【感想】岡田麿里さん脚本・監督によるオリジナル作品『アリスとテレスのまぼろし工場』【ネタバレ注意】

いつもの岡田麿里特有のドロドロ三角関係が良い方向に作用した印象

まぁまぁ面白かった

悪くはないんだけど売れるような映画じゃないよなって

面白いかつまらないかで言ったら面白い

中島さんの「心音」上映に備えて一日一回聞いていたけどまさに作品を表している素晴らしい主題歌だよね。それと同時にこれ結構ネタバレしてるなと思った

>>77
なんだって脚本読んで書き下ろしたらしいからな
https://okmusic.jp/news/525435

>>77
結構どころか「空は信じられるか」から「未来へ君だけで行け」まで徹頭徹尾ネタバレだったぞ

好評みたいでよかった

興味はあるんだけど彼女と観に行ったら気まずい空気になったりしない？大丈夫？

>>5
前半はちょっとアレな性的描写がいくらかある

>>6
よく一般向けで公開しようとしたな！？

>>9
別にベッドシーンとか実写でも珍しいもんじゃないし

>>6
そうだっけ？キスがえっちだとは思ったけど、クラスメイトのセクハラ冗談くらいじゃね？

マリー純度が激濃とよく聞くので俄然興味湧く
全部傑作とは言わんがなんやかんや目を離せない作家なのは間違いないと思ってるので

事前知識0だとちょっと世界観が頭に入りづらいなと感じた
観てる内に分かってくるんだけど

秩父三部作に比べると取っつきにくいな。画面がやたら暗いのも劇場向きじゃないっていうか

今日見てきた
なんか知らんけど最後の方はボロボロ涙出た
自分でも良く分かんない

あと序盤のデブは正直不快だった
途中からそういう描写消えてはいたけど

終盤はかなり良いんだけど登場人物を好きになれるまでに時間かかるんだよね
特にヒロインとデブ

なんか邦画アニメが嫌いな映画マニアの人が合わないって分かって見に行って、キモいだの最悪だのといって邦画アニメの衰退だとかと決め付けててドMぶりに草生えた

こういう描写が出来るのが日本アニメの強みなのにね

三角関係だけど三人とも全員にハートマーク向いてる

見てきたけど面白かった
映像のクオリティは凄かった

ハッピーエンドと言っていいのかどうかは人を選びそうではある

高ストレスな設定がエグいからオタク向けの内容ではないけど別に一般向けってわけでもない
宣伝もあまりしてないし、売りたい層がよく分からん映画だった

>>25
こういっちゃあれだが、売りたい映画が作りたいなら新海フォロワーの映画作ればいい
だけど客に媚びた映画じゃなくて、自分が作りたいものをみんなに楽しんでもらいたいだけだからね
創作者なんてそんなもんよ

>>53
製作側も岡田麿里の作りたいものを作ってくれって言ってたぽいしな
売れる作品作るよりクリエイターのやりたいことやらせるのはMAPPAは結構寛容だと思った
片渕須直監督にも今新作自由に作ってもらってるし
こういうのは昔のマッドハウスに似てる

>>53
言いたいことは分かるが300スクリーンも用意した割に売る気があるのか、そもそも誰に向けて売りたい映画なのかがわからんって話よ

>>137
誰に向けてと言ったら岡田ファンとしか言いようがないのでは…
この人は一般的知名度より業界にファンが多いのかな

>>139
岡田麿里の一般知名度なんて皆無でしょ……

全然話題になってないからもうちょっと小規模な映画だと思ってたけどマジで300スクリーンなのか
大ヒット上映中とは口が裂けても言えなさそうな状態だがここから伸び代あるのかな

>>139
業界にファンが多いというより業界がポストジブリの一般向けアニメの弾を欲しがって餓えている
そして女クリエイター枠としてマリーに目をつけてプッシュしまくっているという印象
NHKとか元AKBセンター用意して自伝ドラマまで作らせてたしアリテレも歌番組でがっつり尺取ってMV流してた
まああんまりうまくいってないが

