【感想】 アニメ『無職転生』 2話 転生前の描写もロキシーちゃんのアレも思ったよりガッツリやった　話の構成も魔法の演出も上手くて壮大なファンタジーの始まりを感じさせる回だった

（お経と唱えている声）

転生前のルーデウス「へへ…」

転生前のルーデウス「うるせえ…」

転生前のルーデウス「ぐあ！！」

転生前のルーデウス「やめろ！！」

転生前のルーデウス「くそ….」

転生前のルーデウス「俺が一体なにしたって言うんだい…」

転生前のルーデウス「あ、あ、ああ….！」

転生前のルーデウス「ああああ！！」

ルーデウス「はっ！！」

ルーデウス（特訓がてら土魔術でフィギュアを作ってたら魔力切れしたらしい）

ルーデウス「特訓して魔力量も増えてきたけどまだまだだな…頑張ろう！」

ルーデウス「それにしても….」

ゼニス「あ…あ！あなた….！」

ルーデウス（お盛んだ…願わくば妹がいい…うん、弟は嫌だ）

ルーデウス（一つ声でもかけてみるか…お父さん、お母さん！裸で何してるの？）

ルーデウス（ふふふふ….言い訳が楽しみだぜ）

ロキシー「はぁ…はぁ…はぁ…」

ルーデウス「う～ん….」

ルーデウス（ロキシーとて年頃の娘、見て見ぬふりする情けが俺にも存在した…なんちゃって）

ルーデウス（いや～いいものをみた）

ルーデウス「ふへへ….」

ルーデウス（ロキシーが来て半年ほど経った）

ルーデウス（ロキシーは良い教師だ、授業も面白く楽しい）

ルーデウス（おかげで中級くらいまでの魔法は使えるようになった）

ルーデウス（今はロキシーとの夜の座学中）

ルーデウス（おっと、夜のってついてるからってエ○いことをするわけじゃないぞ）

ロキシー「そもそも魔術っていうのは大昔とある種族が外敵から守るために精霊たちと会話し」

ロキシー「風や土を操ったのがルーツだと言われています」

ロキシー「今の魔術は人族が魔族との長い争いの中で」

ロキシー「その魔術を真似し形態化させていったものです」

ルーデウス「魔術にも歴史があるんですね～」

ロキシー「当然です」

ルーデウス（子供を装っててもダメか..世の中世知辛いぜ）

ルーデウス「しかし驚きです！この世界には」

ルーデウス「精霊とか魔族とかいるんですね！」

ロキシー「勿論です…ああ、因みに私は魔族です」

ルーデウス「おお！そうだったんですか！」

ロキシー「はい、パウロさん達も私の姿を見て驚いてたでしょ？」

ルーデウス「先生がちっちゃいからですよね？」

ロキシー「ちっちゃくありません！！」

ロキシー「あれは私の髪を見て驚いてたんですよ」

ルーデウス「髪？」

ロキシー「聞かされていませんか？スペルド族という恐ろしい魔族のこと」

ルーデウス「いえ…恐ろしいんですか？」

ロキシー「はい、今から4、5百年ほど前ですがラプラス戦役という人族と魔族の大きな争いがありました」

ロキシー「その争いの中でスペルド族は敵味方、女子供関係なしに虐殺を繰り返し暴れまわったそうです」

ロキシー「そのせいであらゆる種族から忌み嫌われ、戦争が終結した後魔大陸から追放されたと聞きますそれくらい危ない種族なんです」

ルーデウス「ふ～ん….」

ロキシー「子供のころよく言われたものです」

ロキシー「夜遅くまで起きてるとスペルド族がやってきて食べてしまうぞ…と」

ルーデウス（この世界にもそういうのあるんだな…）

ロキシー「いいですか？とにかく…」

ロキシー「エメラルドグリーンの髪で額に赤い宝石のようなものがついた種族には絶対近づいてはいけません！」

ルーデウス「近づいたらどうなるんですか…？」

ロキシー「家族を皆殺しにされるかもしれません」

ルーデウス「気を付けます….」

ロキシー「私の髪は光の加減でその緑色に見えなくもないんです」

ルーデウス「先生の髪は綺麗ですよ？」

ロキシー「ん？ありがとうございます…でもそういうことは将来好きな子ができた時にいってください」

ルーデウス「僕先生のこと好きですよ」

