【感想】 アニメ『ひぐらしのなく頃に業』 24話(最終回) 沙都子ちゃん完全にヤンデレサイコレズ 気になるところで終わった 7月からの放送が待ち遠しい

エウア「思いがけぬ叔父の変化に戸惑っているようだなぁ」

沙都子「そうですわね…。まさか叔父様があんな…」

エウア「それが我が力の影響である。記憶の累積は、其方が繰り返す度により強く、より広く伝わっていくだろうなぁ」

沙都子「面倒ですわね…。いいですわ。叔父様のことは、精々利用させてもらいましてよ」

エウア「問題はない…と言うことか？」

沙都子「ええ。何も心配はございませんの」

沙都子「それよりも…」

沙都子「問題なのはこっち」

沙都子「鳥籠の方ですわね」

鷹野「どういう事なの！？小此木！！」

小此木「手詰まりって奴です。富竹が呼んだ番犬が到着したんですよ」

鷹野「番犬！？そんなの山犬と似たようなものでしょ！？どうして応戦しないのよ！」

小此木「御冗談を…」

小此木「我々は所詮防諜部隊です。対して番犬はもんまもんの戦闘部隊ですよ。鼻から勝ち目なんざありませんね」

鷹野「だいたいどうして番犬が来るのよ。富竹は捕まえてるのに、どうして！！」

山犬「鷹野三佐。既に診療所が襲撃され、富竹二尉が奪い返されたことは…」

小此木「…」

山犬「ぁ…」

鷹野「そんなの聞いてないわよ！それはいつよ！？」

鷹野「どうなってるの！小此木！」

山犬「隊長、識者より無線です」

小此木「大鳥１だ」

？？？「郭公より最終連絡です。郭公を実行せよ」

小此木「了解した」

小此木「各員、その場で聞け。識者及び診療所は制圧され、我々は全てのバックアップを失った。これより投降を許可する」

鷹野「何を言ってるのっ！？」

小此木「武装解除して今は番犬の指示に従え。山犬の完全敗北だ」

鷹野「まだよ！何とか東京の野村さんに連絡を取るのよ！番犬に匹敵する部隊を送り込んでくれるわ！！」

鷹野「Ｒは生きていたのよ！終末作戦の実行は可能だわ！野村さんに連絡しないと！」

鷹野「まだ間に合う！ここから巻き返すわよ！小此木！すぐに識者の奪還を実行しなさい！！」

小此木「三佐、終末作戦は完全に失敗しました。我々の役目も、そしてアンタの役割ももうお終いです」

鷹野「な、何よ…それ！！私の役割！？」

小此木「その手に持っておられるスクラップ帳を育て上げることです」

鷹野「あっ、なな何を！これは大切な…」

鷹野「ああっ！」

小此木「三佐…。そこに書いてある内容なんてどうでもいいことなんですねん」

鷹野「どうでもいい！？あ、足をどかしなさいよ！」

小此木「専門用語だらけ難しい資料を作って、中身もロクにわからねぇお偉方を騙せるだけの信憑性ってやつ。そのスクラップ帳に与える事…」

小此木「それがアンタの役割だったんです」

鷹野「足をどかしなさいよ！！」

小此木「雛見沢症候群が脳みそに寄生だ？んなこと、誰も興味ない。政治に使えるかどうか…」

小此木「そして、今や誰もこんなインチキスクラップは信じやしません」

鷹野「インチキスクラップなんかじゃない！これは真実なのよ！全部真実。おじいちゃんが調べて、私が受け継いで…。書き上げてきた真実…」

鷹野「あっ…！」

小此木「幸いな事に、東京のクライアントもまだ三佐に期待してることがあるんですが…」

小此木「おい…」

鷹野「何よこれ？」

小此木「そいつで自分の頭、ぶち抜いてくれませんか？」

鷹野「え…」

小此木「よくあるトカゲのしっぽってやつです。クライアントもうちらも三佐が死んでくれりゃあ、丸く終わらせられるんです」