>>177
岡田磨理にジブリポジションは無理だと思うわ……
駿は自分の好きな要素をぶち込みつつエンタメも忘れない作風だからあのポジションになれたわけだし
家族連れどころか一般人ですら引きそうで、オタや一部の業界人にしか絶賛されない癖ばかりじゃ大衆向けは難しいんじゃないかと

まあMAPPAは片渕監督もおるし大丈夫大丈夫
あの人はあの人で1作作るのにアホほど時間かけるしかなり高齢だけど
>>183

>>137
そりゃ新海誠よ

>>165
この人はこの人で、元々女の子二人のバディものと初期の構想を練っていたものを「ボーイミーツガールで作れ」とプロデューサーから路線変更を強いられて『すずめの戸締り』作っているからなあ
作りたいものを作れることにある種の羨望はありそう

キスシーンがえっちだった（小並
五実は元の世界に帰れたけど、政宗たちはずっとあの閉じた世界の中で終わらない毎日を過ごすんだろうな……と思うと寂しい気持ちになった

>>26
その内崩壊するんじゃない？

園部好き

>>28
あのシーンのためにだけ出された感ある
色々とかわいそうだけどある意味一番生っぽい娘だったな

中島みゆきの主題歌が良かった

企画側から岡田麿里200%って要望を受けたらしいけどホントにそれくらい濃かった

なんか凪のあすから思い出したわ

>>31
シリーズ構成がマリーだしキャラクターデザインが凪のあすからと同じ人だから似た雰囲気ある

五実が2人が最後に思い出して思うのは自分がいいってヤダヤダ言ってたの可愛い

有名な映画ライターの人が本作を大絶賛しつつ、秒速5センチメートルが好きな人に特にオススメすると言ってたけど、実際そちらには近いんだろうか？

>>34
秒速好きな人は好きそうってのは分かるけど
作品の味付けはかなり違うから秒速と思って見に行くと肩透かし食らうかも
両方閉じられた世界（世間？常識？慣習？）での無力さとかあがき葛藤みたいなのを書いてはいるけど
見せ方がかなり違うように感じた

面白いけど公開前に各所で絶賛されていた程の内容ではなかったかな

パンフレットがかなりネタバレ全開だったな。
好きな人はめちゃくちゃ好きな感じだとは思う。

個人的には群像劇っぽいけど、全員の見てる方向がバラバラ過ぎてとっちらかってる感じを受けた。
なんか登場人物の行動によってっていうより、脚本の流れに即して登場人物が行動してる感じで、「あれ？なにが作用して、こういう心理になったの？」みたいなのが掴みにくかった。
１クールのアニメを圧縮したみたいな印象を受けた。

画面の迫力は凄くて、夏の情景がひび割れの向こうから見えるのとか綺麗だった。
閉じた世界で積み重ね生きていくっていう正宗の決意のシーンとかも良かった。

細かい設定を追っていくというよりも、その時時での登場人物の生き様や決断をどう受け取るかっていう映画なのかと思った。
ノベライズは読んでないけど、事前情報マシマシで見たら、また印象変わるかもなと思った。

終盤の主人公がラジオの一言一句に罵倒するところ好き

岡田麿里の「自分が榎木淳弥と上田麗奈と久野美咲の魅力を引き出せるんだ……！」みたいな執念を感じるやつだった。
久野美咲はほぼ当て書きだったみたいだし。

それはそれとして睦実のPVの「てめぇやっぱオスかよ！」の部分、怒りの演技が母性から来るもの、みたいなものと思ってたけど通しで見ると潔癖な少女と恋する女と色んな面から絞り出されたセリフって感じでめちゃくちゃ気持ち悪くてよかったな……。

>>39
ここの場面だけ見て正宗がおねロリ百合（ハピシュガのさとしおみたいな感じの）に挟まる男に見えなくもなかったけど、違うのかね？

どうもマリーって恋愛と母性を（主に男や子供への）支配欲を満たすために描いてることが多く見える
恋愛のときめきやら成熟した大人である親として子を守りたい愛情よりも根本に支配欲やマウント欲があって、それが要所で強く出てくるから妙な臭みやえぐみが漂う
それを女のリアルな感情として売り出してるわりに実際はマリー個人の家庭環境やらこじらせた価値観から来てる
そこが好きっていう人もいるだろうが個人的にはやっぱり合わないし一般受けもしないだろうな

