【ウマ娘】ハルウララ(21)「う、うららー!」【SS】
1: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:55:53
![](http://img.animanch.com/2021/09/urara_gen.jpg)
恥ずかしそうにそう呟いた目の前のウマ娘に俺は目を丸めた。
「もしかして、ウララ…?」
「もう!なんで気が付いてくれないんですか!」
そう言ってぷんぷん怒る姿にはかつての面影が見えるが、すらっとした長身に大人しくまとめた髪と姿を見てはかつての彼女を思い出すのは困難だった。
「いやーわかんなかった!すっかり別嬪さんになったなー!」
かつての教え子にドキドキしてるなんてバレないようそう誤魔化してみるが、見れば見るほど「可愛らしい」彼女は「美しい」彼女へとの変貌を遂げていた。
「近くに来たので、懐かしいなーと思ってきたんですよ!トレーナーさんはまだここでトレーナーをやってたんですね。」
「この歳までトレーナーやってたらもうこれしか出来ないしな!ウララは?」
そう聞くと彼女は俯き黙ってしまった。しまった地雷踏んだか?と思い慌てて別の話題を出す。
「俺、ウララとのレースは未だずっと語り継いでるんだぞ!最後のG1の試合の時の写真!まだトレーナー室に飾ってるんだ!」
そう言ってトレーナー室に案内しようとした時にふと袖を掴まれる。
「トレーナー、私あの時言えなかった事があるの」
急にあの頃の口調で呟いた彼女にドキッとしながら振り向く。
「あの試合で勝てたら、いつか大きいレースで勝てたら言おうと思ってた言葉があるの、でも勝てなかった。」
ぽつぽつと吐き出す彼女の言葉を俺はただ立ち尽くして聞くしか無かった。
「もしかして、ウララ…?」
「もう!なんで気が付いてくれないんですか!」
そう言ってぷんぷん怒る姿にはかつての面影が見えるが、すらっとした長身に大人しくまとめた髪と姿を見てはかつての彼女を思い出すのは困難だった。
「いやーわかんなかった!すっかり別嬪さんになったなー!」
かつての教え子にドキドキしてるなんてバレないようそう誤魔化してみるが、見れば見るほど「可愛らしい」彼女は「美しい」彼女へとの変貌を遂げていた。
「近くに来たので、懐かしいなーと思ってきたんですよ!トレーナーさんはまだここでトレーナーをやってたんですね。」
「この歳までトレーナーやってたらもうこれしか出来ないしな!ウララは?」
そう聞くと彼女は俯き黙ってしまった。しまった地雷踏んだか?と思い慌てて別の話題を出す。
「俺、ウララとのレースは未だずっと語り継いでるんだぞ!最後のG1の試合の時の写真!まだトレーナー室に飾ってるんだ!」
そう言ってトレーナー室に案内しようとした時にふと袖を掴まれる。
「トレーナー、私あの時言えなかった事があるの」
急にあの頃の口調で呟いた彼女にドキッとしながら振り向く。
「あの試合で勝てたら、いつか大きいレースで勝てたら言おうと思ってた言葉があるの、でも勝てなかった。」
ぽつぽつと吐き出す彼女の言葉を俺はただ立ち尽くして聞くしか無かった。
2: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:57:57
みたいなのください
3: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:58:11
え、なに?悲しいやつ?
|
|
4: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:58:35
書かんのかい!!!
6: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:58:57
孔明「今です」
8: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 21:59:44
止まった目覚まし時計が動く時は今だぞ
9: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:00:19
まだ助かる
11: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:00:36
大人ウララの可能性は宇宙にも勝る
12: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:01:03
続け 続いてくれ 続いてくださいお願いします
13: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:01:37
続きはないんですか〜
15: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:02:52
焦らしプレイのつもりか?こっちは本気なんだが??
16: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:03:15
あんまりいじわるするんなら俺が書くぞ(脅迫)
17: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:04:06
>>16
書いてくれるなんていい奴だな
書いてくれるなんていい奴だな
18: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:05:13
>>16
はよ
はよ
24: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:06:23
良い世界線じゃん
目覚めし使うのは勿体無い
目覚めし使うのは勿体無い
27: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:07:38
ウララは最後のレースの後、トレセン学園を卒業して教師になるために専門の学校へ行ったと聞いた。
あのウララが教師になんて感慨深く感じながら初の教え子の門出を祝い盛大なパーティを開いたのを今でも思い出す。
「トレーナー、あのね」
大きくなった教え子の震える声を聞き彼女が何が言いたいのかは何となく察した。
「ここじゃダメだな」
優しく、彼女の手を握りそう答える。
「え?」
顔を上げた彼女の目には涙が溜まり今にも溢れそうになっていた。
「やっぱり俺とウララと言ったらトレーナー室だ!分かったらダッシュ!」
そう言って年甲斐もなく走り始める。
俺は彼女に何をいうつもりなんだ?
彼女にはもっと似合う人が居るんじゃないか?
そういう思いから逃げるようにトレーナー室へお走り始めた。
あのウララが教師になんて感慨深く感じながら初の教え子の門出を祝い盛大なパーティを開いたのを今でも思い出す。
「トレーナー、あのね」
大きくなった教え子の震える声を聞き彼女が何が言いたいのかは何となく察した。
「ここじゃダメだな」
優しく、彼女の手を握りそう答える。
「え?」
顔を上げた彼女の目には涙が溜まり今にも溢れそうになっていた。
「やっぱり俺とウララと言ったらトレーナー室だ!分かったらダッシュ!」
そう言って年甲斐もなく走り始める。
俺は彼女に何をいうつもりなんだ?
彼女にはもっと似合う人が居るんじゃないか?
そういう思いから逃げるようにトレーナー室へお走り始めた。
28: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:09:02
忘れかけた夢が今動き出そうとしてるんだぞ!
29: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:10:21
誰かが目覚まし時計を起動させたぞ
34: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:16:10
結局、引退したと言ってもウマ娘の脚力には勝てず先にゴールしたウララが心配そうに俺に手を差し伸べる。
「大丈夫…ですか?」
走ったおかげで少し落ち着いたのか、ウララはさっき会った時みたいに敬語を使い話し始める。
「ダメですよ、いくらトレーナーさんでもウマ娘には走りじゃ勝てませんよ、私と沢山無茶したから分かってるでしょうに」
そう言ってお説教モードのウララを見上げて息を整えながら、言葉を紡いだ。
「このレースウララの勝利だな!」
言葉を詰まらせたウララは少し後退り、頬を染める。
「やっぱりトレーナーはずるいよ」
そうして彼女の何年にも渡った想いを俺は受け入れた。
その後彼女はトレセン学園で教師をやっている。
明るくムードメーカーの彼女の授業は勉強の苦手なウマ娘たちから人気らしく、俺たちの家に帰るといつもにこにこと報告してくるのだった。
完
「大丈夫…ですか?」
走ったおかげで少し落ち着いたのか、ウララはさっき会った時みたいに敬語を使い話し始める。
「ダメですよ、いくらトレーナーさんでもウマ娘には走りじゃ勝てませんよ、私と沢山無茶したから分かってるでしょうに」
そう言ってお説教モードのウララを見上げて息を整えながら、言葉を紡いだ。
「このレースウララの勝利だな!」
言葉を詰まらせたウララは少し後退り、頬を染める。
「やっぱりトレーナーはずるいよ」
そうして彼女の何年にも渡った想いを俺は受け入れた。
その後彼女はトレセン学園で教師をやっている。
明るくムードメーカーの彼女の授業は勉強の苦手なウマ娘たちから人気らしく、俺たちの家に帰るといつもにこにこと報告してくるのだった。
完
37: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:18:47
す、救いはあったんですね〜
38: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:19:01
消えるわぁ…成仏するわぁ…
39: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:19:14
最高じゃあないっすかぁ…
42: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:23:53
あっ……暖かい
44: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:26:54
すばらしい…
久しぶりに会って伝えたいことを言うために大人っぽく振る舞おうとするけど返事もらってトレーナーといたときの素の自分が出てしまうの大変良いですね…
久しぶりに会って伝えたいことを言うために大人っぽく振る舞おうとするけど返事もらってトレーナーといたときの素の自分が出てしまうの大変良いですね…
45: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 22:27:33
今日はいい夢を見れそうだ…
50: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 23:34:46
番外編 「ウララ先生」
「はい!今日はここまでだよ!」
そう言って私は、板書を終わっていない子がいないか確かめて黒板を消す。
トレセン学園の先生になって一ヶ月、出来の悪い生徒だった私が先生になってるのを見た秋川理事長は「驚愕!しかし、君が先生なら生徒たちも心穏やかに勉強ができるだろう!」なんて言ってくれてたけど、授業を一つやるのに精一杯で上手くできているのか不安でならない。
「せんせー!」
生徒の子が私の顔を覗いていた、暗い顔でもしていただろうか?