鷹野「ば、馬鹿なこと言わないで！！そんなことできるわけ…！」

小此木「まあ、無理ならいいんです…」

鷹野「…ッ」

小此木「投降を説得するも頑なに拒否。銃撃戦になり止む無く射殺。そっちが本当の筋書きなんです」

小此木「その銃は短くない時間、世話になったことへの俺なりの気遣いのつもりだったんです」

鷹野「そんな筋書き、嫌よ！嫌っ！誰が考えたのよ！！」

小此木「アンタがさっきから助けを求めたいって言っておられる、東京の野村さんです」

鷹野「っ！？」

小此木「野村さんの暗号名は郭公。そして三佐の暗号名は雛でしたねぇ？」

鷹野「そんな…そんな…」

小此木「カッコウの卵は、他所の巣に産み付けられ、孵ったカッコウはですね、元々いたヒナを突き落として巣を乗っ取っちまうんだそうです」

小此木「巣から落ちた飛べない雛も、まあ野犬や山犬に食い殺されちまうってことです」

鷹野「…」

小此木「最初から味方なんていなかったんです」

鷹野「…」

小此木「それっ、アンタの大好きなスクラップ帳…」

小此木「さあ、そいつを抱いたまま、右手で銃を拾って下さい」

小此木「弾は一発です。口を開けてそん中に撃つのをおすすめします」

小此木「ほらしっかり握って」

小此木「そして、死んでください」

鷹野「あ…あ…」

鷹野「ああああああーー…ッ！」

鷹野「はっ…」

鷹野「もしもし…鷹野です…」

野村「お久しぶりですね？野村です」

鷹野「野村さん…。ご無沙汰していますわね。今日はどうされました？」

野村「その後のお加減はどうかと思いまして。終末作戦の決行日も近づいて参りましたし…」

鷹野「まだしばらく先のことですわ」

野村「もしかして、作戦に何か問題でも？」

鷹野「いえ…もちろん準備は恙なく進んでいますわ」

野村「それならいいのですけど…。改めて申しますが、こちらの事前工作は全て完了しています。その意味がわかりますか？」

鷹野「ええ、わかっていますわ。もう計画中止は出来ない…ということでしょ？」

野村「違います。今後計画に支障をきたすような事態が僅かでも発生した場合、直ちに作戦に関する全ての痕跡を抹消し、終末作戦は跡形もなく闇に葬られる、という事です」

野村「それはつまり、貴方の祖父が残した論文が世迷い言の空想だったと烙印を押され、物笑いにされるという事なのですよ？」 

鷹野「っ！」

祖父「この寄生虫は、雛見沢特有の…」

男「やれやれ…全くの世迷い言ですな」

祖父「待ってください。まだ…」

男「本日、私共がお邪魔したのは小泉先生たってのお願いという事で、義理を尽くさせて頂いたまでのこと」

男「いいですか？本来なら、話を聞くに値しない内容なんですよ」

男「全くの徒労でしたな…。貴方も余生をこんなくだらない事に費やすくらいなら盆栽でも始めなさい」

男「いいですぞ？盆栽は」

男「いやいや…。しかしユニークな内容ではありますな。良ければ出版社を紹介しますよ」

祖父「はぁ…」

男「大衆小説でも書かれたらどうです？」

男達「ははははは…」

三四「…」

男「この論文はお返ししますよ。もっとも、これを論文と呼んでいいなら学会もどれだけ気楽なものか…」

三四「！」

三四「だめーっ！」

三四「踏まないで！踏まないで！お爺ちゃんが頑張って書いたんだから！踏んだりしないで！！」

三四「踏まないで！お爺ちゃんのを踏まないでったら…！」

祖父「孫が失礼を致しました。どうぞこのままで結構ですので…」

三四「う…う…」

祖父「ごめんな…。せっかく今日まで三四があれだけお手伝いしてくれたのに、それも無駄にしてしまって」