性描写はなんか生々しくて嫌な感じがするんだよな
特にデブ

>>41
この脚本の手癖で、入れる必要性が皆無な下ネタとか生々しいネタが入るのは残念ではある
母と娘の三角関係は面白かったが、デブのセクハラはいらなかった

>>56
たまに思うんだけど、岡田磨理にエ○ネタでしか本気を出さない吉野弘幸を加えた脚本家陣でアニメ作るとしたら手綱握れる監督って誰がいるんだろうな

みんなネチネチした感情拗らせててすごく良かった
自分の娘(自分の娘じゃない)に愛情と若干の嫉妬込みでマウント取りまくるのクソ重過ぎて大好き…

>>43
「未来はあなたにあげるけど正宗の心は私のものだから」
世界のヒビを継続させる目的とかもあったんだろうけど最後の最後で娘にマウント取っちゃうお母さんさぁ

>>46
母とは言うが実際産んだわけではないんで母性より僅差で恋愛的な側面が勝ったのかなと

>>46
あそこは上田さんも苦労したシーンとして上げてるし
めちゃくちゃ複雑な心情なんだろうな
娘への愛情はありつつ冷たく突き放しでも恋のライバルでもありみたいな

>>46
初恋の相手はお父さんみたいな娘は少なくないから
そんな娘に対して牽制というかマウントを獲りにいく姿勢は嫌いじゃない
ただ実際に産んでる訳でもなし女性側から見たらどうなんだろというのは感じたが
そういや監督女性だった

予告で気になってたけど、なんかすごそうだな…

じめっとした雰囲気だけど終盤は爽やかなんで結構後味良く感じた
2回目見ると発見というかまた違う見方になりそうだから来週また見たい
特にヒロインとか

メイン3人で一緒に過ごす時間がもうちょいあれば変わったかもだけど
いまいち感情移入ができなかったかな

最後の落書きって何らかの形で政宗が描いたものが届いたとかだとか思ってたんだけど
原理的にはなさそうとも思ったりする

>>50
俺もそう思ってる
現実の正宗は絵を描いていないしそもそも現実にまぼろし世界が干渉できないならイツミのウェディングドレスもしばらくしたら消えてしまうはず
個人的にはラストの工場の寄せ書きは全てまぼろし世界の住民が消滅する前に現実世界に持っていったんじゃないかなって

突き放すべき場面だから間違いなく母としての愛情で動いてる
一方で女としての優越感とかも間違いなく入り混じってる

どちらかの側面じゃなくて、どちらの側面もごっちゃにして叩き付けてるのが女の業って感じで無限に味がある
これを声で表現できるのヤベえよ

>>51
五実に嫌いと言わせるまで睦実が突き放すのがもう観ていていたたまれなくなった
現実の世界で五実を待っている人がいると諭してもそれはパパとママであって同じ年代として友達になり愛してくれた正宗と睦実その人じゃないんだよね

相楽って異世界に閉じ込もって王様やりたかった愚か者に見えるけど、主人公の父親が友人と思ってたり、その事実に動揺したりしてたから憎めなかったな
あと叔父さんからも「この世界で楽しもうとしてたの凄い」って評価されてたのも面白い

体感時間だとどのくらい時間が流れたんだろ？
いつみが大きくなってたけど、現実世界とは多分時間の進み方が違うんだろうし
一年以上はかかってそうだけど

三角関係は良かったけど、でもこいつ実の娘なんだよな…っていうモヤモヤがあった

後半になるにつれて面白くなった
六実が五実に勝ち宣言するのめっちゃ好き

空の青さを知る人よ　もそうだったけど
クライマックスは疾走感あって凄くいいんだけどそこに至るまでのドロドロ愛憎劇が長く感じるんだよな

ちょっと気になっているんだけど、そんなにどろどろしてる？
岡田さんの作品はほとんど観てないからイメージ出来なくて

>>61
とらドラ、あの花、さよ朝しか岡田作品知らないけど、個人的にはそこまでドロドロしてないとは思う
昼ドラや不倫ドラマの方がドロドロしてる

>>63
ありがとう
その三作品はわからないけど、それほどじゃないなら大丈夫かな

>>61
三角関係で一人は恋がなにかも知らない野生児ですというだけでもだいぶインモラルなのにその野生児が別時間軸から来た娘で事実上の父・母・娘の愛想劇ですと明かされておいおいまじか…と思ったよ