「なに?」
精一杯の笑顔で返事をする、うぅ秋川理事長は私の元気なところを買ってくれてたのにこんなんじゃダメだよなぁ…
「先生って○○トレーナーと付き合ってるって本当!?」
時が止まった気がした。
たしかにあの時に私は言いたいことを言ったし、彼もそれを受け入れてくれた。
でも誰も見てないところだったはずだしなんで生徒にバレてるの!?
「やっぱり!先生嘘つかないからわかりやすいー」
ケタケタと笑う生徒に顔を赤くしながら叱ってみる。
「先生をからかうんじゃありません!それにまだ結婚はしてないです!」
あ、
「まだって事はする予定なの!?先生凄い!!」
そこからの生徒たちの食いつきは凄かった。
生徒の中にはかつての私のように自分の担当トレーナーに惚れてしまってる子や、性別が同じな理事長代理が好きな子までいた。
そんな生徒達の相談に乗ってるうちに私は「ウララ先生」ではなく「ウララちゃん」なんて呼ばれるようになっちゃったのだった。
「はい!今日はここまでだよ!」
そう言って私は、板書を終わっていない子がいないか確かめて黒板を消す。
トレセン学園の先生になって一ヶ月、出来の悪い生徒だった私が先生になってるのを見た秋川理事長は「驚愕!しかし、君が先生なら生徒たちも心穏やかに勉強ができるだろう!」なんて言ってくれてたけど、授業を一つやるのに精一杯で上手くできているのか不安でならない。
「せんせー!」
生徒の子が私の顔を覗いていた、暗い顔でもしていただろうか?
「なに?」
精一杯の笑顔で返事をする、うぅ秋川理事長は私の元気なところを買ってくれてたのにこんなんじゃダメだよなぁ…
「先生って○○トレーナーと付き合ってるって本当!?」
時が止まった気がした。
たしかにあの時に私は言いたいことを言ったし、彼もそれを受け入れてくれた。
でも誰も見てないところだったはずだしなんで生徒にバレてるの!?
「やっぱり!先生嘘つかないからわかりやすいー」
ケタケタと笑う生徒に顔を赤くしながら叱ってみる。
「先生をからかうんじゃありません!それにまだ結婚はしてないです!」
あ、
「まだって事はする予定なの!?先生凄い!!」
そこからの生徒たちの食いつきは凄かった。
生徒の中にはかつての私のように自分の担当トレーナーに惚れてしまってる子や、性別が同じな理事長代理が好きな子までいた。
そんな生徒達の相談に乗ってるうちに私は「ウララ先生」ではなく「ウララちゃん」なんて呼ばれるようになっちゃったのだった。
52: 名無しのあにまんch 2021/09/02(木) 23:38:56
ひょえええええええええええええええええええええええええええええええええ(尊死
56: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 00:23:29
次も待ってるからな
57: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 00:33:48
番外編2「同室のあの子」
彼にプロポーズされてから一週間、私の心はぐるぐる回っていた。
確かにこうなりたかったし、だからこそ長年の想いを告白したんだけど、指輪をもらって情けない声で「はひ!!よろこんで!!」なんて言った私を彼はどう思ってるのだろう。
そんなぐるぐる最中にタイミングよく電話がかかってきた。
「お久しぶりウララさん」
「キングちゃん!?」
トレセン学園にいた時の同室で私の事を色々心配してくれていたキングヘイローちゃんだった。
まるで見ていたかのようなタイミングの電話に少し笑ってしまう、彼女のお母さんがやっていた事と一緒じゃないか。
「聞きましたわよ、あのトレーナーさんと結婚するんですってね」
落ち着いたキングちゃんの声に心が落ち着く、あの時もこうやって落ち着かせてくれたっけ…
「電話で話すのもなんですし、トレセン近くのいつも行っていた喫茶店でお話ししましょう。」
「うん!ありがとうキングちゃん」
日時を決めて電話を切る。
彼女はいつも優しい、またこの優しさに甘えられると思うと幸せの気持ちが戻ってきた。
待ち合わせの時間に喫茶店に入るとキングちゃんはいつも私達が座っていた席に座っていた。
「一人でも遅れなくなったのね」
「いつまでも子供のままじゃいられないからね」
そんな会話をしながら席につく、優雅にコーヒーカップを持つその左手の薬指には小さいエメラルドの指輪が付けられていた。
「キングちゃんは最近どうなの?」
「なんとかやれてるわ、デザイナーとしてまだまだ一流は遠いけれども、お母様や安心沢さんにもデザインを見てもらったりしてね」
やっぱりキングちゃんは凄い…
「貴女の番よ」
彼にプロポーズされてから一週間、私の心はぐるぐる回っていた。
確かにこうなりたかったし、だからこそ長年の想いを告白したんだけど、指輪をもらって情けない声で「はひ!!よろこんで!!」なんて言った私を彼はどう思ってるのだろう。
そんなぐるぐる最中にタイミングよく電話がかかってきた。
「お久しぶりウララさん」
「キングちゃん!?」
トレセン学園にいた時の同室で私の事を色々心配してくれていたキングヘイローちゃんだった。
まるで見ていたかのようなタイミングの電話に少し笑ってしまう、彼女のお母さんがやっていた事と一緒じゃないか。
「聞きましたわよ、あのトレーナーさんと結婚するんですってね」
落ち着いたキングちゃんの声に心が落ち着く、あの時もこうやって落ち着かせてくれたっけ…
「電話で話すのもなんですし、トレセン近くのいつも行っていた喫茶店でお話ししましょう。」
「うん!ありがとうキングちゃん」
日時を決めて電話を切る。
彼女はいつも優しい、またこの優しさに甘えられると思うと幸せの気持ちが戻ってきた。
待ち合わせの時間に喫茶店に入るとキングちゃんはいつも私達が座っていた席に座っていた。
「一人でも遅れなくなったのね」
「いつまでも子供のままじゃいられないからね」
そんな会話をしながら席につく、優雅にコーヒーカップを持つその左手の薬指には小さいエメラルドの指輪が付けられていた。
「キングちゃんは最近どうなの?」
「なんとかやれてるわ、デザイナーとしてまだまだ一流は遠いけれども、お母様や安心沢さんにもデザインを見てもらったりしてね」
やっぱりキングちゃんは凄い…
「貴女の番よ」
58: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 00:34:01
むぐっと声をつぐんでしまう、確かに婚約をする話はトレセンでお世話になった人達にはしたけど、キングちゃんはそれで迷ってしまった私に気が付いてる。
「幸せだけど、怖いんだ。」
「何が怖いの?」
「私はレースで勝てなかった、あの時は気にしていなかったけど今ならわかる、多分あの時彼はトレーナーとして危機に立っていたはずなんだって」
「それで?」
「そんな私が彼を今度こそ幸せに出来るのかって、不安になって、怖くて、あれ?涙が…」
心を打ち出していくうちに涙が溢れている。
それを気にせずキングちゃんは優しく私の頭を抱かしてくれた。
「お洋服濡れちゃうよ!」
「あの頃私が部屋に戻って泣いてる時に貴女はこうやって抱きしめてくれたわね、その時のお返しよ」
そうやって私の涙をキングちゃんは優しく隠してくれた。
「怖いのは当たり前だわ、私だってそうだったもの」
「それでも貴女には貴女の幸せがあるし貴女が選んだ彼は貴女を幸せできるわ」
そうやって私の髪を撫でながらキングちゃんは言った。
「超一流の私がいうのだから間違いはないわ」