祖父「ごめんな…。三四…」

鷹野「お爺ちゃん…」

野村「もちろん、そんな事にならないと信じております」

鷹野「ええ、当然ですわ」

野村「問題がないようで良かったです。ウフフフ…」

野村「そうそう。最初の布石である富竹二尉ですが、予定通り雛見沢へ向かうそうですよ？」

野村「手筈通りによろしくお願いしますね」

鷹野「準備は出来ていますわ。あとは、予防薬と偽ってＨ１７３を投与するだけ…」

野村「安心しました。富竹二尉の不審死は、終末作戦の要ですから。それでは、また連絡します」

鷹野「…」

入江「…っと、失礼」

入江「驚かせるつもりは無かったんですけど」

鷹野「ウフ、私も驚いたつもりはありませんのよ？」

鷹野「何か御用ですか？」

入江「午後から沙都子ちゃん達が定期検診に来られますので、その準備をと思いまして」

入江「それは、アルバムですか？」

鷹野「ええ、祖父のものです」

入江「鷹野さんのお爺さん？ご両親のことは伺っていましたが… 」

鷹野「このアルバムはね、祖父が亡くなってから一度も開いてないんですよ？今日、こうして手に取ったのも気まぐれのようなものですわ」

鷹野「幼稚な願掛けのつもりだったんだけど、いつか祖父と私の願いが叶うその時まで開かないでおこうって」

入江「お二人の願い…ですか？」

鷹野「それなのに駄目ね。どうしても見たくなってしまって」

鷹野「お爺ちゃんの笑っている顔が…」

入江「検診の準備は私がやっておきます。では、診療室にいますので」

鷹野「…」

鷹野「…！」

沙都子「毎週の事とは言え、せっかくのお休みですのに気が重いですわ」

梨花「仕方ないのですよ。入江の栄養剤がちゃんと効いているか、調べないといけないのです」

沙都子「もう随分長く使っていますけど、その栄養剤ってのはどういうものなんですの？」

梨花「それは…」

梨花「僕にはわからないのです。入江に聞いてみるといいのですよ？にぱー☆」

沙都子「嘘ばっかりですわね…」

鷹野「それじゃあ最後ね。これは何に見えるかしら？」

沙都子「2匹の蝶ですわね。ずっと離れ離れだった蝶々がやっと一緒になれて喜んでるところですわ」

鷹野「検査の結果がとてもいいみたいね？」

沙都子「それは嬉しいですわ。監督が作った栄養剤のおかげですわね」

鷹野「そのお注射なんだけど、止める事ができるかもしれないそうよ？」

沙都子「でしたら、この検査もなしにして頂きたいですわ」

鷹野「うふっ、沙都子ちゃんは検査が苦手なのね？」

鷹野「それとも、私が苦手なのかしら？」

沙都子「別にそういうわけではございませんわ」

鷹野「ウフッ、安心して。私ね、ここを辞めようかしらって思ってるの」

沙都子「え？」

祖父『私の脳を蝕む病魔は、私から大切なものを全て消し去っていく。その前に、三四が大切な家族であることを、認知症に冒された私の脳がまだ理解できるうちにこの手紙をしたためることにする』

祖父『三四が私の後を継いで、自分の無念を晴らそうと努力してくれることがずっと嬉しく誇らしかった。しかし、同時に不安でもあった』

祖父『私の研究と人生が、三四の本来あり得たはずの素晴らしい人生を奪ってしまったのではないかと…』

祖父『そうなのだとしたら、私は悔やんでも悔やみきれない。願わくば、三四にはこの研究を断念して欲しい』

祖父『だが、医学の道に進んで私の手伝いが出来ると、あんなに嬉しそうにしていた三四に、どうしても切り出すことが出来なかった。だから私は、運命を天に任せることにする』