睦美の義父が最初出てきた時はよくあるテンション高い系の悪役ポジションかと思ってたら昭宗に友達と呼ばれたことを確認するシーンで嫌いになれなくなってしまった
というかミシガン総長と中の人同じなのかよ…

>>62
俺あの人ゲイなんだと思ってた

>>67
作中でがっつり「あの人女に興味がないから跡取りのためにコブ付きと結婚した」って言ってたしな…

>>97
色んな意味でいいキャラしてたなぁ

妻からは馬鹿にされてると思い込んでるけど、実際はそんな事なかったとか、面白い

>>62
自尊心満たしたい小悪党であっても、少年時代はあったし友達も夢もあった人間なんだよね
大人になってからは妥協とか安定を求めるようになるし、異世界行ってからは村をまとめ上げる特別な存在になったみたいで有頂天になってた
でもそんな自分のことをまだ友達と思ってくれていた人間がいたわけだから、感激しちゃうのも分かる気がする

>>72
正直佐上を悪役扱いするのは憚られるんだよね
五実を隔離してろくに教育しなかったのは確かにマイナスだけどその他のことについては世界がああなってしまった以上もはや出来ることはなかったわけだし

>>79
教育してたら感情動いて世界崩壊ルートあったから大局見れば有能
他人を抑圧してるから悪人ではあるけど、俺達には今しかねえ！で好き放題始める人々見てるとね

>>81
あの叔父さんがいきなり色ボケ糞ムーブ始めてやっぱり佐上の抑圧は必要悪だったと分かるのがね…

>>82
許しってやってくれ。叔父さんもやっぱオスだったんや

>>84
大姪の人生とか義姉の意志とかと天秤にかけて自分の性欲を優先するのはちょっと…

ちょうど観終わったけど話題に違わない作品だった
個人的には…好きだった漫画と設定が似ていてアニメになっていたらこんな感じだったのかなと変なところでしんみりしてしまった

>>64
『タビと道づれ』かな？
時が止まり入ることも出ることもできなくなった街という設定ならよくあるけど
そこに時が進んだ現在から主要人物が列車でやって来るっていうところまで同じ

調べたらドラマCDにマリーが関わっているのでほぼ確実に参考にしてると思うよ

あの主人公の叔父さん 頼りがいのあるいい大人だなーって思ってたらいきなり主人公の母親に色目使って私利私欲で動き始めてなんやこいつってなった

朝の情報番組でも紹介してたり公開規模といいかなり力入れてる感じなのはわかるけど
対象が正直どこを狙ってるのかわからん気はした
あえていうならマリーファン、アニオタ向けというか

>>68
なんかプロモーション仕方が微妙だなと思う
宣伝の仕方とかなんか実写の邦画みたいだし

主人公たちの目線だとおじさんも相楽も悪役っぽく見えるけど、自分や他の大切な人含めて全員死ぬ可能性あるんだから全力で邪魔するのも仕方ないかなと思う
基本的に自分の欲望優先で、五美ちゃんが可哀想なのは確かなんだけど、俺が同じような立場なら同じように邪魔すると思うわ

なんか特典が5段とかくらいまであるような話聞いたけどそこまで上映続けられるんだろうか

>>75
なんか今日観に行ったらポストカード付いてきたね
毎週絵柄違いとかかな？

>>75
オリジナルアニメ映画が売れるのはSNSでバズるかがかなり重要だけど初動は割と厳しいからこれから次第だな

何も変化が起こらない永遠を生きるか変化を起こせるけど短い人生を生きるか選べというストーリーなんだろうけど主人公が後者を選んだからといって前者を選んだ佐上が間違ってるってわけじゃないんだよね
実際後者を選んだ途端クソボケになった叔父さんとかいう悪例があるわけだし