ロキシー「そうですか…あと10年経ってその考えが変わらなければもう一度言ってください」

ルーデウス（エ○ゲーで鍛えたナイスガイスキルも全く無意味ではないらしい）

ルーデウス（生前だと冗談に聞こえるこっ恥ずかしいセリフもこの世界なら情熱的でユニークな恋の導火線だ）

ルーデウス（あ？何言ってんのか自分でもわかんねえ）

ルーデウス「ひひ….」

ロキシー「スペルド族に食べられますよ」

ルーデウス「はい….」

ルーデウス（ロキシーが来て1年ほど経った）

ルーデウス（魔術の授業は順調だ）

ルーデウス（しこしこ特訓している甲斐あってか、最近では魔力が尽きる気が全くしなくなってきた）

ルーデウス（剣術は…..）

パウロ「グンっと踏み込んでセイッ！って感じだ！わかったか？」

ルーデウス「グンっと踏み込んで….」

ルーデウス「ぬうう！！」

ルーデウス「こうですか….？」

パウロ「馬鹿者！これじゃちょっと踏み込んでカン！じゃねえか！」

ゼニス「ふふ…」

パウロ「グッっと踏み込んでザン！だよ！」

ルーデウス（まあまだ4歳だし身体もできていない）

ルーデウス（まだまだこれからだ…頑張ろう）

子供「ははは！ああ、ちょっと！」

子供「ふふふ….」

ルーデウス「はっ！！」

ロキシー「どうしたんですかそんなところで」

ルーデウス「いえ…なんでもありません」

ロキシー「私の故郷は」

ロキシー「草一本生えない土地でしたので、この景色をみると何とも言えない気持ちになります」

ルーデウス「先生！今ぼくとても楽しいです、こんな毎日がずっと続いて欲しいです！」

ロキシー「みてください！」

ロキシー「あそこに薄っすら山が見えるでしょ？」

ルーデウス「赤竜山脈ですよね？」

ロキシー「正解です、よく勉強していますね！ここからずっと北の方」

ロキシー「あの山脈の向こうにラノアという国があります」

ルーデウス「へえ～どんなところなんですか？」

ロキシー「冬はとても寒く雪が積もるんです、それはもうこ～んなに！」

ルーデウス「それはすごいですね！見て見たいです！」

ロキシー「そこにはラノア魔法大学という世界一の魔法学校があるんです」

ロキシー「近代的で高度な授業を受けることができるんです」

ルーデウス（学校….嫌な言葉だ）

ロキシー「魔法大学には変な格式やプライドはありません、様々な種族を受け入れ真面目に魔術を研究しています」

ロキシー「もし、ルディーがこのまま魔術の道を進みたいのであれば、ラノアに行くことをおすすめします」

ルーデウス「その前に僕はこの家を出ることが….」

ロキシー「ん？」

ルーデウス「いえ、そんなところに行かなくても僕はロキシー師匠がいればそれでいいです！」

ロキシー「その呼び方はやめてください…」

ロキシー「貴方は私を簡単に超えてしまうでしょうし、自分より劣るものを師匠と呼ぶのは嫌でしょ」

ルーデウス「別に嫌じゃないですけど….？」

ロキシー「ルディーにもそのうちわかるようになりますよ」

ロキシー「は！」

ルーデウス（ロキシーが来て1年半になった）

ルーデウス（この国には誕生日を毎年祝う習慣はない）

ルーデウス（しかし、産まれてから5年ごとに大きなお祝いをするのが習慣だそうだ）

ルーデウス（5歳、10歳…）

ルーデウス（15歳…15歳で成年であるから非常にわかりやすい）

パウロ・ゼニス・ロキシー「ルディー！5歳の誕生日おめでとう！」

リーリャ「ルディー様、5歳のお誕生日おめでとうございます」

ルーデウス「ありがとうございます！」

ルーデウス（誕生日を祝ってもらうのなんてどれくらい振りだろう？）

ルーデウス（引き篭もりになってから、国民の休日以上にどうでもいいイベントだった）

ルーデウス（こんな感覚忘れてたけど意外といいもんだな）

パウロ「誕生日おめでとう」

パウロ「プレゼントだ」

ルーデウス「わあ！！」

ルーデウス「ありがとうございます父様！」

パウロ「ゴホン！お前にその剣はまだ早いかもしれないが、男なら心の中に一本の剣を持っとかねばならん」