完(また思いついたら書くかも)
「幸せだけど、怖いんだ。」
「何が怖いの?」
「私はレースで勝てなかった、あの時は気にしていなかったけど今ならわかる、多分あの時彼はトレーナーとして危機に立っていたはずなんだって」
「それで?」
「そんな私が彼を今度こそ幸せに出来るのかって、不安になって、怖くて、あれ?涙が…」
心を打ち出していくうちに涙が溢れている。
それを気にせずキングちゃんは優しく私の頭を抱かしてくれた。
「お洋服濡れちゃうよ!」
「あの頃私が部屋に戻って泣いてる時に貴女はこうやって抱きしめてくれたわね、その時のお返しよ」
そうやって私の涙をキングちゃんは優しく隠してくれた。
「怖いのは当たり前だわ、私だってそうだったもの」
「それでも貴女には貴女の幸せがあるし貴女が選んだ彼は貴女を幸せできるわ」
そうやって私の髪を撫でながらキングちゃんは言った。
「超一流の私がいうのだから間違いはないわ」
完(また思いついたら書くかも)
59: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 00:41:20
尊みの過剰な摂取で逝きそう…
60: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 00:48:40
大人のウララでしか摂取できない栄養素がある
61: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 01:23:16
凄いいっぱい書いてくれて嬉しい
62: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 01:58:10
番外編3「黄金世代」
「ウララちゃん結婚するんだって!」
グループ通話を始めて早々スペシャルウィークは、開口一番そう喜んだ様子で話し始める。
「しかもトレセン学園で先生やってるんだって!凄いねー!」
まるで自分のように嬉しそうなスペシャルウィークに次々と会話が始まっていく。
「ウララさん凄いですね、先生目指すって言った時からずっと苦手だった勉強もやってましたし。」
「私のところにも来ました!まぁグラスやキングみたいに色々教える事はできませんでしたが〜」
「最終的な勉強の成績ならエルよりよかったんじゃないの〜?」
よくクラスに遊びに来ていたウララはこの世代の妹のような存在だった、だからこそ結婚にはみんなが自分のように喜び盛り上がっていた。
「キングちゃん?」
「さっきから何も言わないけどどうしました!?お腹でも冷やしましたか!?」
「そんなわけないでしょ!」
そう叫ぶキングヘイローの声は少し震えていた。
「もしかして〜泣いてました?」
「あー、キングは同室だったもんねーもはや妹というより娘…」
「一流の私が泣くもんですか!」
「明らかに声が震えてるデース…」
耳をすますと、キングの音声からは鼻を啜る音が聞こえ、うっすらと心配そうにする男の声が聞こえてくる。
「しかし、結婚いいですね!キングちゃんとエルちゃんも幸せそうだし!」
「ふふ、スペちゃんももう少しで籍入れるんですよね」
「はい!お母ちゃんの仕事を彼が覚えて家業を継げるようになったら入れる予定です!」
「グラスも早く入れればいいのにー」
「エル、言ったでしょう?彼が日本に帰ったら入れると、大和撫子たるものひたすらに待つのも良いものですよ。」
他愛もない会話の中少し気まずそうにセイウンスカイは切り出した。
「あのさ、告白ってみんなどうやったの?」
「「「「そこから!?」」」」
そんなこんなでハルウララの結婚式のスピーチを考えるグループ通話はいつの間にかようやく素直になり始めたセイウンスカイの恋愛相談に変わったのだった。
ウララ出てないけど完
「ウララちゃん結婚するんだって!」
グループ通話を始めて早々スペシャルウィークは、開口一番そう喜んだ様子で話し始める。
「しかもトレセン学園で先生やってるんだって!凄いねー!」
まるで自分のように嬉しそうなスペシャルウィークに次々と会話が始まっていく。
「ウララさん凄いですね、先生目指すって言った時からずっと苦手だった勉強もやってましたし。」
「私のところにも来ました!まぁグラスやキングみたいに色々教える事はできませんでしたが〜」
「最終的な勉強の成績ならエルよりよかったんじゃないの〜?」
よくクラスに遊びに来ていたウララはこの世代の妹のような存在だった、だからこそ結婚にはみんなが自分のように喜び盛り上がっていた。
「キングちゃん?」
「さっきから何も言わないけどどうしました!?お腹でも冷やしましたか!?」
「そんなわけないでしょ!」
そう叫ぶキングヘイローの声は少し震えていた。
「もしかして〜泣いてました?」
「あー、キングは同室だったもんねーもはや妹というより娘…」
「一流の私が泣くもんですか!」
「明らかに声が震えてるデース…」
耳をすますと、キングの音声からは鼻を啜る音が聞こえ、うっすらと心配そうにする男の声が聞こえてくる。
「しかし、結婚いいですね!キングちゃんとエルちゃんも幸せそうだし!」
「ふふ、スペちゃんももう少しで籍入れるんですよね」
「はい!お母ちゃんの仕事を彼が覚えて家業を継げるようになったら入れる予定です!」
「グラスも早く入れればいいのにー」
「エル、言ったでしょう?彼が日本に帰ったら入れると、大和撫子たるものひたすらに待つのも良いものですよ。」
他愛もない会話の中少し気まずそうにセイウンスカイは切り出した。
「あのさ、告白ってみんなどうやったの?」
「「「「そこから!?」」」」
そんなこんなでハルウララの結婚式のスピーチを考えるグループ通話はいつの間にかようやく素直になり始めたセイウンスカイの恋愛相談に変わったのだった。
ウララ出てないけど完
63: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 02:01:11
良い仕事をしてるね
66: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 02:09:04
これは期待を(いい意味で)裏切ってくるスレだ
70: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 02:59:52
番外編4 「勝負服」
私は彼と付き合う事が決まり、彼の家に引っ越す事為に一人暮らしする為に借りてた部屋を整理していた。
ふと気がつくと古い段ボール、まさかこれって…
勝負服だった、幼い頃のかけっこの時を模して作ってもらった体操服風(というより完全に体操服)の勝負服だ。
実家に送ったつもりだったのに、ここにあったなんてなぁ…何となく出して広げてみると流石はレースに耐える服だ、綻びもなく綺麗にその姿を保っていた。
「私これ着て走ってたんだ…」
懐かしさ反面恥ずかしさも出てくる。今にして考えればキングちゃんやスペちゃん見たいなドレスにしておけばと後悔はあるけど、彼との思い出の品でもあるんだ。
「着れるかな…」
あの時から身長は伸びて着れるはずが無いのに、思わず服を脱ぎ袖を通す。
「うわ、ぴちぴちだー…」
鏡に写る恥ずかしそうな自分を見てにへらっとにやけてしまう
「ウララー!今日は早く終わったから手伝いに来たぞ!」
彼の声、開く扉、そこから先の記憶は不思議と第三者目線というか何というか?
でも、この服を着た私をあの時の私に言わなかった口調で可愛いと言ってもらったので、着てよかった…のかなぁ?