>>83
前者は前者で限界が来始めてたし
あそこで方向転換して自分たちの力で工場を稼働させるって方向にかじきるのも悪手ではない
神主が間違えではない政宗も間違えではないなら叔父も間違えではないと思う

兄の嫁に淡い恋心を抱いていたのは仕方ないにしてもそれを中学生の甥にカミングアウトしてやっぱり今も諦められない！っ言うのはちょっと援護出来ねえ…

面白いとかじゃなくてマリーで、どっちかというと君の名は以前の新海監督と比較するべきだよね

おじさんも人間臭くて好きだよ
今やりたい事のために全力疾走する生き様はいいものだ
対比で未来のために走る主人公達の生き様も映える

感想スレ探したけど、全然スレ立ってないし、すぐ落ちちゃってるし、もったいないなぁ

話題にするには充分な内容だと思うんだけど

どのキャラも腹に一物抱えているというか、場面場面で複雑な思いを抱えていて、わかりにくい反面人間味あって良かったな
観てる最中は理解する前に話が進むから感情移入しにくかったけど、後で落ち着いて振り返ったらなるほどって部分が多くてスルメみたいな印象を受けた
こういう考察しがいのある映画久々でなかなか楽しい

なまじ作中でセリフでの説明が少ないせいか、Twitter（現X）で感想漁ると間違った解釈で設定ガバガバとか批難してる人それなりに見かけるのが残念
「なんで恋をしたのに消されないのか」「変化が許されないのに何故車の免許は許されるのか」とか

本作の時代設定っていつ頃なんだろ
五実がこの世界に来たときに持っていたキーホルダーには2005年とあったよね
終盤で大活躍する車は多分先代の三菱デリカだから1990年代半ば？

>>96
作中で90年代半ばって出てなかったっけ

>>96
最初の場面の週刊少年マンガ誌から爆発があったのは1991年1月、五実が迷い込んだのは写真の年から2005年8月

アリストテレスの思想←が元だと思われている
師プラトンはイデア論で「本質は変化しない完璧なもの」と提唱したけれど
アリストテレスは「本質は個々に宿る」と言う風にプラトンとは正反対の思想
「変化を求める」のが人間の本質
この世界がプラトンのイデア論としたら正宗や五実たちはアリストテレスの思想
アリストテレスの思想はギリシャ語で「フィロソフィア」と呼ぶ
「フィロ」は愛する「ソフィア」は「知」
「アリス」が真実で「テレス」が情報・知恵の集合
置き換えれば「真実と知恵のまぼろし工場」
変化を求める人間の本質を肯定している
ある意味「君たちはどう生きるか」と同等かそれ以上に尖ってるし前向き

>>100
ただマリー的にアリスとテレスには深い意味はなくて昔に考えてたタイトルの名残りを持ってきただけなんだよな…

>>103
問題はクリエイターってのは嘘つきということだ

>>100
作中で少年漫画の必殺技として出てくる「エネルゲイア」もまんまアリストテレスの思想だしな
「現実態」とされているエネルゲイアは既に成ったものであり、そう成る可能性を秘めた存在は「可能態（デュナミス）」と呼ばれる
例えるなら種がデュナミスで、花がエネルゲイア

でも、エネルゲイアってのは完全に完成された存在ではなくて、そっちとは同義にして別途の上位存在に「完全現実態（エンテレケイア）」ってのがある
例えるなら「高校野球をやっている」が可能態（デュナミス）なら「試合に勝つ」が現実態（エネルゲイア）で「甲子園優勝」が完全現実態（エンテレケイア）

ただ、大切なのは人によってゴールは違うってことで、ある人にとっては「甲子園優勝」がエンテレケイアだとしても、ある人にとっては「野球をやってモテること」がエンテレケイアの可能性がある
だからこそ、エネルゲイアで止まるのではなく、そこを過程として人生を設計していく必要があるという

時間が止まった見伏は典型的なデュナミスではあるけど、同時に変化が禁じられた状態≒完全に成った状態でもあるため、エネルゲイアを廃したエンテレケイアでもあるという
じゃあ、そこから再始動するにはどうしたらいいかというと、改めて自身のエネルゲイアを見つめ直してその気持ちに正直に動くしかないじゃないか……ってことだと自分は解釈した