祖父『もし三四がこの手紙を手にすることがあったら、その時は私の願いを叶えて欲しい』

祖父『そして、運命に身をまかせた私の弱さをどうか許してほしい。私の愛する娘 三四へ。高野一二三』

沙都子「事情は存じませんが、本当に辞めるつもりなんですの？」

鷹野「正直に言うと、まだ自分でもわからない。だけどね、どうやら私を上手く焚きつけてトラブルを起こさせようとしている人達がいるみたいなの」

沙都子「それは鷹野さんが、何かの出汁に使われていると言うことですの？」

鷹野「そういう事なんでしょうねぇ」

鷹野「出汁って取ったら捨ててしまうものよね？」

沙都子「あら？にぼしで出汁を取った後に、それでもう一品作れましてよ？」

鷹野「ウフフ、いずれにしても出汁に使った後、お役御免で海に逃がしたりはしないでしょう？」

沙都子「確かにそうですわね」

鷹野「私はどうすればいいのかしらね…。わからなくなったわ」

沙都子「…」

魅音「圭ちゃ～ん！こっちこっち！」

レナ「急がないと梨花ちゃんの演舞が始まっちゃうよー！」

圭一「って言われても、どっから沸いたんだよ！この人だかりは」

沙都子「おーほっほっほ！圭一さんったら、だらしないですわね！そんなことで次期部長は務まりませんわ！」

圭一「え？次期…なんだって？」

沙都子「何でもございませんわ。お先に失礼でございますことよ～」

魅音「ホントに置いてくよー？」

レナ「はぅ～、頑張って！圭一くーん！」

圭一「アイツら～！いや…、こんな時こそクールになれ！前原圭一」

圭一「うぉぉ～～！」

圭一「はぁはぁ、やっと着いた…」

魅音「お疲れ、圭ちゃん。あれ…？沙都子は？」

圭一「置いてった挙句、自分で迷子かよ。何やってんだ、アイツ？」

魅音「ま、どっかで見てんじゃない？」

レナ「そうだよね、沙都子ちゃんのことだもん」

鷹野「お待たせ」

富竹「満足したかい？」

鷹野「ええ、もう思い残すことはないわ」

鷹野「ジロウさんも来ればよかったのに」

ジロウ「ああ、僕はそういうのは苦手でね」

ジロウ「この後、綿流しの撮影をしようと思うんだけど、もしよかったら…」

鷹野「ジロウさん…」

ジロウ「？」

鷹野「ジロウさんに大事な話があるの」

富竹「へぁ？僕にぃ？あははは、何だろう？」」

鷹野「私に関わってるある計画の事よ」

富竹「あ…」

鷹野「終末作戦。そう呼ばれているわ…」

番犬「レトリーバーリーダーよりオール。制圧を確認後、状況を報告せよ」

番犬「レトリーバーリーダーよりオール。制圧を確認後、状況を…」

エウア「猫の言うところの、惨劇のルールが全て失われた世界か…」

エウア「ハハハハ、面白い！我が力がまさかこんな形で影響を及ぼすとはなぁ」

沙都子「笑いごとではございませんの。梨花が逃れたいと願えば、１００年閉じめる鳥籠になり…」

沙都子「私が梨花を閉じ込めたいと願えば、鳥籠は開いてしまう…」

沙都子「簡単には行きませんわね。雛見沢と言う土地は…」

エウア「前にも言ったように、記憶の累積は不可逆だ。其方が何度世界を繰り返しても、もう鳥籠は決して猫を捕らえぬぞ？」」

沙都子「そうはいきませんの。オヤシロ様の巫女ともあろうものが、村を捨てるなんて許されることではありませんもの。ええ、私が許しませんわ…」

エウア「ほう。では、其方がオヤシロ様を名乗り、祟りを示すとでも？」

沙都子「ええ、私が梨花を再び惨劇の輪廻に閉ざしてみせますわ」

沙都子「そして、梨花にわからせるんですの」

沙都子「雛見沢を捨てようとする気持ちがある限り…」

沙都子「今度の惨劇は永遠に終わらないという事を…」

エウア「フフフ、鷹野が神になる願望を捨てた矢先、其方が神になろうと言い出すのだから…。フフフフ、実に飽きぬぞ」

エウア「さて、それで其方はオヤシロ様としてどのように祟りを操るのか？」

沙都子「既に方法はわかってますわ」

富竹「本当は真っ先に立ち寄るつもりだったんだけど…」

鷹野「ジロウさんは予防薬の注射より野鳥を追いかける方が大事なんですわね」

富竹「あははは」

鷹野「準備するからちょっと待っていて」

鷹野「…っ」

鷹野「ごめんなさい、予防薬は自室の方だったわ。もう少し待ってて」

富竹「ああ」

エウア「これで惨劇を起こすも起こさぬも、誰に起こすのかさえも其方の思いのままであるな」

エウア「だが、それを使うことに良心の呵責はないのか？」

沙都子「別にありませんわ。だって、私と梨花が一緒に暮らす未来では惨劇など起こりませんもの」

エウア「フフフフ…」

沙都子「それ以前の欠片の出来事なんて、なかったも同然でしょう？」

沙都子「私が最後に選んだ欠片が、唯一の世界になるもの。その過程は全て夢やマボロシと同じですわ」

エウア「フフフフ、其方はつくづく繰り返す者としての適性があるな」

沙都子「何度もいいましたわよね？エウアさん」

沙都子「私、勝つと決めたら絶対に勝つんですのよ？梨花と一緒に雛見沢で暮らす…。その未来を私がゴールとする以上…」

沙都子「それこそが約束された『絶対』の未来」

エウア「フフフフ…」

沙都子「待ってて下さいませ、梨花」

沙都子「だーい好きな梨花」

沙都子「二人の幸せの世界は…」

沙都子「すぐそこですわー！」