【感想】 リゼロ2期 22話(47話) エミリアのありうべが良かった エキドナちゃんの泣き顔も可愛い…

ガーフィール「うらぁああああーー！！」

エルザ「素敵。素敵よ？貴方」

ガーフィール「ラム以外に言われても嬉しかねぇぇえよ！！」

ガーフィール「おらぁ！！」

ガーフィール「！」

エルザ「最高だわ」

ガーフィール「～～～～っ！！」

ガーフィール「よう、姉貴！まーだそんなとこで、じっとしてやがんのかぁ？」

フレデリカ「いえ、そんな…」

ガーフィール「姉貴は姉貴で、大将にあてにされてんだ。頼むぜ！」

フレデリカ「信じていますわ！」

ガーフィール「ったりめーだろうがぁ！！」

ガーフィール「うらぁああああ！！！」

ガーフィール「姉貴は行ったみてぇだな」

エルザ「はぁ…」

エルザ「腸狩り…」

エルザ「エルザ・グランヒルテ」

ガーフィール「聖域の超最強の盾 ガーフィール・ティンゼルだ」

ガーフィール「俺様のド派手な初陣だぜ、大将。だからそっちも上手くやれやぁ！！」

ベアトリス「どうして…」

スバル「お前を連れ出すぜ、ベアトリス」

スバル「今度こそ、お前は俺の手でお日様の下に引きずり出されて、そのドレスを泥だらけにして、真っ黒になるまで遊ぶんだ」

ベアトリス「ベティをここから連れ出す…？」

ベアトリス「余計なお世話かしら。そんな事誰もお前に頼んじゃいないのよ」

スバル「問答の時間も惜しいんだよ。お前、外で何が起きてるのかわかってるのか？」 

ベアトリス「屋敷に侵入者があったのはわかっているかしら。でも、ここは大精霊の禁書庫なのよ。外にどんな脅威があっても…」

スバル「いいや、扉渡りは閉じた扉にしか効果がない。相手もそれを知って…」

ベアトリス「どうして。敵はその欠陥を知っているのかしら」

スバル「…ッ」

ベアトリス「ロズワールが教えた…」

スバル「っ！」

ベアトリス「そう言う事なのよ。ロズワールの叡智の書に、ベティの死が記述されたって事かしら」」

ベアトリス「はぁ…」

スバル「お前…。何で…何でそんな顏…」

ベアトリス「ベティの運命は既に定まったのよ」

スバル「お前のそれに、アイツに殺されてやれとでも書いてあるのかよ！？」

ベアトリス「何も書かれてなんて無いかしら。これまで通りベティの運命は白紙なのよ」

スバル「それなら、お前がロズワールの望み通りになってやる理由なんて無いだろ！これまでみたいに、お前のやる事はお前が決めればいいんだよ！」

ベアトリス「ベティが…決める…？」

ベアトリス「これまでの日々に、ベティの決めた事なんて何があったの…？この屋敷でお母様の言いつけを守り続けて、ずっと一人で…。どこにベティの選んだものがあるの？ベアトリスって一体何をした、誰なの？」

スバル「ベアトリス…」

ベアトリス「ベティの生は真っ白かしら。空白なのよ。本当の本当に…。ベティがただ一冊の本なら良かったのに…。だって、ベティには心があるもの。時間が経てば色々な事を考えて、悩んで、信じられなくなるかしら」