「あ、時間止まってるんだ」って理解するのに時間が掛かった

心にヒビが入る要因として変化があるんだから登場人物が告白勧めるのはどうなんだと思ったりはした
その少し前のシーンで告白失敗して消滅した印象強すぎたのにそこからすぐに告白しちゃいなよーは危機感なさすぎて怖いし。モブの町民もネームドの台詞が入るたびに意見が二転三転して意味わからんし。10年閉じ込められてたくせに考えかたが風に流されすぎだろって思うんだが。
あと全員が性欲に行動支配されすぎてたけどまあこの監督作だしな…で落ち着けることにした。

描きたい部分だけかいて満足してたけど細かい部分でひっかかる個人的には

>>105
でも感情抱え込んでウジウジしててもキツいし、そこは個人個人で判断分かれるところだろうなぁ

>>105
長期間我慢してたのは元に戻れると信じてたから
その前提が「やっぱり戻れないしその内全員消えます」とひっくり返されて感情に任せての好き放題よ

感情は理屈じゃねえんだ！って作品だと思うので、意味とか合理性とか考え出すと理解出来ないかもしれんね

娘が父親に恋をするって文字にするとヤベーけど初恋の相手は父親だったと書くと割とあるあるになるというトリック？

心のヒビって変化そのものが要因じゃなくて、精神的ショックが原因と個人的には捉えたな
「変化すると～」って終始睦実の親父が吹聴していた論だし、実際に消えたのは変化というより「失恋＆友人達に見られた園部」や「五実を隔離した後悔＆正宗と自分を比較してしまった親父」、「拠り所にしていた将来の夢を潰された友人」といった面々だったから

>>113
それであってるよ心も幻だからな幻にヒビが入ると神機狼がとんでくる

“終末の世界で最期に何をするか”って話だから大人含め各キャラが色々な行動に出るのは良かったけど、どいつもこいつも自分たちのエゴで動くからもう少し俯瞰する人物がいても良かったかもね。
終盤の叔父さんや女同級生達が顕著だけど、キャラが考えを改める場面でもセリフや直接的な心情描写が無くて「察しろ」スタイルだから、考察しながら観ないと急に意見コロコロ変えてるように見えてしまいがち。

キスシーンで最初カツンと前歯が当たる音がするのが好きだ

今までマリーの作品ここさけしか刺さらなかったけど今回のは傑作だと思ったよ。設定を早めに飲み込めるかで結構評価分かれそうだなとは思った

映画は事前知識0で観たいタイプなんだけど
これに限っては公式サイトで世界観を知っておくべきだった

笹倉が「正宗！原を信じるな！」っていうところ好き。只のお調子者と思いきやいち早く原の暴走に気づくところ良いよね

ダウナーギャル久野美咲は流行らせろ
流行らせまくれ

エピローグでは意図的なのかほとんど描写されなかったけどトンネルを抜けたあとの五実はどうなったんだろうね
タクシー運転手の昔製鉄所で神隠し騒動があったと語る口ぶりから五実が現実に戻ってきた事件からかなりの年数が経っているんだろうけど肝心の五実はそんなに成長していないように見えるし野生児だった気配もない

失踪して数年経ってから失踪したときと同じ姿で製鉄所で発見されてあの世界での出来事は夢のように覚えているのかなと自分は解釈したんだけど

>>124
小説版の記述だと行方不明になった少女が10年ぶりに見つかったとあるのであの世界で経過した年数分の身体的成長はそのままだったみたい
ついでにラストで製鉄所を訪れた場面前の地の文でつい先日成人を迎えたと書いてあったからおそらく現実に戻ってきてから5〜6年くらいかと

