でもね―――――あなたにそれを言われると反吐が出る」
自分でも驚くくらい冷たくて怒りに満ちた声が出る。
何がホップが悲しむだ。何があんただって嫌でしょだ。
「私を騙してホップ君を奪ったやつが、正論吐かないでよ。被害者ぶらないでよ」
『っ……』
図星を突かれマリィちゃんは押し黙る。
そのぐらいの自覚はあったんだ。
「……それにね、私はもう選んだの」
そう、選んでしまった。
『ならっ……!』
マリィちゃんの言う事は正しい。
ホップ君はきっと私のした事を知れば、もう私に笑顔なんて見せてくれなくなる。
だけど、
「……でもね―――――あなたにそれを言われると反吐が出る」
自分でも驚くくらい冷たくて怒りに満ちた声が出る。
何がホップが悲しむだ。何があんただって嫌でしょだ。
「私を騙してホップ君を奪ったやつが、正論吐かないでよ。被害者ぶらないでよ」
『っ……』
図星を突かれマリィちゃんは押し黙る。
そのぐらいの自覚はあったんだ。
「……それにね、私はもう選んだの」
そう、選んでしまった。
8: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:38:34
「ホップ君は悲しむだろうし、もう……私の前で笑ってくれなくなるだろうって」
そうなったらきっと私は身が引き裂かれるような思いをするだろう。
自分のしたことを後悔して、泣き叫ぶだろう……それでも。
「……それでも、私は……ホップ君が好きなの。ホップ君が、欲しいの」
『ユウリっ……お願い、考え直して?そんな事、そんな事ダメたい』
「なら、ホップ君と別れてくれる?」
『……』
マリィちゃんは、何も言わない。
「……だよね。知ってた。あなたはあの時からずっと口だけなんだもの」
この女はただ頼むばかりで、決して譲ろうとはしない。
そのくせ、他人の譲れないものを簡単に奪う。
あの時から何も変わってない。
『ユウリっ……!お願いっ……!お願い、します……』
きっと、目の前にいたらあの時のように土下座して許しを請うてるんだろう。
それほどまでにマリィちゃんの声は切羽詰まったものだった。
そうなったらきっと私は身が引き裂かれるような思いをするだろう。
自分のしたことを後悔して、泣き叫ぶだろう……それでも。
「……それでも、私は……ホップ君が好きなの。ホップ君が、欲しいの」
『ユウリっ……お願い、考え直して?そんな事、そんな事ダメたい』
「なら、ホップ君と別れてくれる?」
『……』
マリィちゃんは、何も言わない。
「……だよね。知ってた。あなたはあの時からずっと口だけなんだもの」
この女はただ頼むばかりで、決して譲ろうとはしない。
そのくせ、他人の譲れないものを簡単に奪う。
あの時から何も変わってない。
『ユウリっ……!お願いっ……!お願い、します……』
きっと、目の前にいたらあの時のように土下座して許しを請うてるんだろう。
それほどまでにマリィちゃんの声は切羽詰まったものだった。
9: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:38:44
でも、今更そんな事で私の心は揺らいだりしない。だって、
「……ねぇマリィちゃん。ホップ君、何してると思う?」
『……え?』
「マリィちゃん……ホップ君はね、今私の部屋で寝てるよ」
視線の先、一糸まとわぬ姿のホップ君は小さく寝息を立てている。
「写真も、動画も撮ってある。見せてあげようか?」
嘘。万が一にでも外部に漏れる可能性を考えたら、そんなもの残すわけがない。
だけど、嘘なのはそれだけだ。
私は――――ホップ君を弄んだ。
意識の無い彼を、欲望のままに貪った。
夢にまでみた瞬間。だけど、下腹部に残る痛みが、それをどうしようもなく現実だと教えてくれる。
何かが軋む音が電話の向こうから聞こえる。
呼吸の音が、彼女の怒りを私に伝えてくる。
「……ねぇマリィちゃん。ホップ君、何してると思う?」
『……え?』
「マリィちゃん……ホップ君はね、今私の部屋で寝てるよ」
視線の先、一糸まとわぬ姿のホップ君は小さく寝息を立てている。
「写真も、動画も撮ってある。見せてあげようか?」
嘘。万が一にでも外部に漏れる可能性を考えたら、そんなもの残すわけがない。
だけど、嘘なのはそれだけだ。
私は――――ホップ君を弄んだ。
意識の無い彼を、欲望のままに貪った。
夢にまでみた瞬間。だけど、下腹部に残る痛みが、それをどうしようもなく現実だと教えてくれる。
何かが軋む音が電話の向こうから聞こえる。
呼吸の音が、彼女の怒りを私に伝えてくる。
10: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:38:57
『ユウリッ……あんたッ!?』
「ホップ君の名誉のために言っておくけど、彼は何も知らないよ。私がちょっと『手間かけた』だけ」
……最終的にはカラマネロに頼むことになったけど。
あの子には悪いことをしてしまった。今更良い人ぶるつもりなんて無いけれど、それでも。私を信じてついてきて来てくれた子を利用した事に胸が痛むのを止められない。
「だから、朝になれば何も知らず慌ててあなたに謝罪の電話でもかけるだろうね。その時は慣れないお酒で酔い潰れたって事にしてあげて?」
そう言った所で、納得できるわけないだろう、マリィちゃんは私の耳元でひたすら喚きたてる。
それにうんざりした私は、彼女に核心を告げる事にした。
「ていうかさマリィちゃん。あなた――――私がすることわかってたでしょ?」
『な、何のことっ……』
あくまでシラを切るマリィちゃん。でも、それに付き合う義理は無い。
「自分がした事と私の気持ちを知っていれば、ホップ君と二人でお酒を飲みたいなんてどいういう意味か分かるに決まってるでしょ?」
『違うっ……!私は、あんたを信頼してっ……』
「ホップ君の名誉のために言っておくけど、彼は何も知らないよ。私がちょっと『手間かけた』だけ」
……最終的にはカラマネロに頼むことになったけど。
あの子には悪いことをしてしまった。今更良い人ぶるつもりなんて無いけれど、それでも。私を信じてついてきて来てくれた子を利用した事に胸が痛むのを止められない。
「だから、朝になれば何も知らず慌ててあなたに謝罪の電話でもかけるだろうね。その時は慣れないお酒で酔い潰れたって事にしてあげて?」
そう言った所で、納得できるわけないだろう、マリィちゃんは私の耳元でひたすら喚きたてる。