ベアトリス「お母様の微笑みを思い出せなくて、記憶を集めてすがりたくなる夜だって何度もあった。孤独が怖くて、誰かと居たいと思ったことだってあったのよ」

ベアトリス「でも、皆がベティを置いて行く！お母様もロズワールもリューズだって！！」

スバル「…」

ベアトリス「精霊ベアトリスはずっと一人きりで、皆に置いてけぼりされる運命で…」

ベアトリス「でも、今は少しだけほっとしてるかしら」

ベアトリス「叡智の書にベティの事が記されたなら…」

ベアトリス「お母様は、ベティを忘れていたわけじゃなかったって事なのよ」

スバル「ふざけるな…。お前は馬鹿だ！ああ、大馬鹿だ！」

スバル「見てて痛々しくてしょうがねーよ！！」

ベアトリス「な…」

スバル「４００年も時間があって、何でそんな極端な答えしか出せねぇんだよ！」

スバル「お前のお母様が、うっかり間違った本を渡しったって事もあるだろーが」

ベアトリス「お母様を侮辱するつもりかしらっ！そんな馬鹿な見落としするはずないのよ！」

スバル「絶対にしねぇって言いきれんのか？じゃあお前は、お母様が娘に白紙の本を渡しったって、本気で信じてるってのか？」

ベアトリス「それは…。そんな言い方…お前はベティに何を言わせたいのかしら…？」

スバル「ならはっきり言ってやるよ。馬鹿な母親に聞こえるように」

スバル「白紙の本と４００年前の口約束に、いつまでも振り回されてるんじゃねぇ。お前のやりたい事はお前が選べ、ベアトリス！」

ベアトリス「…」

スバル「４００年だ。反抗期が一回くらい巡って来るには、十分すぎる時間じゃねぇか」

ベアトリス「何を言われても契約…なのよ。契約は絶対で、だから…」

スバル「その契約の裏口探して、やぶれないから殺されようとした奴がよく言うぜ」

ベアトリス「！」

スバル「約束守ってお前が死ぬなら、約束破ってお前が生きててくれる方がいい！俺がその選択をするのが、そんなに不思議か？」

ベアトリス「ひ、開き直りで身勝手な考えかしら…」

スバル「開き直りなのわかってるし、身勝手なのもわかってる」

スバル「でも、大事なもんは絶対譲らない！」

ベアトリス「お…まえが…その人だったら…」

ベアトリス「お…まえが…ベティの…」

スバル「その人になってくれるの？」

スバル「馬鹿か、お前…？ 。俺がお前の『その人』なんてわけのわからない奴のわけねーだろ」

スバル「ぐっ…！」

スバル「くっ…ありえねぇ…。あの馬鹿…」

スバル「くそ…。あの早とちりのロリぃ…っ！」

オットー「ナツキさん！？」

スバル「お前ら、何で…。とっくに逃げてるはずだろ！？」

オットー「魔獣です。既にそこら中に…」

スバル「メイリィか…。でもそれ織り込み済みじゃ…」

ペトラ「これが全然効かない魔獣がいるの！」

スバル「マジか…。どうして…」

スバル「…！」

２人「うわああああ！！」

スバル「くっ！」

フレデリカ「そのまま動かないで下さいまし！」

スバル「今のは…」

フレデリカ「緊急事態とは言え、ご無礼を。お怪我はありませんか？」

ペトラ「姉様ぁ～！」

オットー「え」

オットー「痛ったー！」

オットー「助けてもらって何なんですか、この扱い！」

フレデリカ「申し訳ありません、オットー様…。つい優先順位の差がはっきりと…」

スバル「女、子供、老人、男…で、オットーか…」

オットー「僕、男の枠からも外されてるんですけどねー！」

フレデリカ「スバル様、ちゃんとこちらに連れてきていますわ」

スバル「そうか…」

スバル「無事に連れ出してくれてありがとう…。本当にありがとう…」

フレデリカ「当然のことですわ」

フレデリカ「それより当座の問題は…」

魔獣「グゥゥゥゥ！」

メイリィ「へぇ～、すごーい」

スバル「！」

メイリィ「さっきので誰もやられないなんて、ビックリしちゃった～」

スバル「メイリィ…」

メイリィ「あれれ？お兄さんたら驚かないのね？がっかりしちゃう」