完
私は彼と付き合う事が決まり、彼の家に引っ越す事為に一人暮らしする為に借りてた部屋を整理していた。
ふと気がつくと古い段ボール、まさかこれって…
勝負服だった、幼い頃のかけっこの時を模して作ってもらった体操服風(というより完全に体操服)の勝負服だ。
実家に送ったつもりだったのに、ここにあったなんてなぁ…何となく出して広げてみると流石はレースに耐える服だ、綻びもなく綺麗にその姿を保っていた。
「私これ着て走ってたんだ…」
懐かしさ反面恥ずかしさも出てくる。今にして考えればキングちゃんやスペちゃん見たいなドレスにしておけばと後悔はあるけど、彼との思い出の品でもあるんだ。
「着れるかな…」
あの時から身長は伸びて着れるはずが無いのに、思わず服を脱ぎ袖を通す。
「うわ、ぴちぴちだー…」
鏡に写る恥ずかしそうな自分を見てにへらっとにやけてしまう
「ウララー!今日は早く終わったから手伝いに来たぞ!」
彼の声、開く扉、そこから先の記憶は不思議と第三者目線というか何というか?
でも、この服を着た私をあの時の私に言わなかった口調で可愛いと言ってもらったので、着てよかった…のかなぁ?
完
73: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 04:16:08
Good!!
75: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 10:17:54
尊みで浄化されて消えそう……
76: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 10:23:28
1粒で何度美味しいんだこのスレは
77: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 11:06:11
またデジタル殿とトレーナー達が死んでおられるぞ!
79: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 11:08:53
ウララはまだ癌に効かないが近いうちに万病に効くようになる
80: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 11:14:52
名スレとの出会いに感謝したい
81: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 11:21:33
素晴らしいものを読んだ
ありがとうございます
ありがとうございます
86: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 11:58:23
本編番外編全部のSSが最高な神スレ
90: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 16:17:05
番外編5「同窓会」
今日はトレセン学園の同窓会、と言っても歳が近かった仲良い人で集まろうってだけなんだけども、そんな話を私がお世話になってた商店街の人たちに相談したら飲食店を丸々一つ開けてくれた。
大丈夫なのかな…?
でもそのおかげで結構な人数集まった私の友達たちは漏れる事なく参加できた。
「おまたせー!」
一応昔の自分っぽく元気にお店に入ってみる、こうしないと気がついてくれないかもしれないからと思うしと考えてると、後ろから声をかけられた。
「よ、ウララじゃないか!」
ゴルシさんだ。
髪も下ろしてるし後ろ姿なのに一発で私のことに気が付いたのか、と少し感心する。
あの破天荒さに隠れていたけど彼女のこういう細かい事への察しの良さはあの頃救われた子も多かったのかな?
「お前結婚したんだってー!それも元自分のトレーナーだろー!かー!!すっげぇ!!」
久しぶりに会ったのに昔のままのノリで捲し立てるゴルシさんは昔以上に綺麗になっていてそれでいてゴルシさんっぽくて
「久しぶりですねゴルシさん!」
「お前敬語使うようになったのか!いやっていうか敬語使わなくてもいいぞ!私との仲じゃ無いか!」
「ふふ、変わらないねゴルシちゃんは!」
「そんな事ないぞ!今私はこの地球九つ目の海を発見してだな!」
どこまでか本当か分からないゴルシさんの話を聞きながら気がついた。
彼女も指輪付けてる、結婚してたんだ。
多分質問したら恥ずかしがるなと思って私は言葉を飲み込んだのだった。
他の成長したウマ娘思いついたら同窓会編続きます。
今日はトレセン学園の同窓会、と言っても歳が近かった仲良い人で集まろうってだけなんだけども、そんな話を私がお世話になってた商店街の人たちに相談したら飲食店を丸々一つ開けてくれた。
大丈夫なのかな…?
でもそのおかげで結構な人数集まった私の友達たちは漏れる事なく参加できた。
「おまたせー!」
一応昔の自分っぽく元気にお店に入ってみる、こうしないと気がついてくれないかもしれないからと思うしと考えてると、後ろから声をかけられた。
「よ、ウララじゃないか!」
ゴルシさんだ。
髪も下ろしてるし後ろ姿なのに一発で私のことに気が付いたのか、と少し感心する。
あの破天荒さに隠れていたけど彼女のこういう細かい事への察しの良さはあの頃救われた子も多かったのかな?
「お前結婚したんだってー!それも元自分のトレーナーだろー!かー!!すっげぇ!!」
久しぶりに会ったのに昔のままのノリで捲し立てるゴルシさんは昔以上に綺麗になっていてそれでいてゴルシさんっぽくて
「久しぶりですねゴルシさん!」
「お前敬語使うようになったのか!いやっていうか敬語使わなくてもいいぞ!私との仲じゃ無いか!」
「ふふ、変わらないねゴルシちゃんは!」
「そんな事ないぞ!今私はこの地球九つ目の海を発見してだな!」
どこまでか本当か分からないゴルシさんの話を聞きながら気がついた。
彼女も指輪付けてる、結婚してたんだ。
多分質問したら恥ずかしがるなと思って私は言葉を飲み込んだのだった。
他の成長したウマ娘思いついたら同窓会編続きます。
91: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 16:30:19
定期的に供給がもたらされる…ここが楽園か?
92: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 17:06:06
有能すぎる
93: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 17:07:54
どんどん番外編出てくるし全部めっちゃいい…お前が神か
94: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 17:29:20
理想郷はここにあったか…(尊死)
96: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 18:52:39
ここのSSを読んでるとあったかい気持ちになれるんだ
97: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 18:53:59
出来るならここのスレに浸かりながら死にたい
温泉かここは?
温泉かここは?