それにうんざりした私は、彼女に核心を告げる事にした。
「ていうかさマリィちゃん。あなた――――私がすることわかってたでしょ?」
『な、何のことっ……』
あくまでシラを切るマリィちゃん。でも、それに付き合う義理は無い。
「自分がした事と私の気持ちを知っていれば、ホップ君と二人でお酒を飲みたいなんてどいういう意味か分かるに決まってるでしょ?」
『違うっ……!私は、あんたを信頼してっ……』
11: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:39:11
……どの口が言うんだ。その信頼を裏切ったのは、他でもないあなたなのに。
「待ち合わせ場所に見張り付けてたのに?」
『っ……』
あ、否定しないんだ。さっきは違うって言ってたのに。
「私が何をするか知ってて、それでも彼を送り出した。見張りを付けてたのは何かって時に電話するタイミングでも図ってたのかな?」
まぁそんな事だろうと思ってたから直前になって本来の予定だったロンドロゼに場所を変更したんだけどね。
「そんなに嫌なら止めれば良かったのに。ホップ君言ってたよ?『オレは浮気なんて出来ない甲斐性無しだと思われているのか……?』って」
さっきまでの彼との幸せな時間を思い出して口元が綻ぶ。
そして……それを私が壊した事を思い出して表情が消える。
「マリィちゃんはさ、怖かったんだよね。私に全部暴露されるのが」
「待ち合わせ場所に見張り付けてたのに?」
『っ……』
あ、否定しないんだ。さっきは違うって言ってたのに。
「私が何をするか知ってて、それでも彼を送り出した。見張りを付けてたのは何かって時に電話するタイミングでも図ってたのかな?」
まぁそんな事だろうと思ってたから直前になって本来の予定だったロンドロゼに場所を変更したんだけどね。
「そんなに嫌なら止めれば良かったのに。ホップ君言ってたよ?『オレは浮気なんて出来ない甲斐性無しだと思われているのか……?』って」
さっきまでの彼との幸せな時間を思い出して口元が綻ぶ。
そして……それを私が壊した事を思い出して表情が消える。
「マリィちゃんはさ、怖かったんだよね。私に全部暴露されるのが」
12: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:39:22
当然だろう。自分の所業を知られたら、ホップ君との幸せな生活は崩れ去る。
ホップ君はあの女を見放したりしないだろうけど、そこにあるのは二人が思い描いていた明るい未来とは程遠い、悲痛で、悲劇的なものになるだろう。
それを恐れるマリィちゃんの気持ちは察するに余りある。
何の関係も無い赤の他人なら同情してあげたかもしれない。
……でも、私は当事者だ。
「私の機嫌を損ねて、ホップ君に洗いざらいぶちまけられたら、って思ったんだよね。ホップ君を引き留めて『どうしてダメなんだ?』って聞かれるのが怖かったんだよね」
彼がそんな事言うはず無いのに。
誰よりも何よりもマリィちゃんの事を考えているのに。
大好きな恋人すら心の底では信用出来てないマリィちゃんを心底哀れに思う。
『違う……違うッ!?』
マリィちゃんの声が焦りと動揺で揺れる。
「あなたは結局自分の事だけだね。あの時からそう。自分が傷つくのが怖くて、好きな人に悪いイメージを持たれたくなくて」
ホップ君はあの女を見放したりしないだろうけど、そこにあるのは二人が思い描いていた明るい未来とは程遠い、悲痛で、悲劇的なものになるだろう。
それを恐れるマリィちゃんの気持ちは察するに余りある。
何の関係も無い赤の他人なら同情してあげたかもしれない。
……でも、私は当事者だ。
「私の機嫌を損ねて、ホップ君に洗いざらいぶちまけられたら、って思ったんだよね。ホップ君を引き留めて『どうしてダメなんだ?』って聞かれるのが怖かったんだよね」
彼がそんな事言うはず無いのに。
誰よりも何よりもマリィちゃんの事を考えているのに。
大好きな恋人すら心の底では信用出来てないマリィちゃんを心底哀れに思う。
『違う……違うッ!?』
マリィちゃんの声が焦りと動揺で揺れる。
「あなたは結局自分の事だけだね。あの時からそう。自分が傷つくのが怖くて、好きな人に悪いイメージを持たれたくなくて」
13: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:39:37
そう言って気づく。
もしかしてマリィちゃんが私に黙ってホップ君に近づいたのは、出し抜こうとしたんじゃなくて私に悪く思われたくなかったからなのか。
親友だと思っていたのは本当だったのか。
だとしたら――――本当に救えない。
「寛容な恋人ぶって、ただの保身じゃん。私は……ホップ君が来なくても何もしなかったのに」
彼が来なかったのならそれでも良かった。
その時はマリィちゃんやビート君も呼んで同期会とでも言ってまた集まるつもりだった。
ホップ君と、お酒でも交えて楽しくお喋りしたかったのは本心からだった。
だけど、ホップ君はやってきた。
マリィちゃんは危険だと分かっていたのに、ホップ君を送り出した。
「臆病風に吹かれたのはあなたもだね。まぁ、マリィちゃんはそれよりも酷いけど」
『何……が』
そうだろうね。あなたはちゃんと言葉にしなきゃわかろうとしないだろうね。
だから、私は告げる。
もしかしてマリィちゃんが私に黙ってホップ君に近づいたのは、出し抜こうとしたんじゃなくて私に悪く思われたくなかったからなのか。
親友だと思っていたのは本当だったのか。
だとしたら――――本当に救えない。
「寛容な恋人ぶって、ただの保身じゃん。私は……ホップ君が来なくても何もしなかったのに」
彼が来なかったのならそれでも良かった。
その時はマリィちゃんやビート君も呼んで同期会とでも言ってまた集まるつもりだった。
ホップ君と、お酒でも交えて楽しくお喋りしたかったのは本心からだった。
だけど、ホップ君はやってきた。
マリィちゃんは危険だと分かっていたのに、ホップ君を送り出した。
「臆病風に吹かれたのはあなたもだね。まぁ、マリィちゃんはそれよりも酷いけど」
『何……が』
そうだろうね。あなたはちゃんと言葉にしなきゃわかろうとしないだろうね。
だから、私は告げる。
14: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:39:49