メイリィ「でも～、メイドさんたちは私が貰っちゃうわね～。特にペトラちゃんには優しくしてあげる！お友達だもの～」

ペトラ「わ、わーい。嬉しいなー。お友達なら見逃してくれてもいいんだよー？」

メイリィ「お友達だもの～。最後まで仲良くしてくれるのよね～？」

ペトラ「あ…、スバルごめん。全然ダメみたい…」

スバル「おっ…！？」

フレデリカ「あの少女、いえ刺客は私がおもてなし致します。皆様はその間に…」

ペトラ「ダ、ダメ！フレデリカ姉様！だって、さっきも…。また会えたのに…」

フレデリカ「いいえ、今度は違いますわ。だって私、さっきは死ぬ覚悟でしたもの」

フレデリカ「今はそうではありません。ガーフと…弟と１０年越しに再開して、こんなに可愛い後輩がいて、幸せの絶頂ですのよ」

フレデリカ「だから、負けませんわ」

ペトラ「うん…」

スバル「フレデリカ、俺たちはロズワールの部屋だ」

フレデリカ「ええ、ご随意に」

メイリィ「ちょっとちょっと～。勝手に決めないでよ～。ペトラちゃ～ん」

ペトラ「ベーーー！」

フレデリカ「お客様。ここから先は、メイザース家流のもてなしにお付き合い下さいな」

メイリィ「も～！絶対に許さないんだから～！」

メイリィ「やっちゃって～。岩豚ちゃん！」

魔獣「ガァァァァア！」

フレデリカ「さあ、おいで下さいませ」

フレデリカ「今日の私は苛烈ですのよ…？お覚悟を」

オットー「どうするんです？」

スバル「ロズワールの執務室に避難経路がある。そこから…」

スバル「ぁ…」

スバル「ぅ…」

ペトラ「出た… 」

オットー「ナツキさん、奴です！ギルティ・ラウ。奴が魔獣除けが効かない、僕たちの天敵です！」

ギルティ・ラウ「ウォォォオオオオ！！！」

ロズワール「始めたのは私と、先生だ。それだけは間違っていますよ」

ロズワール「エミリア様…」

エミリア「過去は見た。それなら次は…」

『ありうべからざる今を見ろ』

フォルトナ「ほーら、リア。フラフラ頭を揺らさないの。大人しくしてなさい」

フォルトナ「すごーく仕方のない子ねー」

エミリア「フォルトナ母様…？」

フォルトナ「あ、どしたの…？寝ぼけてるの？」

エミリア「ぁ…」

エミリア「今日のお母様、おめかししてるのね。すごーく可愛い」

フォルトナ「な、何を言い出すかと思ったら…。大人をからかうんじゃありません」

エミリア「えへへ」

エミリア「…」

フォルトナ「はい。美人になったわよ？」

エミリア「ありがと。母様」

エミリア「鏡は…」

エミリア「ぁ…」

フォルトナ「エミリア？」

フォルトナ「あ」

エミリア「あ…、お客様だ！」

ジュース「エミリア様、おはようございます。お出迎え嬉しく思いますよ」

エミリア「ジュース…。おはようございます」

フォルトナ「時間通りね。じゃあ行きましょうか」

フォルトナ「何？」

ジュース「いえ…。お気を悪くされなければいいのですが…」

フォルトナ「長い付き合いでしょ？今更ジュースに何を言われても、どうもしません」

ジュース「では、フォルトナ様」

ジュース「本日のお召し物が大変お似合いです。私とした事が、少しばかり見惚れてしまいました」

フォルトナ「…っ！」

エミリア「わっ」

ジュース「私は何か失礼な事を…？」

エミリア「ううん、そんな事ないわ」

エミリア「照れちゃっただけよ。母様ったら可愛い」

フォルトナ「勝手な事言わないの！ホントたちが悪いんだから」

村人「あら、フォルトナ様。エミリアとジュースさんも…」

村人「親子で仲良しねぇ」

フォルトナ「違っ…！」

ジュース「愛されておられますね」

フォルトナ「そ、そうね…」

フォルトナ「ふぅ…」

ジュース「ん？」

エミリア「フフフ」

３人「あははは…」

フォルトナ「ほーらもう…。背ばっかり大きくなっちゃって～」

ジュース「お二人はいつになっても仲良しですね。見ていて微笑ましいほどに…」

エミリア「ジュースも混ざる？一緒に暮らせばいいんじゃない？」

フォルトナ「えっ！ゴホッゴホッ…エミリア…」