パウロ「大切なものを守るには心構えが必要だ、妻や子供お前にもいずれそういう者ができるだろう」

パウロ「その者たちを守るのがお前の義務だ、ちょっとは魔術が使えるからといって調子に乗ってはいけない」

パウロ「魔術は接近戦が苦手だし、展開の速い戦いについていけない」

パウロ「その点、剣術はいいものだ！」

ゼニス「長い！」

ロキシー「ははは….！」

ゼニス「お誕生日おめでとう」

ゼニス「はい！」

ゼニス「ルディーは本が好きだから」

ルーデウス「ありがとうございます母様！こういうのが欲しかったんです！」

ゼニス「まあ！なんていい子なの！」

ロキシー「はい、ルディー」

ロキシー「それは魔石です、魔力を増幅してくれる機能があるのできっと役に立つはずです」

ルーデウス「綺麗ですね！」

ロキシー「初級魔術が使えるようになった生徒には杖を贈るのが通例ですが、ルディーは最初から使えたので失念していました」

ロキシー「申し訳ございません」

ルーデウス「いえ、ありがとうございます！」

ルーデウス「大切にします！師匠！」

ロキシー「その歳で上級魔術を4種とも習得したのです、もう少し偉そうにしてもいいんですよ？」

ルーデウス「いえ、師匠の教え方が上手いからですよ」

ロキシー「しかし、これで私があげられるものも本当にごくわずかになりました」

ルーデウス「え？」

ロキシー「ルディー、明日卒業試験を行います」

ルーデウス「え？卒業….？」

ルーデウス（外を見ればすぐにでも蘇る）

ルーデウス（あの日の記憶）

いじめっ子「ホーケー！！」

ルーデウス（無念、絶望感….）

ルーデウス（昨日のことのように思い出す）

ルーデウス（生前部屋で悶々としながらなんど夢みただろう）

ルーデウス（突然凄い力に目覚めたら…突然美少女の居候ができたら…）

ルーデウス（きっと俺は頑張れる）

いじめっ子「ホーケー！！」

ルーデウス（そんな夢は叶ってしまった、けれど俺の足は動かない）

ルーデウス（外にはあの絶望が待っている）

親父「勇気を出せ、頑張れ」

ドン！！（壁をたたく音）

ルーデウス（怖くて一歩も踏み出せない、心の中で本気になると誓っても身体は決してついてこない）

ルーデウス（泣きそうだ）

パウロ「よーしよし」

ルーデウス「外ですか？」

ロキシー「はい、村の外です」

ルーデウス「庭でやることはできませんか？」

ロキシー「できません」

ルーデウス「できませんか….」

ゼニス「なぜか外に出たがらないのよね、魔物が怖いのかしら？」

ロキシー「このあたりじゃ滅多に魔物になんてあいませんよ」

ロキシー「それにあっても弱いですからルディーでも倒せます」

パウロ「ルディー！カラマッチョは凄くおとなしいぞ！」

パウロ「あ….」

ロキシー「はは～ん、さては怖いんですね….」

ロキシー「馬が！」

ルーデウス「馬は別に怖くないですよ？」

ロキシー「意外に年相応なところもあるんですね」

ロキシー「よっこらしょっと！」

ルーデウス「ああ！！」

ロキシー「はい！」

ロキシー「乗ってしまえばすぐに怖くなくなりますよ！」

ヒヒィ～ン！！（馬の鳴き声）

ルーデウス「師匠無理です！！」

ロキシー「大丈夫ですよ私がついてますから安心してください」

ゼニス「ルディー！頑張れ！」

ロキシー「ほら、大丈夫だったでしょ？」

ルーデウス（こっちを見るな….）

ルーデウス（なんで見てる？見るなよ….）

村人「この前はありがとさん」

ロキシー「どうも！」

ルーデウス（いや、俺じゃない….！）

村人「おはようロキシーちゃん！」

ロキシー「おはようございます！」

ルーデウス（みんなロキシーを見ているんだ！）

ロキシー「カラバッジョが上機嫌です、ルディーを乗せられて嬉しいみたいですよ」

ルーデウス「そうですか….」

ロキシー「どうしましたまだ怖いですか？」

ルーデウス「いえ、もう大丈夫です」

ルーデウス（俺は何を恐れてたのだろう）