マリィちゃんの本心を。変わらない本性を。
「私のする事わかってたのに、自分の過去をバラされるのが怖くて、自分の恋人が恋敵の元へ行くのを見送った。マリィちゃん――――あなたは、私にホップ君を売ったんだよ」
ガラスにひびが入るような音がした。
それは、空耳だけど紛れもなく、マリィちゃんから出た音だった。
『違う……違うッ!?あたしはッ!?」』
「何が違うの?あんな真似してまで手に入れた恋人を、自分を守るために差し出した……一体、何が違うの?」
もちろん、マリィちゃんも私がここまで強硬な手段に出るとは思っていなかったのだろう。
だけど、それは危険なのをわかってホップ君を見送ったという事実を変えたりはしない。
『違う違う違うッ!?あたしはッ、本当にっ……ホップなら、大丈夫、だって……あんたが……そこまで、するだなんて……』
狼狽し、言い訳をまくしたてるマリィちゃんの姿をこの目で見られないのは本当に残念だ。
きっと、さぞかし無様なのだろうに。
「……くふっ」
その姿を想像していたら、思わず笑ってしまう。
「私のする事わかってたのに、自分の過去をバラされるのが怖くて、自分の恋人が恋敵の元へ行くのを見送った。マリィちゃん――――あなたは、私にホップ君を売ったんだよ」
ガラスにひびが入るような音がした。
それは、空耳だけど紛れもなく、マリィちゃんから出た音だった。
『違う……違うッ!?あたしはッ!?」』
「何が違うの?あんな真似してまで手に入れた恋人を、自分を守るために差し出した……一体、何が違うの?」
もちろん、マリィちゃんも私がここまで強硬な手段に出るとは思っていなかったのだろう。
だけど、それは危険なのをわかってホップ君を見送ったという事実を変えたりはしない。
『違う違う違うッ!?あたしはッ、本当にっ……ホップなら、大丈夫、だって……あんたが……そこまで、するだなんて……』
狼狽し、言い訳をまくしたてるマリィちゃんの姿をこの目で見られないのは本当に残念だ。
きっと、さぞかし無様なのだろうに。
「……くふっ」
その姿を想像していたら、思わず笑ってしまう。
15: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:40:00
それをマリィちゃんは聞いたのだろう。グダグダと述べていた言い訳を止め、今度は私に矛先を向けてくる。
『あんたがっ……あんただってッ!?いつまでもいつまでもいつまでも、ホップの事引きずってっ!?』
自分の事を棚に上げて責任転嫁。そんなところも変わってないんだね。
今更、そんな事で私が引くとでも思ってるのだろうか。
「そうだよ。だって、私の恋は終わってないから。もう、終われないから」
私の時は、止まったままだ。
全てを裏切られたあの日のまま、何も変われずにここにいる。
そんな自分の無様に思わず乾いた笑いが漏れる。
それを嘲られたとでも思ったのだろう。
『このッ……泥棒猫ッ!?』
マリィちゃんは喉が裂けるような声を出す。
泥棒猫。これまた懐かしい言葉だ。
私が、何度も何度もマリィちゃんにぶつけた言葉。
『あんたがっ……あんただってッ!?いつまでもいつまでもいつまでも、ホップの事引きずってっ!?』
自分の事を棚に上げて責任転嫁。そんなところも変わってないんだね。
今更、そんな事で私が引くとでも思ってるのだろうか。
「そうだよ。だって、私の恋は終わってないから。もう、終われないから」
私の時は、止まったままだ。
全てを裏切られたあの日のまま、何も変われずにここにいる。
そんな自分の無様に思わず乾いた笑いが漏れる。
それを嘲られたとでも思ったのだろう。
『このッ……泥棒猫ッ!?』
マリィちゃんは喉が裂けるような声を出す。
泥棒猫。これまた懐かしい言葉だ。
私が、何度も何度もマリィちゃんにぶつけた言葉。
16: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:40:11
その度に私にはそんな事を言う資格は無いのだと思い知らされた。
だけど、
「……うん、そうだよ。私は泥棒猫」
今、その言葉は正しく使われた。
他人のモノを奪った私は、間違いなく泥棒の誹りに相応しい人間だ。
「あなたの恋人を奪いたくてしょうがない、ただの卑怯者」
あの日、私を罵倒したマリィちゃんに何も言い返せなかった。
それ以来ずっと抱えていた空虚な気持ち。それが満たされたような気がした。
何もできなかった私は、泥棒猫になる事が出来た。
『なんでっ……なんでそこまでっ……』
開き直ったのではなく、本心からそう思っているのが伝わったのだろう。
マリィちゃんは怯えているようだ。
信じられなくて、理解できなくて、私を恐れているようだ。
だけど、
「……うん、そうだよ。私は泥棒猫」
今、その言葉は正しく使われた。
他人のモノを奪った私は、間違いなく泥棒の誹りに相応しい人間だ。
「あなたの恋人を奪いたくてしょうがない、ただの卑怯者」
あの日、私を罵倒したマリィちゃんに何も言い返せなかった。
それ以来ずっと抱えていた空虚な気持ち。それが満たされたような気がした。
何もできなかった私は、泥棒猫になる事が出来た。
『なんでっ……なんでそこまでっ……』
開き直ったのではなく、本心からそう思っているのが伝わったのだろう。
マリィちゃんは怯えているようだ。
信じられなくて、理解できなくて、私を恐れているようだ。
17: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:40:24
そうなったらもう、先ほどまでの威勢のよさはどこへ行ったのか。
電話から聞こえてくる声は、今にも消えそうなぐらい弱々しくなっていた。
『あたしが、悪かったからっ……騙して、悪かったから……全部、全部っ……あたしが悪かったからっ……』
今更な謝罪に私の心が揺れる事は無い。
でも、一つだけマリィちゃんに伝えたい事があった。
「……マリィちゃん、私はね。あなたがホップ君と結ばれたのは別に良いと思ってるの」
電話の向こうのマリィちゃんが小さく戸惑いの声を出す。
「ホップ君の気持ちはホップ君のもので、そのホップ君が好きになったのがあなたなら。それで良いと思ってた」
大好きだから。だから、彼の選んだ幸せを祝福したかった。
「でも……それならせめて、ホップ君に想いを伝えたかった」