ジュース「あっ、大丈夫ですか？」

ジュース「大変嬉しい申し出です、エミリア様。出来れば私もそうしたいと心から思います」

エミリア「出来ればじゃなくて、そうしたらいいのに。ひょっとして私が邪魔なの？」

フォルトナ「それはないわ」

ジュース「そんな事ありませんよ」

エミリア「やっぱりすごーく仲良しじゃない」

ジュース「フォルトナ様は、大事なお役目のある御方です。私の様な者が長居して、よからぬ噂が立ってはご迷惑をお掛けしますから」

エミリア「手遅れの様な気がするけど」

ジュース「…？」

エミリア「さっきタウセ叔母様たちが言ってたじゃない？仲良し親子ね、って」

ジュース「あ、あれはてっきりお二人の事だとばっかり…」

エミリア「母様はわかってたでしょ？」

フォルトナ「ぅ……」

エミリア「私はすごーーく良いと思う。良いと思うの！森の皆も変だと思わない。それが悪い事だなんて、私が誰にも絶対に言わせないから」

エミリア「私の言いたい事は、言いました！」

エミリア「後は若いお二人に任せて、どうぞ！」

フォルトナ「はぁ…エミリア…。ホントにどこでそんな事を覚えて来るの？」

エミリア「ふふん！」

２人「あははは！」

フォルトナ「ホントにすごーく可愛い子」

ジュース「なるほど、エミリア様は健やかに成長されました。本当に喜ばしい」

フォルトナ「当然よー？私の自慢の娘よ？」

ジュース「はい、お見逸れしました」

２人「あはははは」

エミリア「…」

エミリア「あっ、私目にゴミが入っちゃったかも」

エミリア「ちょっと洗ってくるね」

フォルトナ「大丈夫？うっかり目を落としてこないようにね？兄さんそっくりのキレイな紫紺の瞳なんだから」

エミリア「それと母様と同じキレイな色ね」

フォルトナ「あ…」

エミリア「仲良く待っててね。ず…ずっとすごーく仲良しでいてね？」

フォルトナ「はいはい。心配症なんだから」

ジュース「いつまでもお待ちしております、エミリア様」

エミリア「二人とも…。大好き」

アーチ「エミリア、こんな所に１人で危ないじゃないか」

エミリア「アーチ…」

アーチ「今日は森に司教様がいらっしゃる日だろ？一緒じゃ…、ああ」

アーチ「あっちにいるのか。もしかして二人きりに？」 

エミリア「うん。そうなの」

エミリア「アーチから見てあの二人ってどう？」

アーチ「お似合いだと思ってるよ？フォルトナ様は自分に厳しい方だから、もっと自分の幸せを考えてもいいのにって。今すぐは難しくても、時間を掛ければお二人も…」

エミリア「でも、そんな世界は…」

アーチ「…？」

エミリア「どこにもないのね…」

アーチ「エミリア…」

アーチ「ありうべからず今を見て、ここで暮らしたいとは思えなかったのかい？」

アーチ「二人に幸せになって欲しいと思ったはずだ。ここは君の理想の今。君が望んだ未来なんだから」

エミリア「うん、そうね」

アーチ「フォルトナ様は既に死んで、司教様の安否は不明で、森の皆も氷像に変わった」 

エミリア「うん…」 

アーチ「故郷は氷漬けになり、外の人間には迫害され、家族同然の精霊とも別れ別れになって」

エミリア「うん…」

アーチ「ここでなら幸せでいられるのに…」

アーチ「そんな世界を望むのは、君が可哀想だよ」

エミリア「ごめんね。アーチ」

アーチ「どうしてそんな未来を望むんだ？」

エミリア「格好良くしていたいの」

アーチ「エミリア…」

エミリア「憧れのフォルトナ母様みたいに…」

エミリア「優しくて強いジュースみたいに…」

エミリア「最後の最後まで、私を怖がられないように笑ってくれてたアーチみたいに…」

エミリア「一人にしないで守り続けてくれたパックみたいに…」

エミリア「大切な人の為に、一番その人の為にしたいと願えるラムみたいに…」

エミリア「友達の為に頑張れるオットー君みたいに…」

エミリア「弱音も泣き言も絶対に言わなかったガーフィールみたいに…」