子供の姿に戻ってると思いたいけどねぇ

デロデロにキスした後で「キスしたぐらいで彼氏面しないで💢💢」するの滅茶苦茶好き
片想い拗らせ過ぎて無限にめんどくせえよこの女

面倒くさい女に定評のある上しゃま

哲学的要素からアリストテレスとつけたのも本当だし
双子のような睦実と五実からアリスとテレスとつけたのも本当なんだろう

中島みゆきが主題歌って聞いた時はやっぱり興味出たんだわ

アニソン界の大型新人

>>133
なんだそのガンダム00の超大型新人声優みたいなの

ユーフォのアンコン観に行ったら予告編が掛かってたけど
向こうは中高生からお年寄りまで意外と客層が広いので
予告の選択としてはあまりにニッチすぎない？？とは思った

そんなに大衆向けを意識してるとは感じなかったな
超贅沢にコストを掛けただけで究極に作りたいものを作らせた感じ

>>148
言うてこれ商業作品やで

いやぁ、やっぱ多少はヒットして欲しいわ

単に作品がもったいないってのもあるけど、売れてくれないとサブスクにも入らなくなるし、後々観たい時に観れなくなる

昔のジョジョ1部の映画とか観る方法ほとんどないでしょ。そんな感じ

>>149
サブスクに売れた売れないそんなに関係ないよ……
もっと小規模で数字も低くてサブスク行きした作品はいくらでもある

数字の話なんて俺らが話したところで何にもならんよ
それより中身を語りたい

>>152
ヒットしてないよりはヒットしてほしいし、売れないよりは売れてほしいし、流行らないよりは流行ってほしいわ

いつもの岡田麿里作品は序盤中盤クソ面白くて終盤で思ったのと違う方向に行く印象
だけどこれと空の青さを知る人よは逆に序盤退屈で終盤一気にブースト掛かった感じ

>>155
それそれ。アリテレは最終的なゴール地点→五実を現実に返すって分かりやすい方向性とそこにたどり着くまでの
アクションとかも多いから今まで以上にエンタメ感強いんだと思う

過去のインタビュー的に元々売り上げ度外視で作りたいもの作った感じだったからまあ心配する必要はないんじゃね
そりゃ人気出るに越したことは無いけど

ただこの映画、一部だと子供向けアニメ映画の上映前にも予告流してたとかで公開直前に若干荒れてたから、内容はともかく宣伝方法はあまり上手くなかったように思う

>>156
子供向けというか家族向けかな
確かディズニー映画のマイ・エレメントだったかと

まままままそのくらいにして。俺たちにできることなんて面白かったぜひ見に行ってほしいと口コミで広めることしかできないのだから。

新海誠ほんと岡田麿里監督作品好きだよね

>>166
とらドラの頃から絶賛してたような

人間の生々しさを表現したいなら一度下ネタを封印してからやってみてくれないだろうか

今回ってそんなに性的なネタってあったっけ？
露骨なやつは序盤の胸もみとパンツと終盤のキスくらいじゃなかった？

俺は正宗の裸見たかったしキスシーン舌が見えてもよかったなと思ったでゲス

言うほど性欲って感じではないよな
恋愛感情と性欲は不可分なのでどうしても出てくるよねーぐらいのノリ？

思春期の葛藤がマリーの得意分野だし
苦手だなと思う表現もあるけどそれを抑えてもね

俺老人の昔ここで働いていたんだ展開に弱い

正宗たちの世界は結局消滅したってことでええのかね

>>188
ヒビが塞がって観測不能な世界に行ってしまったのでその後どうなったかは誰にも分からない

現実の廃工場に正宗の絵があったからあの後も大きなヒビ割れがあったと思う

>>190
あー確かにヒビを通れば現実に干渉出来る可能性あるな
練習した意味を形に残せてたらいいなぁ…

笹倉っておそらく失恋したはずなのにヒビが入らなかったから中々に強者だよな

結局お父さんってなんで消えたんだっけ？

>>193
息子は未来を見てるのに五実を閉じ込めたまま何もできない俺なにしてんだみたいな感じかな？これであってるかな？

監督の事はよく知らないけど好みド真ん中の作風だった
ドロドロしてるけど妙に爽やかだし、鬱屈した空気とか感情が爆発する瞬間ってのが好きなんだ

伝わるか分からんのだけど中期あたりの村山由佳の小説と作風が似てる気がする

最終的に五実しかあの世界が存在したことを知らないのが良い塩梅で締めたと思うし、作品の内容的に君の名は。の滅亡したルートを綺麗な形に変えたみたいな作品だと思う。すごく良かった