例え叶わぬ恋であっても、それでも私の想いを知って欲しかった。
電話から聞こえてくる声は、今にも消えそうなぐらい弱々しくなっていた。
『あたしが、悪かったからっ……騙して、悪かったから……全部、全部っ……あたしが悪かったからっ……』
今更な謝罪に私の心が揺れる事は無い。
でも、一つだけマリィちゃんに伝えたい事があった。
「……マリィちゃん、私はね。あなたがホップ君と結ばれたのは別に良いと思ってるの」
電話の向こうのマリィちゃんが小さく戸惑いの声を出す。
「ホップ君の気持ちはホップ君のもので、そのホップ君が好きになったのがあなたなら。それで良いと思ってた」
大好きだから。だから、彼の選んだ幸せを祝福したかった。
「でも……それならせめて、ホップ君に想いを伝えたかった」
例え叶わぬ恋であっても、それでも私の想いを知って欲しかった。
18: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:40:35
「フラれてもいい。受け入れてもらえなくてもいい。でも……ちゃんと、好きって伝えたかった」
ホップ君はきっと辛そうに唇をかみしめるだろう。
それでも、ちゃんと自分の大切な者のために私を振っただろう。
そうしたらきっと、私の恋は終わっていつかまた、別の誰かを好きになってただろう。
「私が遠征に行く前……ううん行ってる時、あなたがホップ君を好きだって言ってくれれば応援した。負けないよって強がりたかった」
それで、負けたっていい。そうなったら軽口でも叩きながら祝福して、一人になったら泣いて、それでも笑って二人の前途に幸ある事を願っただろう。
だって、
「私たちは、親友だったから」
ハロンを出て初めて出会った同性の友達。
一緒に競い合って、たくさん戦って、たくさん遊んだ。
マリィちゃんは私の、かけがえのない親友だった。
ホップ君はきっと辛そうに唇をかみしめるだろう。
それでも、ちゃんと自分の大切な者のために私を振っただろう。
そうしたらきっと、私の恋は終わっていつかまた、別の誰かを好きになってただろう。
「私が遠征に行く前……ううん行ってる時、あなたがホップ君を好きだって言ってくれれば応援した。負けないよって強がりたかった」
それで、負けたっていい。そうなったら軽口でも叩きながら祝福して、一人になったら泣いて、それでも笑って二人の前途に幸ある事を願っただろう。
だって、
「私たちは、親友だったから」
ハロンを出て初めて出会った同性の友達。
一緒に競い合って、たくさん戦って、たくさん遊んだ。
マリィちゃんは私の、かけがえのない親友だった。
19: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:40:50
「でもそうはならなかった。あなたは、私に内緒でホップ君を手に入れた。たとえ裏切っていたとしても、せめて一言言って欲しかった」
……そうか、やっとわかった。私は、ホップ君を奪われた事よりも、親友に裏切られた事が辛かったんだ。
涙が枯れるまで泣いたのは、喉から血が出るまで叫んだのは、親友の裏切りが何よりも悲しかったからなんだ。
「だから、マリィちゃん――――もう、遅いよ」
友情は確かにあった。信頼も確かにあった。
だけど、何もかも壊れた。
時間は巻き戻らない。やったことを無しにすることはできない。
それは、彼女も。私も。
あるいは私が違う選択肢を選んでいれば。マリィちゃんが別の選択肢を選んでいれば。
ここまで破滅的にならなかったかもしれない。
だけどもう、遅いんだ。
全部全部終わって、今はただの後日談なんだ。
私はもう、ホップ君への恋心を終わらせられない。
マリィちゃんとの友情を取り戻すことはできない。
もう、どうしようもないんだ。
……そうか、やっとわかった。私は、ホップ君を奪われた事よりも、親友に裏切られた事が辛かったんだ。
涙が枯れるまで泣いたのは、喉から血が出るまで叫んだのは、親友の裏切りが何よりも悲しかったからなんだ。
「だから、マリィちゃん――――もう、遅いよ」
友情は確かにあった。信頼も確かにあった。
だけど、何もかも壊れた。
時間は巻き戻らない。やったことを無しにすることはできない。
それは、彼女も。私も。
あるいは私が違う選択肢を選んでいれば。マリィちゃんが別の選択肢を選んでいれば。
ここまで破滅的にならなかったかもしれない。
だけどもう、遅いんだ。
全部全部終わって、今はただの後日談なんだ。
私はもう、ホップ君への恋心を終わらせられない。
マリィちゃんとの友情を取り戻すことはできない。
もう、どうしようもないんだ。
20: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:41:16
沈黙が私たちを繋ぐ。どれぐらい時が経ったのだろう、マリィちゃんが乾いた吐息を漏らす。
『お願い……ホップを、返して』
搾りかすのように弱りきった声。
マリィちゃんにはもう、言い返す気力も罵倒する意思も無いのだろう。
ただただ、私に懇願する。
『全部……全部言うから。ホップにも、みんなにも……私のしたこと、全部教えるから……全部、言っていいから……だから、ホップを返して……』
少し、驚いた。ここまで来てもマリィちゃんは保身を優先すると思っていたから。
だけど、彼女は自分の所業詳らかにしても良いという。
それで、ホップ君が帰ってくるなら、と。
きっとそれは今だけの気持ちなのだろう。
私が何も言わなければ、彼女はやっぱり自分の所業をひた隠しにしたままなのだろう。
それでも、それでもだ。
今、彼女は私に命を預けた。
大切な人と引き換えに、自分の全てを私に託した。
それほどまでにホップ君を好きなんだと、理解できた。
『お願い……ホップを、返して』
搾りかすのように弱りきった声。
マリィちゃんにはもう、言い返す気力も罵倒する意思も無いのだろう。
ただただ、私に懇願する。
『全部……全部言うから。ホップにも、みんなにも……私のしたこと、全部教えるから……全部、言っていいから……だから、ホップを返して……』
少し、驚いた。ここまで来てもマリィちゃんは保身を優先すると思っていたから。
だけど、彼女は自分の所業詳らかにしても良いという。
それで、ホップ君が帰ってくるなら、と。
きっとそれは今だけの気持ちなのだろう。
私が何も言わなければ、彼女はやっぱり自分の所業をひた隠しにしたままなのだろう。