98: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 21:43:02
「同窓会2」
「やぁやぁウララくん!」
「オペちゃん!わぁ!来てくれたんだー!」
オペちゃんはレースを引退した後世界的な俳優になった。
ウマ娘としての体力や力を持っていて、演技も凄く出来るからあちこちで引っ張りだこらしく卒業してから会っていなかった。
「えへへ、私はテレビで見てたからオペちゃんのこと久しぶりって感じはしないや!」
「テレビ以上のボクの輝きに耐える事ができるウララくんはさすがだね!」
ゴルシちゃんと一緒でオペちゃんもノリが変わってないや…
「オペちゃんはまだ結婚しないの?」
彼女も学生時代のトレーナーと付き合ったらしく帰ってきてはオペちゃんは会いに行ってるらしい。
「あぁ、でも彼ったら酷いんだよ!俺が指輪を渡すのは君と一緒に唯一勝てなかったダービーのトロフィーを手に入れた時だ!なんて言って、ボクは今すぐにでも彼と一緒にいたいというのに!」
オペちゃんのトレーナーさんはオペちゃんと過ごしたトゥインクルシリーズでかなりオペちゃんに染まってしまったんだな…
「でもロマンチックだね!私はそういうレースが無かったから羨ましいな!」
「君、そんなこと言ってるけど君とトレーナーくん…今は旦那さんか!とのレースはボクも聞いたぞ!そっちこそ中々にロマンチックじゃあ無いか!あーはっはっは」
笑いながらオペちゃんは私の頭を撫でていった。
むぅ、誰が言いふらしてるんだろう…
完
もう大人になったウマ娘書きたくて書いてる。
「やぁやぁウララくん!」
「オペちゃん!わぁ!来てくれたんだー!」
オペちゃんはレースを引退した後世界的な俳優になった。
ウマ娘としての体力や力を持っていて、演技も凄く出来るからあちこちで引っ張りだこらしく卒業してから会っていなかった。
「えへへ、私はテレビで見てたからオペちゃんのこと久しぶりって感じはしないや!」
「テレビ以上のボクの輝きに耐える事ができるウララくんはさすがだね!」
ゴルシちゃんと一緒でオペちゃんもノリが変わってないや…
「オペちゃんはまだ結婚しないの?」
彼女も学生時代のトレーナーと付き合ったらしく帰ってきてはオペちゃんは会いに行ってるらしい。
「あぁ、でも彼ったら酷いんだよ!俺が指輪を渡すのは君と一緒に唯一勝てなかったダービーのトロフィーを手に入れた時だ!なんて言って、ボクは今すぐにでも彼と一緒にいたいというのに!」
オペちゃんのトレーナーさんはオペちゃんと過ごしたトゥインクルシリーズでかなりオペちゃんに染まってしまったんだな…
「でもロマンチックだね!私はそういうレースが無かったから羨ましいな!」
「君、そんなこと言ってるけど君とトレーナーくん…今は旦那さんか!とのレースはボクも聞いたぞ!そっちこそ中々にロマンチックじゃあ無いか!あーはっはっは」
笑いながらオペちゃんは私の頭を撫でていった。
むぅ、誰が言いふらしてるんだろう…
完
もう大人になったウマ娘書きたくて書いてる。
99: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 21:45:33
素晴らしい
100: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 21:46:46
定期的に人を救済してるなこのスレは…
ありがとう…
ありがとう…
102: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 22:11:31
ウララは仲良い人多そうだね
103: 名無しのあにまんch 2021/09/03(金) 23:55:42
「同窓会3」
「オグリちゃん!!」
綺麗な芦毛が見えたので思わず呼び止めた。
「ウララか、これは随分と綺麗になったな。」
カサマツの星と言われたオグリちゃん、そのレースは見るものを魅了してトゥインクルシリーズのスター選手としても有名だった。
「一緒にトレセンで働いてるはずなのに全然合わないからね!」
「ああ、先生とトレーナー補佐じゃ勤務時間や諸々が違うからな、だが元気そうで何よりだ。」
オグリちゃんは今トレセン学園で自分のトレーナーだった人とトレーナー補佐をやっている、何でも同じカサマツ出身らしいけどまだそういう話は聞かないから隠すのが上手い人がいるのか、それとも本当に恋愛感情が無いのか…
「そういえばウララは高知レース場にしばらく行っていたって聞いたんだが。」
たしかに私は学園卒業後、一度高知に戻って教師になるための大学に行っていた。
その時学費とかを稼ぐために高知のレース場でバイトをしていたんだけど。
「もしかしてマーチちゃんのこと?」
「ああ!どうだ?マーチは元気だったか?」
彼女と同じカサマツ出身のウマ娘のフジマサマーチちゃん、オグリちゃんと同学年だったのに引退はせずに長く走り続ける凄い子だからよく覚えていた。
「うん!凄く良い走りだったよ、私も引退した後だったけどよく走り方とか聞きに行っちゃった!」
「そうか、よかった!」
オグリちゃんは嬉しそうにうんうんと頷く、多分彼女達には私が知らないドラマがあったのだろう。
「これでベルノやノルンにいい報告ができそうだ!ありがとうウララ!」
そう言ってオグリちゃんは嬉しそうに去っていった。
喋りながらだったのに両手に持ったお皿に大盛りによそられてたご飯が無くなってたのは流石だったなぁ…
完
「オグリちゃん!!」
綺麗な芦毛が見えたので思わず呼び止めた。
「ウララか、これは随分と綺麗になったな。」
カサマツの星と言われたオグリちゃん、そのレースは見るものを魅了してトゥインクルシリーズのスター選手としても有名だった。
「一緒にトレセンで働いてるはずなのに全然合わないからね!」
「ああ、先生とトレーナー補佐じゃ勤務時間や諸々が違うからな、だが元気そうで何よりだ。」
オグリちゃんは今トレセン学園で自分のトレーナーだった人とトレーナー補佐をやっている、何でも同じカサマツ出身らしいけどまだそういう話は聞かないから隠すのが上手い人がいるのか、それとも本当に恋愛感情が無いのか…
「そういえばウララは高知レース場にしばらく行っていたって聞いたんだが。」
たしかに私は学園卒業後、一度高知に戻って教師になるための大学に行っていた。
その時学費とかを稼ぐために高知のレース場でバイトをしていたんだけど。
「もしかしてマーチちゃんのこと?」
「ああ!どうだ?マーチは元気だったか?」
彼女と同じカサマツ出身のウマ娘のフジマサマーチちゃん、オグリちゃんと同学年だったのに引退はせずに長く走り続ける凄い子だからよく覚えていた。
「うん!凄く良い走りだったよ、私も引退した後だったけどよく走り方とか聞きに行っちゃった!」
「そうか、よかった!」
オグリちゃんは嬉しそうにうんうんと頷く、多分彼女達には私が知らないドラマがあったのだろう。
「これでベルノやノルンにいい報告ができそうだ!ありがとうウララ!」
そう言ってオグリちゃんは嬉しそうに去っていった。
喋りながらだったのに両手に持ったお皿に大盛りによそられてたご飯が無くなってたのは流石だったなぁ…
完
104: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 00:43:47
マーチの元ネタの子が高知で走っていたという情報と、約束通りオグリより走り続けてたって事とこの漫画を見て思いついたオグリとウララ
ウマ娘漫画まとめ 「インディーシーン・サンドリヨン」 / 偽パクマン さん http://nico.ms/mg575998 #ニコニコ漫画
成長ライスも書きたい
ウマ娘漫画まとめ 「インディーシーン・サンドリヨン」 / 偽パクマン さん http://nico.ms/mg575998 #ニコニコ漫画
成長ライスも書きたい
106: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 00:57:02
泣きそう
107: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 01:12:58
なんだこれ神か?
108: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 01:44:03
お前はその文才で何人もの人間を尊死させてきたんだ
もっと多くの人に見てもらわないと気が済まねえぞ
もっと多くの人に見てもらわないと気が済まねえぞ
109: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 01:47:48
デジたんが大量に蒸発してる…
115: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 14:27:47
大人ウマ娘ちゃん概念の過剰摂取は体にいいとされている
オペトレの話すこ
オペトレの話すこ
117: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 19:58:44
アカン、泣きそうになった
118: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 21:45:38
「同窓会4」
「ウララちゃん!」
「ライスちゃん!」
私たちは会ってすぐハグを交わした、長く綺麗な黒髪が心地よく揺れていた。
「久しぶりだね!元気だった!?」
卒業後連絡は取り合っていたけど、お互いに中々会えなかったから本当に久しぶりで最後にあったのはライスちゃんの結婚式以来だ。
「うん!ウララちゃんも元気そうで良かった!!」
「私は元気が取り柄だからね!」
…ふとライスちゃんのお腹を見て気が付いた。
「ライスちゃん!もしかして二人目!?」
「ウララちゃん!声が大きい…!」
恥ずかしそうにライスちゃんが私の口を押さえた。
第一子ができたのは聞いていたけど二人目ができてたのは予想外だった。
「良かったねー!次の子もウマ娘なの?」
「ま…まだ分からないけど、多分そうじゃ無いかってお医者様が言ってたよ。」
自分の事では無いのに自分のように嬉しい!そんな私の気持ちが通じたのかライスちゃんもとてもニコニコしていた。
「その子もウマ娘なら大きくなったらかけっことかできるね!」
「うん、でも二人ともウララちゃんみたいな優しい子になって欲しいな」
自分のようになんて言われて少し照れる。
でもライスちゃんにそう思われるのは凄く嬉しくて、またライスちゃんに抱きつくのだった。
完
「ウララちゃん!」
「ライスちゃん!」
私たちは会ってすぐハグを交わした、長く綺麗な黒髪が心地よく揺れていた。
「久しぶりだね!元気だった!?」
卒業後連絡は取り合っていたけど、お互いに中々会えなかったから本当に久しぶりで最後にあったのはライスちゃんの結婚式以来だ。
「うん!ウララちゃんも元気そうで良かった!!」
「私は元気が取り柄だからね!」
…ふとライスちゃんのお腹を見て気が付いた。
「ライスちゃん!もしかして二人目!?」
「ウララちゃん!声が大きい…!」
恥ずかしそうにライスちゃんが私の口を押さえた。
第一子ができたのは聞いていたけど二人目ができてたのは予想外だった。
「良かったねー!次の子もウマ娘なの?」
「ま…まだ分からないけど、多分そうじゃ無いかってお医者様が言ってたよ。」
自分の事では無いのに自分のように嬉しい!そんな私の気持ちが通じたのかライスちゃんもとてもニコニコしていた。
「その子もウマ娘なら大きくなったらかけっことかできるね!」
「うん、でも二人ともウララちゃんみたいな優しい子になって欲しいな」
自分のようになんて言われて少し照れる。
でもライスちゃんにそう思われるのは凄く嬉しくて、またライスちゃんに抱きつくのだった。
完
121: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 21:54:36
ウララみたいな子に育ってくれたら、それは世界平和につながるんや…尊い世界が待っている…
123: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 22:08:09
「同窓会5」
「Howdy!!二人とも元気してましたか!」
ライスちゃんに抱きついていたらさらに大きな影に優しくハグされた。
「むぎゅ!苦しいよタイキちゃん!!」
「タイキちゃん!!ギブギブ!!」
二人でもぞもぞと暴れる、ぱっと両手を離されてよろけてしまった。
「sorry!嬉しすぎて力加減間違えましたー!」
長い金髪を後ろに纏めた彼女は大柄の体を丸めてまるで大型犬のように謝る、そんな大きいリアクションもタイキちゃんの魅了だ。
「ダメですよ!タイキさん!!先程占ってあげたでしょ!」
後ろからゆっくりとフクちゃんも歩いてきた。
「さっき占いで出たんです!この同窓会であのアオハル杯の時のチームが揃えば必ず福がくると!…なんて単にみんなあの時のチームと会いたかっただけなんですけどね!」
「フクキタルさん!お久しぶりですね」
「やぁライスさん!第二子おめでとうございます!いやぁめでたいですねぇ」
フクちゃんとライスちゃん嬉しそうに握手をしていた。
「うわ、なんでアンタら集まってるの?」
「いや、普通に考えたら元チームなら集まるでしょ!ましてやあの仲良しチームなんだしさ」
ココンちゃんとグラッセちゃんまで!