ルーデウス（こんなのどかな村で誰が俺を馬鹿にするのだろうか）

村人「こんにちはー！」

ロキシー「こんにちは！」

ルーデウス（ロキシーは凄いなたった2年で村に馴染んでいる）

ルーデウス（髪のことで偏見を持たれてただろうに）

ルーデウス「いい村ですね師匠」

ロキシー「はい！私もとても気に入っています！」

ロキシー「この辺りでいいでしょう」

ルーデウス「気持ちいいですね～！」

ロキシー「これから私は水聖級魔術を使います」

ロキシー「1度しかしませんしっかりと見て覚えて使ってください」

ロキシー「それが卒業試験の内容です」

ルーデウス「秘伝だから人のいないところでやるんですか？」

ロキシー「違います人や農作物に被害が出るかもしれないからです」

ロキシー「雄大なる水の精霊にして天に上がりし雷帝の王子よ」

ロキシー「我が願いを叶え強豪なる恵をもたらし」

ロキシー「矮小たる存在に力を見せつけよ！」

ロキシー「大地を水で埋め尽くせ！ああ、雨よ！」

ロキシー「全てを押し流しあらゆるものを駆逐せよ！」

ロキシー「キヴォロニヴォス！！」

ルーデウス「うわ！！」

ヒヒヒィ～ン！！（馬の叫び声）

ロキシー「ああああ！！どうしましょう！」

ルーデウス「師匠！早くヒーリングを！」

ロキシー「そ、そうでした！！」

ロキシー「ふ、ふう…」

ロキシー「危ないところでした…このことはナイショでお願いしますね」

ルーデウス「安心してください言ったりしませんので」

ロキシー「うう…お願いします…」

ロキシー「さあ、やってみなさい！カラバッジョは私が守っておきます！」

ルーデウス（卒業試験….）

ルーデウス（つまり、家庭教師がこれで終わりということだ）

ルーデウス「雄大なる水の精霊にして天に上がりし雷帝の王子よ！」

ルーデウス（あのロキシーが）

ルーデウス（教えることがなければお世話になることはありません）

ルーデウス（とか言ってあっさり家を出ていくだろう、そう思えば今日が最後だろう）

ロキシー「す、すごい…！」

ルーデウス「ああ、雨よ！全てを撃ち流し」

ルーデウス（もっと色々と話しておきたかった）

ルーデウス「キヴォロニヴォス！」

ロキシー「私のお手本より大きなものを作れなんて言ってませんよ」

ルーデウス「やりすぎでしたか？」

ロキシー「残念です」

ロキシー「これで私が教えられることも本当になくなりました」

ロキシー「おめでとうございます！これで貴方は水聖級魔術師です！」

ゼニス「ロキシーちゃん！まだうちにいてもいいのよ？教えてないお料理もいっぱいあるし！」

パウロ「そうだぞ！村の奴らだって歓迎するぞ！」

ロキシー「ありがたいですが暫くは世界を旅しながら魔術の腕を磨くつもりです」

パウロ「そうか…まあ悪かったなうちの息子が自信を失わせてしまったみたいで…」

ルーデウス（パウロよ、そういう言い方はよくないぞ）

ロキシー「ルディー、精一杯頑張りましたが私じゃあなたを指導するのは力不足のようです」

ルーデウス「そんなことはありません！師匠は色んなことを教えてくれました」

ロキシー「そうだ…」

ルーデウス「これは？」

ロキシー「私の故郷のお守りです、卒業祝いを用意する時間がなかったのでこれで我慢してください」

ルーデウス「大切にします！」

ロキシー「そうしてもらえると嬉しいです」

ロキシー「ではそろそろ」

ロキシー「それでは！」

ルーデウス「師匠ー！！！」

ルーデウス「ありがとうございましたー！！」

ルーデウス（彼女には本当に色んなものを貰った、知識、経験、技術…）

ルーデウス（外にでたただそれだけ、しかしそれは間違いなく俺のトラウマだった）

ルーデウス（彼女はそれを治してくれた）

ルーデウス（狙ってやったことじゃないわかってる…けれど）

ルーデウス（尊敬しよう…あの小さな少女を…）

ルーデウス（と思ったら）

ルーデウス（数か月前に盗んだロキシーのパンツがありました…ごめんなさい）