それでも、それでもだ。
今、彼女は私に命を預けた。
大切な人と引き換えに、自分の全てを私に託した。
それほどまでにホップ君を好きなんだと、理解できた。
21: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:41:29
『あたしには、あたしは……ホップが、いないと……ダメなの……』
すすり泣くような声が聞こえてくる。
その言葉にはもう力も何もなく、只々弱々しい少女のものだった。
「……良いよ、言わなくて。今更もう、いいよ」
どうせ、全てが明らかになった所で何一つ元には戻らないのだから。
ホップ君の笑顔が奪われるだけなのだから。
それに、最初からホップ君は帰すつもりだった。だって、
「……返すよ。ちゃんと。だって……ホップ君は、あなたの事を愛してるから」
そう告げると返事は帰ってこなかった。
呻くような泣き声だけが、響いてきた。
私は、何も言わず通話を切った。
すすり泣くような声が聞こえてくる。
その言葉にはもう力も何もなく、只々弱々しい少女のものだった。
「……良いよ、言わなくて。今更もう、いいよ」
どうせ、全てが明らかになった所で何一つ元には戻らないのだから。
ホップ君の笑顔が奪われるだけなのだから。
それに、最初からホップ君は帰すつもりだった。だって、
「……返すよ。ちゃんと。だって……ホップ君は、あなたの事を愛してるから」
そう告げると返事は帰ってこなかった。
呻くような泣き声だけが、響いてきた。
私は、何も言わず通話を切った。
22: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:41:41
・・・・・
あられもない姿のホップ君は気持ちよさそうに寝息を立てている。
その胸板にそっと触れる。
輪郭をなぞるように指を這わせ、ゆっくりと抱きしめる。
触れ合う肌と肌。
彼と私の温度が混ざり合う心地よい感覚。
それは、私がずっと求めていたもので、なのにどうしようもなく、胸が痛い。
「なんで、かなぁ……?私は、私はただ……普通に、恋してただけなのに」
眠る彼に囁く。
ずっとずっと好きだった。
いつから?なんてわからない。気づいた時には好きだった。
色々あったけど、彼の隣にいたいって思ってた。
きっといつか、そうなると思ってた。
彼を好きなのは私だけ。いつか、家族や親友に祝福される中、永遠の愛を誓うのだと、何の根拠もなく信じてた。
だけど、そんな風に油断してたから、驕っていたから、私は彼を永遠に失った。
あられもない姿のホップ君は気持ちよさそうに寝息を立てている。
その胸板にそっと触れる。
輪郭をなぞるように指を這わせ、ゆっくりと抱きしめる。
触れ合う肌と肌。
彼と私の温度が混ざり合う心地よい感覚。
それは、私がずっと求めていたもので、なのにどうしようもなく、胸が痛い。
「なんで、かなぁ……?私は、私はただ……普通に、恋してただけなのに」
眠る彼に囁く。
ずっとずっと好きだった。
いつから?なんてわからない。気づいた時には好きだった。
色々あったけど、彼の隣にいたいって思ってた。
きっといつか、そうなると思ってた。
彼を好きなのは私だけ。いつか、家族や親友に祝福される中、永遠の愛を誓うのだと、何の根拠もなく信じてた。
だけど、そんな風に油断してたから、驕っていたから、私は彼を永遠に失った。
23: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:41:53
「なんで、こんな事になっちゃったのかなぁ……」
大好きだったから。愛してたから。
「好きな人とキスしたり、結ばれるって、とっても幸せな事なのに……なんで、こんなに痛いのかなぁ……」
決まってる。私は、彼を汚したから。
大切な人に一途で、親友へ真摯で、ただただ善良な彼を一方的な欲望で汚した。
私は、マリィちゃんと何も変わらない。
自分勝手な理由で大切な人を裏切って、大切な仲間まで巻き込んで、自分が傷つきたくないからこうやって小賢しい真似で誤魔化す。
私は――――どうしようもなく悪だ。
今更自覚したところで何の意味も無いけれど。
「……ホップ君が目を覚ます前に服を着せないと」
目が覚めた時、何もなかったと思えるように。
彼が、何も気づかないように。
私は出来るだけ彼の肌に触れるように、服を着せていく。
大好きだったから。愛してたから。
「好きな人とキスしたり、結ばれるって、とっても幸せな事なのに……なんで、こんなに痛いのかなぁ……」
決まってる。私は、彼を汚したから。
大切な人に一途で、親友へ真摯で、ただただ善良な彼を一方的な欲望で汚した。
私は、マリィちゃんと何も変わらない。
自分勝手な理由で大切な人を裏切って、大切な仲間まで巻き込んで、自分が傷つきたくないからこうやって小賢しい真似で誤魔化す。
私は――――どうしようもなく悪だ。
今更自覚したところで何の意味も無いけれど。
「……ホップ君が目を覚ます前に服を着せないと」
目が覚めた時、何もなかったと思えるように。
彼が、何も気づかないように。
私は出来るだけ彼の肌に触れるように、服を着せていく。
24: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:42:04
そうして思う。
きっと、遠くない未来。ホップ君はマリィちゃんにプロポーズするのだろう。
マリィちゃんはそれを涙ながらに受け入れるのだろう。
そうして、二人は幸せに暮らし、いつか子供にも恵まれて、絵に描いたような理想の家族になるのだろう。
そして―――私はいつかそれをぶち壊すのだろう。
ホップ君は悲しむだろう。どうしてそんな事をしたのか問い詰めるだろう。
でも……きっと、私を恨んだりはしない。
ただただ自分を責めるのだろう。どんな理由があったって、悪いのは私なのに。
私がどれだけ恨まれようとしても、そんな事してはくれないのだろう。
それがわかっていても私はもう、止まる事が出来ない。
きっと、遠くない未来。ホップ君はマリィちゃんにプロポーズするのだろう。
マリィちゃんはそれを涙ながらに受け入れるのだろう。
そうして、二人は幸せに暮らし、いつか子供にも恵まれて、絵に描いたような理想の家族になるのだろう。
そして―――私はいつかそれをぶち壊すのだろう。
ホップ君は悲しむだろう。どうしてそんな事をしたのか問い詰めるだろう。