「仲良しする為に来たわけじゃないし!樫本さんにこういう集まりは無駄にしちゃいけないって言われたから…!!」
「でもこの子達見かけてからすぐに行ってたじゃん!ココンも素直じゃ無いなぁ」
思いがけない再会に私たちは目を丸くした。
でもライバルだった子達も、こうやって仲良く話せる同窓会で私たちはもっと絆を深められたなと思わずニコニコしちゃうのでした。
続く
「Howdy!!二人とも元気してましたか!」
ライスちゃんに抱きついていたらさらに大きな影に優しくハグされた。
「むぎゅ!苦しいよタイキちゃん!!」
「タイキちゃん!!ギブギブ!!」
二人でもぞもぞと暴れる、ぱっと両手を離されてよろけてしまった。
「sorry!嬉しすぎて力加減間違えましたー!」
長い金髪を後ろに纏めた彼女は大柄の体を丸めてまるで大型犬のように謝る、そんな大きいリアクションもタイキちゃんの魅了だ。
「ダメですよ!タイキさん!!先程占ってあげたでしょ!」
後ろからゆっくりとフクちゃんも歩いてきた。
「さっき占いで出たんです!この同窓会であのアオハル杯の時のチームが揃えば必ず福がくると!…なんて単にみんなあの時のチームと会いたかっただけなんですけどね!」
「フクキタルさん!お久しぶりですね」
「やぁライスさん!第二子おめでとうございます!いやぁめでたいですねぇ」
フクちゃんとライスちゃん嬉しそうに握手をしていた。
「うわ、なんでアンタら集まってるの?」
「いや、普通に考えたら元チームなら集まるでしょ!ましてやあの仲良しチームなんだしさ」
ココンちゃんとグラッセちゃんまで!
「仲良しする為に来たわけじゃないし!樫本さんにこういう集まりは無駄にしちゃいけないって言われたから…!!」
「でもこの子達見かけてからすぐに行ってたじゃん!ココンも素直じゃ無いなぁ」
思いがけない再会に私たちは目を丸くした。
でもライバルだった子達も、こうやって仲良く話せる同窓会で私たちはもっと絆を深められたなと思わずニコニコしちゃうのでした。
続く
124: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 22:47:09
ウソでしょ…15分で書き上げてる…
125: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 22:48:58
まさかのココンとグラッセ登場
胸が熱くなるな…
胸が熱くなるな…
126: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:09:58
「同窓会6」
そこからはたくさんの話を聞いた。
タイキちゃんは実家の牧場を継いだみたいで、よく写真を送ってきてくれたけど、実際に話を聞いてみると自分の想像以上大きい牧場を駆け回りながら働いているみたいで、とても大変そうだった。
でもタイキちゃんはとってもニコニコしながら「いつか皆さんをよんで勝負では無いかけっこでもしたいですね!」なんて言っていた。
ココンちゃんが「勝負じゃなくちゃ燃えないんだからちゃんと整備しときなよ!」なんて言ってたけどもしかして本当に勝負する日が来るのかもしれない。
フクちゃんはフリーターをしながら本気で占い師になる為に有名な師匠に弟子入りしたらしい。
「これからは幸運を待つのではなく私自身が届けるのです!」
って笑うフクちゃんは凄く嬉しそうでそれを聞いたライスちゃんも「私はフクキタルさんに沢山幸せ届けてもらったよ」って嬉しそうだった。
ココンちゃんは今URAの本部で働く為に勉強しているみたいで本部の役員になった樫本さんに色々教えてもらってるらしい。
グラッセちゃんは、樫本さんが掲げてた「徹底管理システム」をトレセン学園の選択教育にする為にまずはサブトレーナーとしてトレセン学園で働いてる。
みんな頑張っててすごいね!って私が言ったらココンちゃんに頭を撫でられた、なんか変な事言ったかな?
久々にあったみんなは引退したりしてても夢を駆ける途中なんだって、私は励まされて楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
同窓会編 完
そこからはたくさんの話を聞いた。
タイキちゃんは実家の牧場を継いだみたいで、よく写真を送ってきてくれたけど、実際に話を聞いてみると自分の想像以上大きい牧場を駆け回りながら働いているみたいで、とても大変そうだった。
でもタイキちゃんはとってもニコニコしながら「いつか皆さんをよんで勝負では無いかけっこでもしたいですね!」なんて言っていた。
ココンちゃんが「勝負じゃなくちゃ燃えないんだからちゃんと整備しときなよ!」なんて言ってたけどもしかして本当に勝負する日が来るのかもしれない。
フクちゃんはフリーターをしながら本気で占い師になる為に有名な師匠に弟子入りしたらしい。
「これからは幸運を待つのではなく私自身が届けるのです!」
って笑うフクちゃんは凄く嬉しそうでそれを聞いたライスちゃんも「私はフクキタルさんに沢山幸せ届けてもらったよ」って嬉しそうだった。
ココンちゃんは今URAの本部で働く為に勉強しているみたいで本部の役員になった樫本さんに色々教えてもらってるらしい。
グラッセちゃんは、樫本さんが掲げてた「徹底管理システム」をトレセン学園の選択教育にする為にまずはサブトレーナーとしてトレセン学園で働いてる。
みんな頑張っててすごいね!って私が言ったらココンちゃんに頭を撫でられた、なんか変な事言ったかな?