エミリア「傷だらけで苦しんで、私を好きだって言って、無茶ばっかりするスバルみたいに…」

エミリア「あの人達に恰好つけられる私でいたい。これからは、私も誰かに手を差し伸べてあげたい。だから私は大丈夫。外の世界も未来も怖くなんてないわ」

アーチ「…」

エミリア「心配してくれてありがとう」

エミリア「私は、大丈夫だよ。アーチお兄ちゃん」

アーチ「エミリアは頑固だからなぁ。それでどれだけ俺たちやフォルトナ様が振り回された事か」

エミリア「うっ…、すごーくごめんね…」

アーチ「いいさ、だって…」

アーチ「兄貴は妹のわがままを聞くもんだからさ」

エミリア「ありがとう。お兄ちゃん」

エミリア「私にこの世界を見せてくれてありがとう、エキドナ」

エミリア「あんな風に並んで笑ってくれる二人を、母様とジュースを…父様を見られる日が来るなんて思ってなかった」

エミリア「だから、ありがとう」

エキドナ「君は…」

エミリア「エキドナ？」

エキドナ「君が憎い…」

エキドナ「ただ…君が…憎い…」

エミリア「あ…」

エミリア「…」

『魔女は来るな！あっちいけ！』

『汚らわしい』

エミリア「私って…、本当にどれぐらい守られ続けてたんだろう…』

エミリア「なーんだ…」

エミリア「思ったより、フォルトナ母様に似てなくて」

エミリア「ざーんねん」

エミリア「あれ…？」

（村人たちの歓声）

エミリア「心配してくれてありがとう。私は全然元気です。怪我もしてません」

エミリア「ただ、ごめんなさい」

村人「？」

エミリア「まだ、約束の試練が全部終わってなくて…。でも、スバル達から聞いてくれてるはずよね…？」

エミリア「皆を、この聖域に留めておく理由は無くなったの。結界は必ず私が解いてみせるけど、でも皆は家族のところに…」

村人「スバル達から？何か言われたっけか？」

村人「いやー、よく思い出せねぇなぁ」

エミリア「え…？」

村人「ですのでエミリア様？ 約束通りお待ちしています」

エミリア「…」

村人「それにエミリア様のご活躍に期待しているのは、私共だけではありませんよ？」

エミリア「え…？リューズさんと聖域の人達…」

リューズ「その様子じゃと、２つ目の試練も乗り越えられたようじゃな」

リューズ「まずはそのことに感謝を…。それにガー坊とこちらの村の方々…」

リューズ「内と外…。２つの声を聞かされて、ようやくワシらも重い腰を上げる事ができた」

村人「私達は正直、心を決めかねています」

村人「貴方を信用していいものかどうかをです」

村人「ですが、ガーフィールは…。あの坊やの怒鳴り声を皆聞いていました。あの頑張り屋がどんな気持ちでいたのか…。それを知って…。俺は自分が情けない。アイツはまだ１４の子供だ。それでもあんな風に…。あの子は立派だ」

村人「そして、エミリア様。それは、貴方にも言える事です。だから、見届けさせて下さい」

エミリア「わかりました。きっと無事に終わらせて、その時きちんと話をしましょう」

村人「はい、約束します。必ず」

村人「うわっ」

リューズ「長いし、真面目すぎる。途中で私から俺に戻っとったし、恥じゃ恥じゃ」

村人「す、すみません。長老…」

リューズ「ともあれ、ワシらの意見は今の通りじゃ。これも…。ん？どうされた？」

エミリア「えーと…リューズさんが長老って呼ばれてるのを聞いて、驚いちゃった…」

村人達「はははははは…」

エミリア「何だか釈然としないけど…。うん、ありがとう。すごーく頑張れそうです」

リューズ「お力になれたのなら幸い。次が最後の試練との事じゃが…」

エミリア「ええ。すぐに挑むつもりなんだけど…。リューズさん、ラムがどこかわかる？」

リューズ「ラムは外せぬお役目があるそうじゃ」

エミリア「役目？」

リューズ「エミリア様はエミリア様の…。ラムはラムの…」

リューズ「それを果たしましょう…だそうじゃ」

エミリア「…」

エミリア「ふぅ…」

エミリア「それじゃ、行ってきます」

『いずれ来たる最悪に向き合え』