でも……きっと、私を恨んだりはしない。
ただただ自分を責めるのだろう。どんな理由があったって、悪いのは私なのに。
私がどれだけ恨まれようとしても、そんな事してはくれないのだろう。
それがわかっていても私はもう、止まる事が出来ない。
25: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:42:20
「……ホップ君」
私は、最後にもう一度彼に唇を重ねる。
一瞬で、だけど私にとっては永遠のような時間。
そして、名残惜しそうに唇を離す。
「……ホップ君?」
その時、何かを言おうと彼の唇が小さく動く。
口元に耳を寄せると、
「……マリィ」
愛する人の名を呟く。きっと彼は、夢の中でも彼女と一緒なのだろう。
「―――――ははっ」
乾いた笑いは、夜の闇に吸い込まれていった。
朦朧とする彼は、一度だって私の名前を呼んでくれなかった。
私は、最後にもう一度彼に唇を重ねる。
一瞬で、だけど私にとっては永遠のような時間。
そして、名残惜しそうに唇を離す。
「……ホップ君?」
その時、何かを言おうと彼の唇が小さく動く。
口元に耳を寄せると、
「……マリィ」
愛する人の名を呟く。きっと彼は、夢の中でも彼女と一緒なのだろう。
「―――――ははっ」
乾いた笑いは、夜の闇に吸い込まれていった。
朦朧とする彼は、一度だって私の名前を呼んでくれなかった。
26: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:42:31
・・・・・
ガラス越しに朝日を眺める。
この部屋にはもう、私しかいない。
――――大丈夫、ホップ君は気づいてない。
目覚めた時の彼は何も変わらず、私の知っているホップ君のままだった。
私にされた事なんて知りもせず、笑いかけてくれた。
心臓が張り裂けそうになった、泣き崩れそうになった。
それでも、必死で堪えて笑顔を返した。
きっとマリィちゃんも大丈夫だろう。
彼女は腹芸が得意だから、帰ってきたホップ君に対していつも通りのままでいられるだろう。
「あ……」
ホップ君がエントランスから出てくる。
飛び込むようにタクシーに乗り、すぐに飛び立っていった。
ガラス越しに朝日を眺める。
この部屋にはもう、私しかいない。
――――大丈夫、ホップ君は気づいてない。
目覚めた時の彼は何も変わらず、私の知っているホップ君のままだった。
私にされた事なんて知りもせず、笑いかけてくれた。
心臓が張り裂けそうになった、泣き崩れそうになった。
それでも、必死で堪えて笑顔を返した。
きっとマリィちゃんも大丈夫だろう。
彼女は腹芸が得意だから、帰ってきたホップ君に対していつも通りのままでいられるだろう。
「あ……」
ホップ君がエントランスから出てくる。
飛び込むようにタクシーに乗り、すぐに飛び立っていった。
27: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:42:41
愛する人の元へと真っ直ぐ帰っていく彼を窓越しに見送る。
そうして気づく。私はもう、マリィちゃんを恨んではいないという事に。
ホップ君が彼女といると思うだけで煮えたぎるような怒りを覚えていたのに。
今は凪のように穏やかだ。
それはつまり、私はもう被害者じゃないという事で、彼女と同じただの加害者に成り果てたんだ。
「ホップ君」
名前を呼ぶ。届くわけ無いのに。
「ホップ君」
そして悟る。
私はもう彼と未来を語り合ったまどろみの森には、想い出の詰まった故郷には、二度と戻れないんだと。
何も知らなくて、何でもできると思っていたあの頃の記憶は私には眩しすぎて、もうどこにも行けなくなった私が居ていい場所じゃないから。
「ホップ君」
そして、私は繰り返すのだろう。
そうして気づく。私はもう、マリィちゃんを恨んではいないという事に。
ホップ君が彼女といると思うだけで煮えたぎるような怒りを覚えていたのに。
今は凪のように穏やかだ。
それはつまり、私はもう被害者じゃないという事で、彼女と同じただの加害者に成り果てたんだ。
「ホップ君」
名前を呼ぶ。届くわけ無いのに。
「ホップ君」
そして悟る。
私はもう彼と未来を語り合ったまどろみの森には、想い出の詰まった故郷には、二度と戻れないんだと。
何も知らなくて、何でもできると思っていたあの頃の記憶は私には眩しすぎて、もうどこにも行けなくなった私が居ていい場所じゃないから。
「ホップ君」
そして、私は繰り返すのだろう。
28: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:42:51
マリィちゃんへの復讐なんかじゃなくて、ただただ私の欲望のためにまた彼を汚すのだろう。
そうしていつか隠し切れなくなって、全てが壊れた時。
私は―――それでも止まらないんだろう。
私にはもう、終点なんてないから。
そんなものはあの日の夜に親友と共に消えたから。
だから、もうどうでもいい。
「……ふふっ」
そっとお腹を撫でる。
どうなるかわからないけど、確かな『痛み』を私は刻んだ。
この痛みがある限り私は大丈夫。
そして―――――この甘い痛みを忘れた時、私はまた彼を呼ぶのだろう。
何もかもが壊れる日まで。
「愛してるよ、ホップ君」
そうしていつか隠し切れなくなって、全てが壊れた時。
私は―――それでも止まらないんだろう。
私にはもう、終点なんてないから。
そんなものはあの日の夜に親友と共に消えたから。
だから、もうどうでもいい。
「……ふふっ」
そっとお腹を撫でる。
どうなるかわからないけど、確かな『痛み』を私は刻んだ。
この痛みがある限り私は大丈夫。
そして―――――この甘い痛みを忘れた時、私はまた彼を呼ぶのだろう。
何もかもが壊れる日まで。
「愛してるよ、ホップ君」
29: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:43:28
なっがいわ…って思ったけど区切れる所ないし明日には回したくないしでやっちゃう事にしました
とりあえずホップ君とカラマネロが一番可哀想だなって思います。ずっとどうしてこんなことにっ…!ってなりながら書いてました
ちなみに殿堂入りを果たした古参メンバーの一匹って設定です。
色々あったけどこの話でユウリとマリィは対等のステージに立ちました。やったね