久々にあったみんなは引退したりしてても夢を駆ける途中なんだって、私は励まされて楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
同窓会編 完
127: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:14:44
いいな…すごくいい
130: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:44:03
「同窓会の後に」
「いやー久々に会ったけどあんまり話せなかったねー」
空色の髪を伸ばしたスカイちゃんは帰り道に私の所に来てくれた。
「ウララちゃんは色々な人と交流があったんだね!」
その後ろからスペちゃんが顔を出す。
よく見ると【黄金世代】と呼ばれた五人が全員きていた、年齢は違うのにこうやって私の所に来てくれる彼女達はみんなお姉ちゃんのようで眩しく見える。
「ごめんね!みんなの所にも行こうとしたんだけど、懐かしい人たちがいっぱいいて思い出話もいっぱいあったから…」
「私たちは最後になるんですか!?そんなのあんまりデース!!…冗談なのでグラス、怖い目で見ないでください!」
「エル、ウララちゃんは素直なんだからそういう嘘はいけませんよ」
この二人も変わらない。
変わってて、変わらなくて、そんなみんなを見て笑顔が漏れる。
「ウララさん、何にやけてるんですの?」
呆れ顔のキングちゃんが私を見ていた。
大切なみんなの中でも、同室としてずっと私の事を見てくれていたキングちゃん。
「みんなが変わってなくて、嬉しいなって思ったんだ!」
「変わってないなんてひどいなー!スカイちゃんは可愛い系から美人系に大変身したんだけどー!」
「スカイさんはそういうのなら、さっさと告白しなさいな、多分相手はずっと待ってますわよ。」
うぐっと声を詰まらせるスカイちゃんにみんなふふっと笑いかける。
「変わってないって言うのは外見じゃ無いよ!みんなとの関係、みんなの関係がこうやって続いてるのが凄く嬉しいの!」
「いやー久々に会ったけどあんまり話せなかったねー」
空色の髪を伸ばしたスカイちゃんは帰り道に私の所に来てくれた。
「ウララちゃんは色々な人と交流があったんだね!」
その後ろからスペちゃんが顔を出す。
よく見ると【黄金世代】と呼ばれた五人が全員きていた、年齢は違うのにこうやって私の所に来てくれる彼女達はみんなお姉ちゃんのようで眩しく見える。
「ごめんね!みんなの所にも行こうとしたんだけど、懐かしい人たちがいっぱいいて思い出話もいっぱいあったから…」
「私たちは最後になるんですか!?そんなのあんまりデース!!…冗談なのでグラス、怖い目で見ないでください!」
「エル、ウララちゃんは素直なんだからそういう嘘はいけませんよ」
この二人も変わらない。
変わってて、変わらなくて、そんなみんなを見て笑顔が漏れる。
「ウララさん、何にやけてるんですの?」
呆れ顔のキングちゃんが私を見ていた。
大切なみんなの中でも、同室としてずっと私の事を見てくれていたキングちゃん。
「みんなが変わってなくて、嬉しいなって思ったんだ!」
「変わってないなんてひどいなー!スカイちゃんは可愛い系から美人系に大変身したんだけどー!」
「スカイさんはそういうのなら、さっさと告白しなさいな、多分相手はずっと待ってますわよ。」
うぐっと声を詰まらせるスカイちゃんにみんなふふっと笑いかける。
「変わってないって言うのは外見じゃ無いよ!みんなとの関係、みんなの関係がこうやって続いてるのが凄く嬉しいの!」
131: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:44:45
「同窓会の後に」後半
私は今日感じた事を言葉にする。
綺麗になって、夢を追いかけて、結婚して、子供がいて。
変わったけれども、あの時のみんなはここにいる。
それがとっても嬉しいと私はみんなに伝えた。
「あーキング、泣いてるー」
「なっ泣いてなんかないですわ!」
「ウララー!エル、そう言ってくれて凄く嬉しいデース!!」
「エルはもう少し変わった方が良かったんじゃ無いかしらー?」
「ウララちゃん!」
スペちゃんが私を呼ぶ。
「私もウララちゃんが変わってなくて良かった!」
こうして、私たちの同窓会は幕を閉じた。
また会える日は沢山あるのだから、楽しみにその日を待つ事にしよう。
完
私は今日感じた事を言葉にする。
綺麗になって、夢を追いかけて、結婚して、子供がいて。
変わったけれども、あの時のみんなはここにいる。
それがとっても嬉しいと私はみんなに伝えた。
「あーキング、泣いてるー」
「なっ泣いてなんかないですわ!」
「ウララー!エル、そう言ってくれて凄く嬉しいデース!!」
「エルはもう少し変わった方が良かったんじゃ無いかしらー?」
「ウララちゃん!」
スペちゃんが私を呼ぶ。
「私もウララちゃんが変わってなくて良かった!」
こうして、私たちの同窓会は幕を閉じた。
また会える日は沢山あるのだから、楽しみにその日を待つ事にしよう。
完
132: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:47:47
天才はいる。
悔しいが。
悔しいが。
133: 名無しのあにまんch 2021/09/04(土) 23:52:32
泣いちゃう
134: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:02:07
「結婚式」
ガチガチに緊張してる、あれ?私はレースの時どうやって緊張をほぐしてたっけ??
「ウララ、緊張するのはわかるけどもう少し自然体、メイクしづらい。」
金髪を纏めて仕事モードのシチーちゃんが私の顔を見ながら注意する。
「う、うーごめんー」
「ほら、今までで一番綺麗にしてあげるから、ウララの笑顔、ちゃんと見せて」
リラックスする為に私の前に立ち深呼吸を促してくれるシチーちゃん
「ほらほらリラックスリラックスー!超緊張でマジヤバウララじゃん!!」
私の手にネイルをしていたジョーダンちゃんも私の緊張をほぐす為に話しかけてくれる。
チラッと私の爪をみるととても綺麗な色にコーディネートされていた。
「ごめんね二人とも、私凄く緊張してる…」
「ま、当たり前だよね、初めての結婚式だもん」
「私たちはトレセン出身の子達が式あげる度きてるから慣れっこなんだけどねー!」
二人は顔を見合わせ笑う、そんな二人を見て自然と私も笑みを浮かべていた。
「お、良い顔」
「へい!そのままねー!」
その一瞬でまた二人は仕事の顔になる。
そうして出来上がった私の姿は、まるでお姫様のようで自分じゃ無いみたいだった。
「うし、完成」
「じゃあ次はお色直しの時ねー」
そう言って二人は部屋から出て行く、シンとなった更衣室に残されて心臓の音だけが私の中に響いていた。
ガチガチに緊張してる、あれ?私はレースの時どうやって緊張をほぐしてたっけ??
「ウララ、緊張するのはわかるけどもう少し自然体、メイクしづらい。」
金髪を纏めて仕事モードのシチーちゃんが私の顔を見ながら注意する。
「う、うーごめんー」
「ほら、今までで一番綺麗にしてあげるから、ウララの笑顔、ちゃんと見せて」
リラックスする為に私の前に立ち深呼吸を促してくれるシチーちゃん
「ほらほらリラックスリラックスー!超緊張でマジヤバウララじゃん!!」
私の手にネイルをしていたジョーダンちゃんも私の緊張をほぐす為に話しかけてくれる。
チラッと私の爪をみるととても綺麗な色にコーディネートされていた。
「ごめんね二人とも、私凄く緊張してる…」
「ま、当たり前だよね、初めての結婚式だもん」
「私たちはトレセン出身の子達が式あげる度きてるから慣れっこなんだけどねー!」
二人は顔を見合わせ笑う、そんな二人を見て自然と私も笑みを浮かべていた。
「お、良い顔」
「へい!そのままねー!」
その一瞬でまた二人は仕事の顔になる。
そうして出来上がった私の姿は、まるでお姫様のようで自分じゃ無いみたいだった。
「うし、完成」
「じゃあ次はお色直しの時ねー」
そう言って二人は部屋から出て行く、シンとなった更衣室に残されて心臓の音だけが私の中に響いていた。
135: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:09:35
コンコンとノックが響く
「入るぞ」
彼の声、いつも一緒に居るはずなのに声を聞いて心臓が飛び上がりそうだった。
「ど、どうぞー」
よそよそしく返事をする。
タキシードを着た彼はいつもより格好良く見えて、でも彼が緊張してる時の昔からの癖で目線が斜め上に向いているのを見て吹き出してしまった。
「ウララ!何笑ってんだ!!」
「うぅん!何でもない!ただ貴方も変わらなくて良かったって!」
ふふふと笑う私を見て顔を赤くする彼、嗚呼そんな貴方が大好きなんだ。
「凄く綺麗だよ」
「それはいつから比べて?」
「いつも綺麗だった。レースの時も、勝てなくても泥まみれになってた時でも」
「そして今この時も」
私たちの結婚式が始まった。
「入るぞ」
彼の声、いつも一緒に居るはずなのに声を聞いて心臓が飛び上がりそうだった。
「ど、どうぞー」
よそよそしく返事をする。
タキシードを着た彼はいつもより格好良く見えて、でも彼が緊張してる時の昔からの癖で目線が斜め上に向いているのを見て吹き出してしまった。
「ウララ!何笑ってんだ!!」
「うぅん!何でもない!ただ貴方も変わらなくて良かったって!」
ふふふと笑う私を見て顔を赤くする彼、嗚呼そんな貴方が大好きなんだ。
「凄く綺麗だよ」
「それはいつから比べて?」
「いつも綺麗だった。レースの時も、勝てなくても泥まみれになってた時でも」
「そして今この時も」
私たちの結婚式が始まった。
137: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:14:06
>>135
クッ
このトレーナーイケメン過ぎる…
クッ
このトレーナーイケメン過ぎる…
136: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:11:48
素晴らしい…
138: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:20:59
ああ、愛情が五臓六腑に染み渡る
139: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:25:38
そこからの私の記憶は緊張もあったからなのか断片的、走馬灯のようだった。
「あなたは今ハルウララさんを妻とし 神の導きによって夫婦になろうとしています
汝 健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも
これを愛し 敬い 慰め遣え 共に助け合い その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います」
このセリフ、映画やドラマなんかで見てる時はなんとも思わなかったのに、いざ自分に言われるとまたドキドキしてしまう。
そして誓いのキス。
私のベールを上げて彼の顔が迫る。
その瞬間会場のみんなの割れそうなぐらいの拍手と一部キスにドギマギしてる様子の子達もいた。
披露宴ではキングちゃんが友人代表の手紙を読んでくれた。
キングちゃんは涙を堪え最後まで一流に手紙を読み上げてくれて、その様子を見て私はまた泣いてしまう、手紙を読み終わった後、震える声で「首をあげなさいウララさん!ここから先の人生は貴女だけのものじゃないのよ!」って言ったキングちゃんの事を私は一生忘れないだろう。
披露宴は涙が出るものだけではなかった。
なんとオペちゃんが短い劇をやってくれた、あの時のトレセンのみんなを描いた短いけどとても熱い、そんな喜劇にしてくれていた。
「あなたは今ハルウララさんを妻とし 神の導きによって夫婦になろうとしています
汝 健やかなるときも 病めるときも 喜びのときも 悲しみのときも 富めるときも 貧しいときも
これを愛し 敬い 慰め遣え 共に助け合い その命ある限り 真心を尽くすことを誓いますか?」
「誓います」
このセリフ、映画やドラマなんかで見てる時はなんとも思わなかったのに、いざ自分に言われるとまたドキドキしてしまう。
そして誓いのキス。
私のベールを上げて彼の顔が迫る。
その瞬間会場のみんなの割れそうなぐらいの拍手と一部キスにドギマギしてる様子の子達もいた。
披露宴ではキングちゃんが友人代表の手紙を読んでくれた。
キングちゃんは涙を堪え最後まで一流に手紙を読み上げてくれて、その様子を見て私はまた泣いてしまう、手紙を読み終わった後、震える声で「首をあげなさいウララさん!ここから先の人生は貴女だけのものじゃないのよ!」って言ったキングちゃんの事を私は一生忘れないだろう。
披露宴は涙が出るものだけではなかった。
なんとオペちゃんが短い劇をやってくれた、あの時のトレセンのみんなを描いた短いけどとても熱い、そんな喜劇にしてくれていた。
141: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:33:19
「あっという間だった…」
短くて長い一日を終えて私たちは帰路に着く、トレセンのみんなからはたくさんのお祝いと祝福をもらった。
「大丈夫かウララ」
彼が私に手を差し伸べる。
「ウマ娘の体力舐めないでください!」
そんな事を言いながら私は彼の手を取った。
「これまではパートナーだった。」
「そしてこれからもパートナーなんだウララは、ウマ娘ではなく俺の妻として」
「格好ぐらいつけさせてくれ」
彼の顔を見る、斜め上に向いた視線。
「何を言ってるの!」
「貴方はいつも格好良いよ!」
ウララ(21)「う、うららー!」【完】
短くて長い一日を終えて私たちは帰路に着く、トレセンのみんなからはたくさんのお祝いと祝福をもらった。
「大丈夫かウララ」
彼が私に手を差し伸べる。
「ウマ娘の体力舐めないでください!」
そんな事を言いながら私は彼の手を取った。
「これまではパートナーだった。」
「そしてこれからもパートナーなんだウララは、ウマ娘ではなく俺の妻として」
「格好ぐらいつけさせてくれ」
彼の顔を見る、斜め上に向いた視線。
「何を言ってるの!」
「貴方はいつも格好良いよ!」
ウララ(21)「う、うららー!」【完】
145: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:42:29
寝る前にいいもん見れた
147: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:54:55
最高だった
ありがとう
ありがとう
150: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 02:35:35
とても素晴らしかった。
同じ小説を書くものとして刺激になったよ。
同じ小説を書くものとして刺激になったよ。
151: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 03:49:10
お疲れ様でした!
いいもの読ませてもらいました
ありがとう!
いいもの読ませてもらいました
ありがとう!
152: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 06:44:38
ありがとうありがとう
結婚式の所でガチで泣いてしまった
結婚式の所でガチで泣いてしまった
155: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 16:48:34
ありがとう ウマ娘をもっと好きになれた気がするよ
157: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 17:26:16
とても良かった
159: 名無しのあにまんch 2021/09/06(月) 11:15:38
ええもん見た
160: 名無しのあにまんch 2021/09/06(月) 11:40:44
尊ッッッ!!!!!(断末魔)
163: 名無しのあにまんch 2021/09/06(月) 21:01:15
大人ウマ娘良いよね
161: 名無しのあにまんch 2021/09/06(月) 11:59:57
何度でも言うぞ
私が感動に咽び泣いているのは
オマエ達のせいだ
私が感動に咽び泣いているのは
オマエ達のせいだ
142: 名無しのあにまんch 2021/09/05(日) 00:38:31
>>1
大体三日に渡る長文を読んでいただきありがとうございました。
最初は流れの通り「こんな話読みてぇー」から始まったのですが、何か降りてきたのでそこから書き始め、気がつけばここまで書いてしまいました。
成長したウマ娘ちゃん達がこうなってると良いなぁ!で書いているので皆様の中の設定とは違うとは思いますが目をつぶっていただけると幸いです。
大体三日に渡る長文を読んでいただきありがとうございました。
最初は流れの通り「こんな話読みてぇー」から始まったのですが、何か降りてきたのでそこから書き始め、気がつけばここまで書いてしまいました。
成長したウマ娘ちゃん達がこうなってると良いなぁ!で書いているので皆様の中の設定とは違うとは思いますが目をつぶっていただけると幸いです。
元スレ : ハルウララ(21)「う、うららー!」
怖くてその下の反応見てからでないと読めなかったのは確実に私だけではない