誤解されるとアレなんで言っておくと私は別にマリィちゃんが嫌いとかじゃなくてめっちゃ好きです
同時に、男のために醜くなれる女の子が性癖なだけなんです
とりあえずホップ君とカラマネロが一番可哀想だなって思います。ずっとどうしてこんなことにっ…!ってなりながら書いてました
ちなみに殿堂入りを果たした古参メンバーの一匹って設定です。
色々あったけどこの話でユウリとマリィは対等のステージに立ちました。やったね
誤解されるとアレなんで言っておくと私は別にマリィちゃんが嫌いとかじゃなくてめっちゃ好きです
同時に、男のために醜くなれる女の子が性癖なだけなんです
33: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:45:19
>>29
チャンピオンとそのへんのトレーナーが対等だというのかね
チャンピオンとそのへんのトレーナーが対等だというのかね
30: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:43:56
おもいよ…
32: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:45:17
来たか…
34: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:45:52
おつらい……
35: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:46:03
正直言うとスカッとしたが…スカッとした事で同じレベルまで落ちてしまったんだね…
36: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:46:34
…和解できて良かったな、うん!
37: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:46:38
ねぇこれもしかしたら確率で何か出来るやつじゃ…
39: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:48:36
チャンピオン妊娠のニュースが報じられたときの2人の反応を想像するとワクワクする
40: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:49:47
チャンピオンが何故かDNA検査を拒否するのかな…
41: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:51:59
父親も明かされないし一人で育てることを固持するだろうな
43: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:52:44
こわいよ…
46: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:54:21
将来ラスボスになりそうな存在を孕むな
48: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:55:49
ホップとマリィの幸せをいつか壊すって言ってるし
誰の子供か全国中継でぶっちゃけそう
誰の子供か全国中継でぶっちゃけそう
49: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:56:38
ビート君は本当に沈黙守っててね
君は関わったらダメ
君は関わったらダメ
52: 名無しのあにまんch 2020/10/11(日) 23:57:40
最低だよキバナさん…
63: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:00:35
チャンピオンが誰との子供が明かさないせいで飛び火してる……
67: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:03:22
妊娠を知ったマリィ
日に日に自分に似てくるユウリの子供に違和感を覚えるホップ
世間や身内から疑惑の目を向けられるユウリ
自分のルーツに気づき始める成長した子供
一粒で何度も美味しい
日に日に自分に似てくるユウリの子供に違和感を覚えるホップ
世間や身内から疑惑の目を向けられるユウリ
自分のルーツに気づき始める成長した子供
一粒で何度も美味しい
69: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:04:16
親しい人は9割9分あいつだろ…ってなるけどいやあいつがそんな事をするはず…ってなって結局誰も言い出せなくなる
71: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:05:48
チャンピオンの子供はやがて家出同然で出ていくのかな…
74: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:07:09
子供が成長したらホップはダンデさんとネズさんに詰められそう
75: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:08:09
ホップは優しいから絶対にマリィを責めないよ
自分の方が原因かもとかきっと大丈夫焦らなくていいからとか励ますよ
自分の方が原因かもとかきっと大丈夫焦らなくていいからとか励ますよ
76: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:08:32
どんだけ詰られても知らないもんは知らないって言うしかない
地獄だ
地獄だ
79: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:09:56
大丈夫?この後ほんとに人死に出ない?
87: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:17:35
>ポケモンの中でも最も強力な催眠術を操り、相手を自分の意のままに操ることができてしまう。そのため、カラマネロの力を悪用しようとする人間も、後を絶たないのだ!
絶対レ○○ポケモンとか言われてるじゃん…
絶対レ○○ポケモンとか言われてるじゃん…
93: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:20:38
カラマネロへの風評被害は……とっくにあるんだろうな
95: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:23:22
ダンデさんが手を出したと勘違いしたソニアさんが曇るまでのセットだ
96: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:23:31
ダンデが疑われるのと同時にソニアさんのたいどが急激に冷たく…
106: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:31:35
二人に愛されてるだけあってホップがいいやつで優良物件するんだよね
どうしてこんなことになってしまったんだ…
どうしてこんなことになってしまったんだ…
107: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 00:32:16
>>106
愛されていいやつで優良物件だったから…
愛されていいやつで優良物件だったから…
4: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:12:49
ユウリはどれだけ曇らせてもいい
5: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:14:36
この後で一番の地獄がチャンピオン妊娠だろうな…
11: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:24:53
>>5
覚悟の上だよ 覚悟出来てるつもりだよ本人は
覚悟の上だよ 覚悟出来てるつもりだよ本人は
6: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:18:02
お互い気持ちがわかり会えたしある意味親友には戻れたかもしれない
9: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:23:52
マリィに比べてユウリが邪悪すぎる…
10: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:24:39
>>9
泥棒猫のレス
泥棒猫のレス
13: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:25:49
次世代の子たちは強く生きて…
17: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:28:38
対等ってなんなんだろう…
19: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:31:14
この世で最も親密な関係これ共犯者なり
25: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:34:45
知られたくないものを明かすどころか
共犯にしたてあげ夫に言えない秘密を増やしていく
共犯にしたてあげ夫に言えない秘密を増やしていく
28: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:36:43
同じ立場になったと言ってもチャンピオンにはもう幸せな夫婦生活も人生設計もホップの心も一生手に入らないんだ
だから子供くらいいいよね
だから子供くらいいいよね
29: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:36:51
ああ…
君の一歩は僕より遠い 間違いなく君の凄いところ
足跡は僕の方が多い 間違いなく僕の凄いところ
ってそういう…
君の一歩は僕より遠い 間違いなく君の凄いところ
足跡は僕の方が多い 間違いなく僕の凄いところ
ってそういう…
36: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:40:36
君の側で魂がここがいいと叫ぶ
30: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:37:23
やめろやめろ!アカシアを巻き込むんじゃない!
32: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:38:33
光から無理やり毒素を絞ろうとするでない!
34: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:39:56
いいですよねチャンピオンから生まれる希望の子ホープくん
39: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:41:42
アカシアというかバンプに謝らないといけなくなりそうだ…
42: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:42:36
ホープくんとかマリィの子が道を外しそうになったらビートくん…頼んだぞ君が最後の希望だ…
47: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:43:51
>>42
今度はビートがピンクを教えるのか成長した姿が見れそうだ
今度はビートがピンクを教えるのか成長した姿が見れそうだ
48: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:44:14
ホップの人柄を知る人は全員浮気の可能性を除外するのがすげえ隠れ蓑になる
54: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:45:45
>>48
育ってくると徐々に疑う人も出てくるくらいがいいな
ダンデの可能性も外されるくらい瓜二つになってほしい
育ってくると徐々に疑う人も出てくるくらいがいいな
ダンデの可能性も外されるくらい瓜二つになってほしい
56: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:46:51
なに不自由なく優しく温かく育てられたマリィちゃんの娘が
ホープくんと接近したのを知られたときかつてない激しさでママに反対されるんだ…
ホープくんと接近したのを知られたときかつてない激しさでママに反対されるんだ…
60: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:47:39
>>56
「」ウリの方はただ笑顔で見守ってそう
「」ウリの方はただ笑顔で見守ってそう
62: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:48:13
>>60
まるで兄妹みたいだね❤︎
まるで兄妹みたいだね❤︎
66: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:49:46
>>60
2人が恋愛感情でくっついたらどうするんだよ!
2人が恋愛感情でくっついたらどうするんだよ!
69: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:50:35
>>66
「」ウリの方はただ笑顔で見守ってそう
「」ウリの方はただ笑顔で見守ってそう
72: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:51:13
>>66
チャンピオンの子供と幼馴染の博士とジムリーダー夫婦の子供だしなんの問題も無いのでは?🤔
チャンピオンの子供と幼馴染の博士とジムリーダー夫婦の子供だしなんの問題も無いのでは?🤔
95: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:57:10
マリィからするとハードNTR過ぎない?
103: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:57:50
>>95
先にNTRかましたのはマリィの方だから…
先にNTRかましたのはマリィの方だから…
111: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:59:30
>>103
チャンピオンはまだ寝てなかったから…
チャンピオンはまだ寝てなかったから…
116: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 13:00:58
>>111
でもチャンピオンがホップのこと好きだと知った上でモノにするのは普通にNTRじゃない?
というか略奪だな
でもチャンピオンがホップのこと好きだと知った上でモノにするのは普通にNTRじゃない?
というか略奪だな
5: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 17:54:56
NTRやんけ〜〜〜〜!!
8: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 17:55:49
>>5
寝てか…寝てるっ…
寝てか…寝てるっ…
14: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 17:57:29
>>5
最初に寝てから言え
後からの寝るな
最初に寝てから言え
後からの寝るな
15: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 17:58:32
電話した時のマリィちゃんの説得→逆切れ→懇願の流れが好き
87: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:36:54
ここまで濃厚なNTRからの百合を読むと頭がおかしくなってむしろ健康にいい気がする
88: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:37:33
つまりユウマリは健康にいい…?
91: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:38:09
>>88
まぁショック療法というか整える的な感じでなら…
まぁショック療法というか整える的な感じでなら…
94: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:39:52
ここのマリィはホント正論吐くのだけは上手くて好き
99: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:41:10
どっかで見た関係性だと思ったら
これ夏目漱石のこころだ!
これ夏目漱石のこころだ!
105: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 18:42:55
>>99
失恋すると男性は自罰的になり女性は攻撃的になるらしい
まぁユウリは失恋すらできずに拗れたんだがなブヘヘ
失恋すると男性は自罰的になり女性は攻撃的になるらしい
まぁユウリは失恋すらできずに拗れたんだがなブヘヘ
82: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:53:18
ロンゲとウールーはどう思う?
84: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:53:51
ロンゲもウールーも吐くよこんなの…
87: 名無しのあにまんch 2020/10/12(月) 12:54:24
ビート君の胃を痛くさせるためにどこかで知って冷や汗かいてるのを見たい
全てを知ってるけど何も言えずただ見てるしかないビート君を
全てを知ってるけど何も言えずただ見てるしかないビート君を